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基礎ゼミ - 2014zemi1/4th の変更点

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TITLE:第4回 レポートの書き方Ⅰ (1)
*第4回 第4回 レポートの書き方Ⅰ (1) [#ubae18f0]
*第4回 レポートの書き方Ⅰ (1) [#ubae18f0]


**前回の復習:資料の収集 [#n1be2a13]

***大学図書館の利用 [#bd1c375f]
実際に図書館へ行って、「図書館ツアー」に参加し、図書館の利用について説明を受けました。
-兵庫大学図書館: http://media.hyogo-dai.ac.jp/lib/
-兵庫大学 OPAC(オンライン蔵書目録): http://harmonis.lib.hyogo-dai.ac.jp/mylimedio/

大学図書館のサービスには、次のようなものがあります。公立の図書館とほぼ同じ内容です。
-資料の貸出
-レファレンス・サービス(「調べもの、探しもの、お手伝いします」)
-コピー・サービス
-他大学の図書館などの利用
--閲覧:他大学の図書館を利用できるように「閲覧依頼書」を発行
--複写:文献のコピーを取り寄せる
--借用:文献そのものを借りる
-購入リクエスト

***図書館での資料の分類 [#f476ce7e]
-日本十進分類法(NDC : Nippon Decimal Classification)
--資料の背に張られたシールに書かれている番号
--資料のテーマ(主題、分野)ごとに分かれている&br;(例)芸術→スポーツ、体育→球技 : 「783」

***資料の種類 [#cd830228]
-参考図書(レファレンス・ブック):辞書、事典、百科事典、年鑑、統計資料、白書、文献目録
-新聞:一般紙(全国紙、地方紙)、スポーツ紙・レジャー紙、専門誌、業界紙、機関紙、広報紙
-図書/単行本:文庫本、新書、専門書など
-雑誌、逐次刊行物(定期刊行物):一般雑誌(月刊誌、週刊誌など)、学術雑誌(学術雑誌、論文誌、講演論文集、学術定期刊行物など)
-インターネット上の情報:マスコミ(新聞やテレビなど報道機関)のサイト、行政(政府や自治体)、企業・各種団体のサイト、まとめサイト、個人のサイト(日記、ブログなど)

***資料としての情報の鮮度・信頼性 [#h42724d4]
-鮮 度:インターネット>新聞>学術雑誌>図書>参考図書
--インターネットは情報をすぐに公開することができる
-信頼性:インターネット<新聞<学術雑誌<図書≒参考図書
--できあがるまでに多くの人や専門家によるチェックがあるほど、信頼性が高い


***参考文献 [#z2decf3c]
-学習技術研究会編著「知へのステップ 第3版」, くろしお出版 (2011.04)
-専修大学出版企画委員会編「知のツールボックス」, 専修大学出版局 (2006.04).
-佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10).


**要約してまとめる [#de063d42]
文献の要点を的確に読み取り、
その主張や意見を手短にまとめるのが「''要約''」です。
的確な要約をするには、内容を十分に理解していなければできません。
要約の練習をすることで、読み解く力を身につけることができます。

***パラグラフに注目して読み解く [#t1f6b196]
''パラグラフ''の日本語訳は「段落」ですが、
文書全体の役割上、「パラグラフ=段落」ではありません。
-''形式段落'' : 文頭の一文字が空白で始まる、ひとまとまりの文章
-''意味段落'' : 一つ以上の段落で構成される、''意味上のひとまとまりの文章''

パラグラフには次のような特徴があるので、読み解くときに注意しましょう。
+''ひとつのパラグラフには、ひとつの意味や大事なポイントがある''(大原則)
+重要なポイントは、段落の冒頭や末尾にあることが多い
+接続詞や形式段落をつなげる文章に注意して、段落同士のつながりを見る(つながりがある≒パラグラフ)
|CENTER:|LEFT:|c
|~種類|~働き|CENTER:~接続詞の例|h
|~付加|別の要素を付け加える|そして、しかも、さらに|
|~理由|理由や根拠を述べる|なぜなら、というのは、その理由は|
|~対立|反対の要素を述べる|しかし、けれども、反対に、|
|~転換|話のながれを転換する|〜だが、ところが、むしろ|
|~出発点・並列|同じ要素を述べる|まず、第一に、第二に、第三に、同様に|
|~例示|具体例を示す|たとえば、その一つが〜|
|~解説|わかりやすく説明する|すなわち、いいかえれば、つまり、要するに|
|~帰結|理由や原因の結果を示す|〜ので、〜から、だから、したがって、それゆえ|
|~補足|説明を補う|ただし、ただ、もっとも|


***キーワードやキーセンテンスに印をつける [#e3987681]
-''キーワード'' : ひとつの段落や章・節のなかで、繰り返し出てくる重要な語句
-''キーセンテンス'' : キーワードを含む文章、重要なポイントと思われる文章

蛍光ペンや付せんなどで、キーワードやキーセンテンスに印をつけておけば、
理解を深めたり、効率良く読み解くのに役立ちます。

***要約して内容を整理する [#w87ba0ab]
-正確に読み解けているかを確認するために、要点を押さえる
-自分で勝手に意味をつけたり、見当違いの解釈をしないようにする
-段階的に要約していく(要約の過程で、解釈に必要となる部分のみをまとめる)
 〈段落・パラグラフの要約〉→〈節・章の要約〉→〈文献全体の要約〉

***要約の大まかな手順 [#y15d9600]
+パラグラフのつながり(接続詞など)に注目して、全体の構成を把握する
+パラグラフ(または、節・章)ごとに、キーワードやキーセンテンスを見つける
+キーワードやキーセンテンスをもとに、パラグラフ(または、節・章)ごとにまとめる
--並び替えや言葉の言い換えをしてもよい
+まとめたものを適切につないで、要約を完成する


**文章を読み解く [#d9068ed6]
文章を読むときには、
キーワード(カギになる語句)やキーセンテンス(カギになる文章)、
段落をつなげる言葉(接続詞など)に気をつけることが大事です。
さらに、次のような文章の構造にも注目しておきましょう。

***トピック・センテンス [#xcc2b466]
パラグラフ(意味上のひとまとまりの文章)は、
ひとつの話題(トピック)についてだけ扱うという特徴があります。
これを「''1パラグラフ 1トピックの原則''」といい、
論理的な文章(レポート、論文など)はこの原則にしたがっています。

そして、
そのパラグラフで書いた人が主張したいこと(トピック)を説明する文章を、
「''トピック・センテンス''」といい、パラグラフの中で重要な部分です。
一般的には、パラグラフの最初に書かれています。
各パラグラフのトピック・センテンスを読んでいけば、
大まかな内容を読み取ることができます。

***議論の展開 [#s7837fef]
議論の展開(話のつながり)には、さまざまなタイプがあります。
ここでは、よくある議論の展開を3つのみ紹介します。
:【弁証法的展開】|正(命題)・反(反対命題)・合(総合)の3つの部分からなる展開で、古典的なタイプです。あるテーマについて、自分の意見(正)と、それに対立(または矛盾)する意見(反)を述べ、2つの意見を総合して新たに導き出された意見(合)を述べます。
:【因果による展開】|まずテーマとなっている事実や事象を述べたあと、その原因を明らかにし、さらに原因から生じた結果を示して、最後にテーマに対する解決策を示すというタイプです。
:【比較による展開】|あるテーマについて2つのものを比較・検討するために、まず2つのものの共通点や類似するところを述べ、次に相違点を述べて、最後に全体を総合的に説明するというタイプです。

***事実と意見の区別 [#k44fdb83]
文章には、「''事実''」と「''意見''」が混ざっています。
文章を読み解くためには、これらを区別することが重要です。

事実とは、出来事や誰もが知り得る情報など、
客観的(誰が見ても同じように受け止めるられる)なものです。
また、意見はどちらかといえば主観的(その人だけが考えたり感じるかもしれない)なものです。

しかし、意見の中にも、
「''客観的な事実''」を根拠とした意見、つまり「''事実に基づいた意見''」があります。
この「客観的な事実」と「事実に基づいた意見」を明確にすることで、
書いた人の考えを読み解くことができます。



**参考文献 [#z2decf3c]
-藤田哲也編著「大学基礎講座 改増版」, 北大路書房(2006.03)
-中澤務・森貴史・本村康哲編「知のナヴィゲーター」, くろしお出版 (2007.04)
-学習技術研究会編著「知へのステップ 第3版」, くろしお出版 (2011.04)
-専修大学出版企画委員会編「知のツールボックス」, 専修大学出版局 (2006.04).
-佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10).
// -小笠原喜博「大学生のためのレポート・論文術」(講談社現代新書 1603), 講談社(2002.04).
// -河野哲也「レポート・論文の書き方入門 第3版」, 慶応義塾大学出版会 (2002.12).
// -飯間浩明「非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門」(ディスカバー携書 029), ディスカバー・トゥエンティワン (2008.12).

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