TITLE:第4回 学習活動の基礎的知識(1) *第4回 学習活動の基礎的知識(1) 問題意識から研究課題へ [#ubae18f0] これまでのゼミの資料は、次のサイトに公開されています。 印刷した資料が必要な場合は、サイトからプリントアウトしてください。 -http://arena.hyogo-dai.ac.jp/~kawano/kisozemi/ -ゼミに関係する書籍などの情報もあります。 **前回の復習(宿題の確認) [#t259b62f] +前回宣言した「2つの工夫」をした実際のノートを紹介する --どの科目でもよいので、実際にどの程度工夫ができたかを説明 --各自のノートを持ち寄って、情報交換してみましょう +近所の公立図書館について説明する --図書館の名前、場所(おおかまに;「○○県○○市」程度) --図書館の雰囲気、特徴・特色、貸出冊数、利用の条件など **発想を“見える化”して広げる [#ea6148cc] 大学の図書館と公立の図書館とでは、どんな違いがあるでしょうか。 それぞれの図書館の特徴などを、思いつくままにリストアップしてみましょう。 発想を広げたり、考えを整理したり、系統だてて考えるときに使うことができる、 発想方法を利用してみましょう。 ***マインドマップ [#b80eeb45] 色やイラストを取り入れながら、 頭の中のイメージを紙の上に表現する思考技術に、 「''マインドマップ''」があります。 マインドマップのポイントは、 1つのテーマについて連想して思い浮かんだことを、 短い言葉や絵でそのまま紙に書きだして、 枝が放射状に伸びていくように、次々と広げていくことです。 いくつかのマインドマップを描いてみて、 特定のテーマについて発想を広げたり整理してみましょう。 +多色ペン(色鉛筆やボールペンも可)と横長の大きめの紙(A4サイズ以上)を用意する。 +紙の真ん中に、テーマを代表するようなイメージやキーワードを描く。色は3色以上使う。 +真ん中のイメージから太い枝を伸ばすように何本か描く。それぞれの枝には真ん中のイメージから連想されるキーワードやイメージを1つ描く +伸ばした太い枝の先から、さらに枝を何本か伸ばす。元の枝のイメージに関連するキーワードやイメージを自由に描く。枝の先から新たな枝をつなげて伸ばしながら、木の枝のようにのように広げていく。伸ばすたびに枝はだんだん細くなる。 +離れた枝にあるイメージがお互いに関連があるようなら、線でつないだり、ひとまとまりの枝を枠(雲型)で囲む。 ***参考文献 [#yf9e3fa3] -トニー・ブザン,バリー・ブザン著,神田昌典訳「ザ・マインドマップ」, ダイアモンド社 (2005.11). -森時彦, ファシリテーターの道具研究会「ファシリテーターの道具箱」, ダイアモンド社 (2008.03). -石井力重「アイデア・スイッチ」, 日本実業出版社 (2009.07). **資料収集 [#n1be2a13] ***資料の種類 [#cd830228] -参考図書(レファレンス・ブック) --辞書、事典、百科事典、年間、統計資料、白書、文献目録など ---学問全般について知りたい場合は、事典類(百科事典、分野別の事典)が役立つ -新聞 --一般紙(全国紙:毎日、読売、朝日、産経、日本経済、地方紙:神戸新聞など) --スポーツ紙・レジャー紙(日刊スポーツ、サンケイスポーツなど) --専門誌、業界紙、機関紙、広報紙 ---比較的新鮮な情報を入手することができるが、情報が断片的な場合がある -図書/単行本:参考図書でも雑誌でもない図書 --文庫本、新書、専門書など ---特定分野の知識が体系的にまとまっている ---そのかわり、できあがるのに時間がかかるために情報が古い場合も --一次資料:オリジナルな内容を伝える資料 --二次資料:オリジナルな情報に基づいて書かれた資料(年鑑、索引、蔵書目録も含む) -雑誌、逐次刊行物(定期刊行物) --一般雑誌(月刊誌、週刊誌など) --学術雑誌(学術雑誌、論文誌、講演論文集、学術定期刊行物など) ---一般にいう雑誌よりも意味が広い ---特定分野の現状や新しい情報について、詳しい情報が得られて、内容もコンパクト ---そのかわり、前提知識がないと、内容が読み解けない場合も -CD-ROM、DVD-ROM(パソコンで利用) --辞書、事典などを電子化(音声、画像、動画によって表現力が豊か) --資料のデータベース(新聞記事などを電子化、検索の工夫が必要) -インターネット上の情報(いつでも書き換えられてしまう、再検証しにくい) --マスコミのサイト(新聞やテレビなど報道機関) --行政(政府や自治体)、企業・各種団体のサイト --個人のサイト(日記、ブログなど) --フリーの百科事典(Wikipediaなど)、まとめサイト --フリーの百科事典(Wikipediaなど)、まとめサイト、個人のサイト(日記、ブログなど) ***資料としての情報の鮮度・信頼性 [#h42724d4] -鮮 度:インターネット>新聞>学術雑誌>図書>参考図書 --インターネットは情報をすぐに公開することができる -信頼性:インターネット<新聞<学術雑誌<図書≒参考図書 --できあがるまでに多くの人や専門家によるチェックがあるほど、信頼性が高い ***参考文献 [#z2decf3c] -学習技術研究会編著「知へのステップ 改訂版」, くろしお出版 (2006.10) -専修大学出版企画委員会編「知のツールボックス」, 専修大学出版局 (2006.04). -佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10). |