TITLE:第2回 「学習活動における基礎的知識と学習スキル」 *第2回 「学習活動における基礎的知識と学習スキル」 [#h1019ef5] // **はじめに [#o353d992] // ***担当者とゼミ生の自己紹介 [#yf1a0d2f] // 簡単な自己紹介と抱負を話してもらいます // - // ***ゼミの進め方、テーマの説明 [#p8faa386] // 前回配布した資料をもとに、この全体と毎回のゼミの進め方を確認します。 // また、このゼミで扱う「情報モラル」というテーマについての基礎知識を概説します。 **学習活動とは [#y1058d2f] 大学での授業の取り組み方を通じて、大学での学習活動について考えてみましょう。 ***基礎的知識 [#ed48e960] -大学での学習(授業のスタイル、授業外学習、自主学習) -ノートの活用(なぜノートをとるのか) -資料の活用(資料の種類や特徴の違い) -大学でのレポートの目的(正解があるとは限らない) -事実と意見の区別(事実を自分の主張に置き換えない) ***学習スキル(スタディ・スキル) [#w02d849b] -ノートの取り方(ノートテイキング) -テキストの読み方(クリティカル・リーティング:批判的読解) -文献や資料の検索(図書館やデータベースの利用) -要約のしかた(パラグラフ、キーワードやキーセンテンス) -考えのまとめ方(事実と意見の区別、発想の展開) -レポートの書き方(全体の構成、文献の引用) -発表のしかた(発表資料の作り方、口頭発表) **ノートテイキング(ノートの作り方)【基礎編】 [#c7c0eac9] ノートの書き方・使い方は、教えてもらったからといって、 最初からうまくはいきません。 上手にノートをマネしたり、試行錯誤を繰り返して、 少しずつ「''自分にとって役に立つ''」ノートの作り方を身に付けてください。 > 実際に3つのスタイルの模擬授業を行ってみますから、 それぞれのスタイルで何に注意すればいいか、 どのような工夫をすればよいかを考えながら、 ノートを取ってみてください。 -教科書やプリントに沿った授業 -板書を中心とする授業 -スライドを利用した授業 < ***なぜノートを取る/作るのか? [#db44a273] ノートを取ったり作るのは、何の目的のためにするのか、 あらためて考えてみましょう。 たとえば、次の3つの目的でノートを取る/作るときに、 どのようなことに注意するとよいでしょうか? -授業での学習 -予習・復習 -自学自習、独学(他から教わらずに、自分一人で学ぶ) ***【ポイント】ノートを活用するには? [#tb4dd263] -授業内容を再現できるように:板書をそのまま写すのではなくポイントを押さえる -キーワードや要点を逃さない:一言一句書き取っていては聞き逃す -授業内容を立体的にとらえる:記号や矢印、イラストなどをうまく使う -余白を多くつくって活用する:追加情報を記入する場所をあらかじめ用意しておく ***授業のタイプ別のノートの取り方 [#hc86e079] ある「[[優れたノートの作り方の例:http://www.bunshun.co.jp/toudai_note/index.html]]」を参考にして、 役に立つノートの特徴や作り方のポイントを整理してみましょう。 例えば、インプット型・アウトプット型の授業でのポイントは、 次のようになります。 -インプット(知識説明)型授業 --復習を重視し、キーワードや要約を書く余白をあらかじめ作る(例:コーネル大学式ノート) -アウトプット(問題演習)型授業 --予習を重視し、自分の考えや調べたことと模範解答を比べられるようにする > 積極的にノートを活用するには、''定期的に読み返す''ことが重要です。 ただし、試験前などに清書するのは二度手間です。 しばらくして読み返してときに授業を思い出せる程度に ''丁寧に書く''のがおススメです。 < ***図解の活用 [#xff52e27] ノートを作るときには、文字で書くことだけが重要ではありません。 物事の関係や考え方・情報の構造などを図で書いた''図解''があれば、 視覚的に内容を理解・確認するのに役立ちます。 #ref(2010zemi1/3rd/zukai.png,nolink,76%,図解の例) #ref(2010zemi1/3rd/zukai.png,nolink,72%,図解の例) ***ノートをとるときに役立つ文房具 [#n8e302d0] -筆記用具 --蛍光ペン:キーワードを中心に、コピーしても写らない --ボールペン:速記に便利、3色ボールペン(色で重要度や情報の意味を使い分ける) ---(例)赤…もっとも重要な箇所、青…まあ重要な箇所、緑…面白い・興味を抱いた箇所 // ---(例)赤…重要な情報、青…疑問点(授業でわからないところ)、緑…そのほかの情報 -付箋の活用 --いろんな付箋:サイズ(大・中・小)、素材(紙、透明フィルム) --メモや情報の整理に:大きめの付箋に書く、あとで内容ごとにグループに整理する --読書ときの目印:気に入ったフレーズに張る、疑問に思ったところに張る ***参考文献 [#zf128919] -齋藤孝「三色ボールペン情報活用術」(角川oneテーマ21 B-43), 角川書店 (2003.06). -田村仁人「アタマが良くなる合格ノート術」, ディスカヴァー・トゥエンティワン (2007.04). -堀公俊, 加藤彰「ファシリテーション・グラフィック」, 日本経済新聞社 (2006.09). -太田あや「[[東大合格生のノートはかならず美しい>http://www.amazon.co.jp/dp/4163706208/]]」, 文藝春秋 (2008.09). -永田豊志「[[頭がよくなる「図解思考」の技術>http://www.amazon.co.jp/dp/4806135496/]]」, 中経出版 (2009.11). **次回(4月27日):「文献検索、資料収集」 [#qef35cc8] -文献検索、資料収集(図書館ツアーのため、9:00に図書館の入口前に集合) --近所の図書館について調べておく(図書館の名前、場所、雰囲気、特徴など) -ノートテイキング(続き) --工夫をしてみた実際の授業のノートを用意(どの授業でもよい、どんな工夫をしたかを紹介) |