TITLE:第5回 「学習活動の基礎的知識(2)」 *第5回 学習活動の基礎的知識(2) 情報収集 [#ubae18f0] **資料や情報の収集への取り組み方 [#m0ce168e] +テーマに関する全般的な知識や動向を調べる +テーマに関する基礎的な知識や専門用語などを調べる +テーマに関する最新の知識や動向を調べる +テーマに関連する他の分野の知識や情報を調べる 調べ出した資料や情報は、メモしたり、コピーまたは印刷して、 記録として残して整理しましょう。 --文献などの資料:コピーをしたり、「文献メモ」を作成しておく --ネット上の情報:印刷したり、ブラウザの「お気に入り」に追加しておく > :質問|各種資料やネット上の情報を記録するときには、どのような項目を記録するとよいのでしょうか?&br;資料の種類によって、項目を考えてみましょう。 < **資料収集 [#n1be2a13] ***資料の種類 [#cd830228] -参考図書(レファレンス・ブック) --辞書、事典、百科事典、年間、統計資料、白書、文献目録など ---学問全般について知りたい場合は、事典類(百科事典、分野別の事典)が役立つ -新聞 --一般紙(全国紙:毎日、読売、朝日、産経、日本経済、地方紙:神戸新聞など) --スポーツ紙・レジャー紙(日刊スポーツ、サンケイスポーツなど) --専門誌、業界紙、機関紙、広報紙 ---比較的新鮮な情報を入手することができるが、情報が断片的な場合がある -図書/単行本:参考図書でも雑誌でもない図書 --文庫本、新書、専門書など ---特定分野の知識が体系的にまとまっている ---そのかわり、できあがるのに時間がかかるために情報が古い場合も --一次資料:オリジナルな内容を伝える資料 --二次資料:オリジナルな情報に基づいて書かれた資料(年鑑、索引、蔵書目録も含む) -雑誌、逐次刊行物(定期刊行物) --一般雑誌(月刊誌、週刊誌など) --学術雑誌(学術雑誌、論文誌、講演論文集、学術定期刊行物など) ---一般にいう雑誌よりも意味が広い ---特定分野の現状や新しい情報について、詳しい情報が得られて、内容もコンパクト ---そのかわり、前提知識がないと、内容が読み解けない場合も -インターネット上の情報(いつでも書き換えられてしまう、再検証しにくい) --マスコミのサイト(新聞やテレビなど報道機関) --行政(政府や自治体)、企業・各種団体のサイト --フリーの百科事典(Wikipediaなど)、まとめサイト、個人のサイト(日記、ブログなど) ***図書館での資料の分類 [#f476ce7e] -日本十進分類法(NDC : Nippon Decimal Classification) --資料の背に張られたシールに書かれている番号 --資料のテーマ(主題、分野)ごとに分かれている&br;(例)芸術→スポーツ、体育→球技 : 「783」 **インターネットで資料を探す [#p5f258ff] 大学図書館のサイトから利用できるものもありますから、チェックしておきましょう。 なお、有料サービスのため同時アクセス数が制限されれているものもあります。 > 実際にいくつかのサービスにアクセスしてみましょう。 < +全国のOPAC(蔵書カタログ)の検索 --大学のOPAC(兵庫大学:http://arena.hyogo-dai.ac.jp/lib/ ) --Webcat plus(国立情報学研究所:http://webcatplus.nii.ac.jp/ ) --NDL-OPAC(国立国会図書館:http://opac.ndl.go.jp/ ) --カーリル(日本最大の図書館検索サイト:http://calil.jp/) +書店や古書店のデータベース --Books.or.jp(日本出版協会:http://www.books.or.jp/ ) +雑誌記事検索 --NDL-OPACの雑誌記事検索(国立国会図書館:http://opac.ndl.go.jp/ ) --ジャパンナレッジ・プラス(ネットアドバンス:http://www.jkn21.com/top/corpdisplay) +文献の題目・著者・本文などで検索 --CiNii 論文情報ナビゲータ(国立情報学研究所:http://ci.nii.ac.jp/ja ) --Google Scholar(Google:http://scholar.google.co.jp/ ) +電子ジャーナル --J-STAGE(科学技術振興機構:http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja ) --ScienceDirect (エルゼビア:http://www.sciencedirect.com/ ) --医中誌Web(医学中央雑誌刊行会:http://login.jamas.or.jp/) +白書、統計資料など --情報通信白書(総務省:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ ) --統計調査結果(e-Gov 電子政府の総合窓口:http://www.e-gov.go.jp/link/statistics.html ) > 資料を探すときに一番手っ取り早いのは「知っている人に聞くこと」ですが、 自分でできることも多くあります。 自力で資料や情報を探すときに、心がけることや、工夫するとよいことを考えてみましょう。 < ***参考文献 [#z2decf3c] -学習技術研究会編著「知へのステップ 改訂版」, くろしお出版 (2006.10) -専修大学出版企画委員会編「知のツールボックス」, 専修大学出版局 (2006.04). -佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10). |