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学習活動の基礎的知識(1) 問題意識から研究課題へ

前回の宿題の確認

  1. 前回から今回の授業までにあった授業について、自分で「よく作れた」と思うノートを紹介する
    • 各自のノートを持ち寄って、情報交換してみましょう
  2. 地元の公立図書館、高校までの図書室について説明する
    • 名前、場所
    • 雰囲気、特徴など
  3. 大学の図書館との違いを考えてみる
    • どのような違いがあるか、具体的に考えてみましょう

文献検索、資料収集

5月19日(水)14:40〜15:25の図書館ツアーに向けての準備として、 文献の検索のしかた、資料の収集などについて学習します。

文献検索(図書館の利用)

実際に図書館へ行って、図書館の利用について説明を受けます。

大学図書館のサービスの利用

  • 資料の貸出
  • レファレンス・サービス(「調べもの、探しもの、お手伝いします」)
  • コピー・サービス
  • 他大学の図書館などの利用
    • 閲覧:他大学の図書館を利用できるように「閲覧依頼書」を発行
    • 複写:文献のコピーを取り寄せる
    • 借用:文献そのものを借りる
  • 購入リクエスト

図書館での資料の分類

  • 日本十進分類法(NDC : Nippon Decimal Classification)
    • 資料の背に張られたシールに書かれている番号
    • 資料のテーマ(主題、分野)ごとに分かれている
      (例)芸術→スポーツ、体育→球技 : 「783」

資料収集

資料の種類

  • 参考図書(レファレンス・ブック)
    • 辞書、事典、百科事典、年間、統計資料、白書、文献目録など
      • 学問全般について知りたい場合は、事典類(百科事典、分野別の事典)が役立つ
  • 新聞
    • 一般紙(全国紙:毎日、読売、朝日、産経、日本経済、地方紙:神戸新聞など)
    • スポーツ紙・レジャー紙(日刊スポーツ、サンケイスポーツなど)
    • 専門誌、業界紙、機関紙、広報紙
      • 比較的新鮮な情報を入手することができるが、情報が断片的な場合がある
  • 図書/単行本:参考図書でも雑誌でもない図書
    • 文庫本、新書、専門書など
      • 特定分野の知識が体系的にまとまっている
      • そのかわり、できあがるのに時間がかかるために情報が古い場合も
    • 一次資料:オリジナルな内容を伝える資料
    • 二次資料:オリジナルな情報に基づいて書かれた資料(年鑑、索引、蔵書目録も含む)
  • 雑誌、逐次刊行物(定期刊行物)
    • 一般雑誌(月刊誌、週刊誌など)
    • 学術雑誌(学術雑誌、論文誌、講演論文集、学術定期刊行物など)
      • 一般にいう雑誌よりも意味が広い
      • 特定分野の現状や新しい情報について、詳しい情報が得られて、内容もコンパクト
      • そのかわり、前提知識がないと、内容が読み解けない場合も
  • CD-ROM、DVD-ROM(パソコンで利用)
    • 辞書、事典などを電子化(音声、画像、動画によって表現力が豊か)
    • 資料のデータベース(新聞記事などを電子化、検索の工夫が必要)
  • インターネット上の情報(いつでも書き換えられてしまう、再検証しにくい)
    • マスコミのサイト(新聞やテレビなど報道機関)
    • 行政(政府や自治体)、企業・各種団体のサイト
    • 個人のサイト(日記、ブログなど)
    • フリーの百科事典(Wikipediaなど)、まとめサイト

ネットで資料を探す

大学図書館のサイトから利用できるものもありますから、チェックしておきましょう。 なお、有料サービスのため同時アクセス数が制限されれているものもあります。

資料の探し方のポイント

資料を探すときに一番役立つのは「知っている人に聞くこと」ですが、 自分でできることも多くあります。 自力で資料(情報)を探すときのポイントを整理しておきましょう。

  1. 自分だけ情報源をつくり、情報を集めるアンテナを立てる
    • 新聞・雑誌やテレビ、インターネットなどで最新情報を入手する
    • 図書館(大学、公立)、書店やインターネット上の書店を利用する
  2. 本格的に調べる前に下調べをする
    • 調べる対象のテーマについて大まかに知識を仕入れる
    • とくに、専門用語は意味を確認して理解しておく
  3. 芋づる式に探す
    • 図書や雑誌の索引・参考文献に書かれている資料を読んでみる
    • 複数の資料が参考文献に挙げている資料は、価値が高い!
  4. 一次資料(オリジナル)を必ずチェックする
    • 資料に書かれている情報をうのみにしない(二次情報かもしれない)
    • 資料から、事実と著者の意見、引用(他の資料を参考にしたもの)を見分ける
  5. 資料としての情報の鮮度と信頼性に注意する
    • 鮮 度:インターネット>新聞>学術雑誌>図書>参考図書
      • インターネットは情報をすぐに公開することができる
    • 信頼性:インターネット<新聞<学術雑誌<図書≒参考図書
      • できあがるまでに多くの人や専門家によるチェックがあるほど、信頼性が高い

参考文献

  • 学習技術研究会編著「知へのステップ 改訂版」, くろしお出版 (2006.10)
  • 専修大学出版企画委員会編「知のツールボックス」, 専修大学出版局 (2006.04).
  • 佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10).

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Last-modified: Tue, 11 Mar 2014 19:42:02 JST (3702d)