第7回の復習 ノートテイキング
ノートテイキング(ノートの作り方)のポイント
ノートの書き方・使い方は、教えてもらったからといって、
最初からうまくはいきません。
上手にノートをマネしたり、試行錯誤を繰り返して、
少しずつ「自分にとって役に立つ」ノートの作り方を身に付けてください。
ある「優れたノートの作り方の例」を参考にして、
役に立つノートの特徴や作り方のポイントを整理してみましょう。
例えば、インプット型・アウトプット型の授業でのポイントは、
次のようになります。
- インプット(知識説明)型授業
- 復習を重視し、キーワードや要約を書く余白をあらかじめ作る(例:コーネル大学式ノート)
- アウトプット(問題演習)型授業
- 予習を重視し、自分の考えや調べたことと模範解答を比べられるようにする
ノートを活用するには?
- 授業内容を再現できるように : 板書をそのまま写すのではなくポイントを押さえる
- キーワードや要点を逃さない : 一言一句書き取っていては聞き逃す
- 授業内容を立体的にとらえる : 記号や矢印、イラストなどをうまく使う
- 余白を多くつくって活用する : 追加情報を記入する場所をあらかじめ用意しておく
積極的にノートを活用するには、定期的に読み返すことが重要です。
ただし、試験前などに清書するのは二度手間です。
しばらくして読み返してときに授業を思い出せる程度に
丁寧に書くのがおススメです。
図解の活用
ノートを作るときには、文字で書くことだけが重要ではありません。
物事の関係や考え方・情報の構造などを図で書いた図解があれば、
視覚的に内容を理解・確認するのに役立ちます。
ノートをとるときに役立つ文房具
- 筆記用具
- 蛍光ペン:キーワードを中心に、コピーしても写らない
- ボールペン:速記に便利、3色ボールペン(色で重要度や情報の意味を使い分ける)
- (例)赤…もっとも重要な箇所、青…まあ重要な箇所、緑…面白い・興味を抱いた箇所
- (例)赤…重要な情報、青…疑問点(授業でわからないところ)、緑…そのほかの情報
- 付箋の活用
- いろんな付箋:サイズ(大・中・小)、素材(紙、透明フィルム)
- メモや情報の整理に:大きめの付箋に書く、あとで内容ごとにグループに整理する
- さまざまなフォーマットの市販ノート
- 罫線に目盛りがあることで、字下げなど文字の配置がしやすい
- 目盛りを使えば、フリーハンドでも図表やグラフの作成がしやすい
- ページの分割がしやすい(例:コーレル大学式ノート)
参考文献
- 齋藤孝「三色ボールペン情報活用術」(角川oneテーマ21 B-43), 角川書店 (2003.06).
- 田村仁人「アタマが良くなる合格ノート術」, ディスカヴァー・トゥエンティワン (2007.04).
- 堀公俊, 加藤彰「ファシリテーション・グラフィック」, 日本経済新聞社 (2006.09).
- 太田あや「東大合格生のノートはかならず美しい」, 文藝春秋 (2008.09).
- 永田豊志「頭がよくなる「図解思考」の技術」, 中経出版 (2009.11).
連絡事項
- (1)実際に授業でノートを取るときに今回宣言した工夫をする
- (2)実際の授業のノートを持ってくる(どの授業でもよい、どんな工夫をしたかを紹介)