TITLE:第4回 学習活動の基礎的知識(1) *学習活動の基礎的知識(1) 問題意識から研究課題へ [#ubae18f0] **前回の宿題の確認 [#t259b62f] +前回から今回の授業までにあった授業について、自分で「よく作れた」と思うノートを紹介する --各自のノートを持ち寄って、情報交換してみましょう +地元の公立図書館、高校までの図書室について説明する --名前、場所 --雰囲気、特徴など +大学の図書館との違いを考えてみる --どのような違いがあるか、具体的に考えてみましょう **文献検索、資料収集 [#g89b51fe] 5月19日(水)14:40〜15:25の図書館ツアーに向けての準備として、 文献の検索のしかた、資料の収集などについて学習します。 **文献検索(図書館の利用) [#x42143a8] 実際に図書館へ行って、図書館の利用について説明を受けます。 -兵庫大学図書館: http://media.hyogo-dai.ac.jp/lib/ -兵庫大学 OPAC(オンライン蔵書目録): http://harmonis.lib.hyogo-dai.ac.jp/mylimedio/ ***大学図書館のサービスの利用 [#ya221de2] -資料の貸出 -レファレンス・サービス(「調べもの、探しもの、お手伝いします」) -コピー・サービス -他大学の図書館などの利用 --閲覧:他大学の図書館を利用できるように「閲覧依頼書」を発行 --複写:文献のコピーを取り寄せる --借用:文献そのものを借りる -購入リクエスト ***図書館での資料の分類 [#f476ce7e] -日本十進分類法(NDC : Nippon Decimal Classification) --資料の背に張られたシールに書かれている番号 --資料のテーマ(主題、分野)ごとに分かれている&br;(例)芸術→スポーツ、体育→球技 : 「783」 **資料収集 [#n1be2a13] ***資料の種類 [#cd830228] -参考図書(レファレンス・ブック) --辞書、事典、百科事典、年間、統計資料、白書、文献目録など ---学問全般について知りたい場合は、事典類(百科事典、分野別の事典)が役立つ -新聞 --一般紙(全国紙:毎日、読売、朝日、産経、日本経済、地方紙:神戸新聞など) --スポーツ紙・レジャー紙(日刊スポーツ、サンケイスポーツなど) --専門誌、業界紙、機関紙、広報紙 ---比較的新鮮な情報を入手することができるが、情報が断片的な場合がある -図書/単行本:参考図書でも雑誌でもない図書 --文庫本、新書、専門書など ---特定分野の知識が体系的にまとまっている ---そのかわり、できあがるのに時間がかかるために情報が古い場合も --一次資料:オリジナルな内容を伝える資料 --二次資料:オリジナルな情報に基づいて書かれた資料(年鑑、索引、蔵書目録も含む) -雑誌、逐次刊行物(定期刊行物) --一般雑誌(月刊誌、週刊誌など) --学術雑誌(学術雑誌、論文誌、講演論文集、学術定期刊行物など) ---一般にいう雑誌よりも意味が広い ---特定分野の現状や新しい情報について、詳しい情報が得られて、内容もコンパクト ---そのかわり、前提知識がないと、内容が読み解けない場合も -CD-ROM、DVD -CD-ROM、DVD-ROM(パソコンで利用) --辞書、事典などを電子化(音声、画像、動画によって表現力が豊か) --資料のデータベース(新聞記事などを電子化、検索の工夫が必要) -インターネット上の情報(いつでも書き換えられてしまう、再検証しにくい) --マスコミのサイト(新聞やテレビなど報道機関) --行政(政府や自治体)、企業・各種団体のサイト --個人のサイト(日記、ブログなど) --フリーの百科事典(Wikipediaなど)、まとめサイト ***ネットで資料を探す [#p5f258ff] 大学図書館のサイトから利用できるものもありますから、チェックしておきましょう。 なお、有料サービスのため同時アクセス数が制限されれているものもあります。 -全国のOPAC(蔵書カタログ)の検索 --Webcat plus(国立情報学研究所:http://webcatplus.nii.ac.jp/ ) --NDL-OPAC(国立国会図書館:http://opac.ndl.go.jp/ ) --カーリル(日本最大の図書館検索サイト:http://calil.jp/) -書店や古書店のデータベース --Books.or.jp(日本出版協会:http://www.books.or.jp/ ) -雑誌記事検索 --NDL-OPACの雑誌記事検索(国立国会図書館:http://opac.ndl.go.jp/ ) --Web MAGAZINEPLUS(日外アソシエーツ:http://www.nichigai.co.jp/database/mag-plus.html) -電子ジャーナル --J-STAGE(科学技術振興機構:http://www.jstage.jst.go.jp/browse/-char/ja ) --ScienceDirect (エルゼビア:http://www.sciencedirect.com/ ) -白書、統計資料など --情報通信白書(総務省:http://www.soumu.go.jp/johotsusintokei/whitepaper/ ) --統計調査結果(e-Gov 電子政府の総合窓口:http://www.e-gov.go.jp/link/statistics.html ) ***資料の探し方のポイント [#i403f0b8] 資料を探すときに一番役立つのは「知っている人に聞くこと」ですが、 自分でできることも多くあります。 自力で資料(情報)を探すときのポイントを整理しておきましょう。 +自分だけ情報源をつくり、情報を集めるアンテナを立てる --新聞・雑誌やテレビ、インターネットなどで最新情報を入手する --図書館(大学、公立)、書店やインターネット上の書店を利用する +本格的に調べる前に下調べをする --調べる対象のテーマについて大まかに知識を仕入れる --とくに、専門用語は意味を確認して理解しておく +芋づる式に探す --図書や雑誌の索引・参考文献に書かれている資料を読んでみる --複数の資料が参考文献に挙げている資料は、価値が高い! +一次資料(オリジナル)を必ずチェックする --資料に書かれている情報をうのみにしない(二次情報かもしれない) --資料から、事実と著者の意見、引用(他の資料を参考にしたもの)を見分ける +資料としての情報の鮮度と信頼性に注意する --鮮 度:インターネット>新聞>学術雑誌>図書>参考図書 ---インターネットは情報をすぐに公開することができる --信頼性:インターネット<新聞<学術雑誌<図書≒参考図書 ---できあがるまでに多くの人や専門家によるチェックがあるほど、信頼性が高い ***参考文献 [#z2decf3c] -学習技術研究会編著「知へのステップ 改訂版」, くろしお出版 (2006.10) -専修大学出版企画委員会編「知のツールボックス」, 専修大学出版局 (2006.04). -佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10). |