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基礎ゼミ - 2008/5th のバックアップ(No.3)

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    • 2 (2008-05-13 (火) 12:13:19)
    • 3 (2008-05-13 (火) 14:38:36)
    • 4 (2008-05-13 (火) 15:50:00)
    • 5 (2008-05-19 (月) 10:53:23)

第5回「学習活動の基礎的知識(2) 情報収集」

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レポートを書く(応用編)

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引用のしかた

  • 「引用」とは、レポートや論文で、他の文献の意見や考えを紹介して、自分の意見を明確にする
  • 引用するときの一番の注意点は、どの部分が引用なのか、それがわかるように書くこと
    • 他人の意見を自分の意見のように書くことは、いわゆる「盗作」という犯罪になる
  • また「引用に自分の意見を語らせない」で、自分の意見を陰陽とは別に書く
  • また引用は、必要最低限にとどめる
  • 引用のしかたには、いくつかのやり方があるが、一般的なやり方を説明する
 
  1. 要約して引用:必要かつ十分な長さで要約する
  2. 短い引用(2行以内):引用文をカギカッコ(「」)でくくる
    安田は、人々から組織の関係をとらえるのに「現象から記号(すなわち)
    モデルを投資するような柔軟性を備えなければならない」と述べている。
    
  3. 長い引用(3行以上):引用文の前後に1行空けて、左側を2〜3文字分字下げする
     安田は、『ネットワーク分析』のなかで、次のように述べている。
    
       言葉をかえて言うならば、「行為者の行為を、個人的な属性からで
       はなく、その行為者を取り囲むネットワークによって説明する」た
       めの分析をおこなうのが、ネットワーク分析です。
    
    つまり……
    

なお、2番目と3番目の場合は、 一字一句正確に引用し、 勝手に加筆・訂正してはいけない。

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参考文献の示し方

  • 引用したり参考にした資料があれば、 その出典(情報の出所)を、 「参考文献」として書き出す
  • 参考文献として示すのに必要な情報は、 奥付(巻末の、著者や出版社、出版地が書かれた部分)にある
  • 参考文献の示し方には、分野や年代によって、いくつかの書き方があることに注意
  1. 単行本(単著、共著)
    • 書式:著者『書名』、出版社、出版年(西暦)。
      • 例:安田雪『実践ネットワーク分析』、新曜社、2001年。
      • 例:増田直紀、今野紀雄『複雑ネットワークの科学』、産業図書、2005年。
  2. 単行本(編著)
    • 書式:編著者『書名』、出版社、出版年(西暦)。
      • 例:佐藤嘉倫・平松闊編『ネットワーク・ダイナミクス』、勁草書房、2005年。
  3. 翻訳書
    • 書式:原著者『書名』、翻訳者、出版社、(西暦)。
      • 例:アルバート=ラズロ・バラバシ『新ネットワーク思考』、青木薫訳、NHK出版、2002年。
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文献を読む ―クリティカル・リーディング(改良版)―

本を読むときの態度は、次の二通り。

  • 速読:内容全体をさっとと見通して、その後にその文献での主張を把握し、評価する
  • 精読:ノートを取りながらひとつひとつの文章、論理をじっくりと正確に読み取る

ここでは、精読で文献を読む方法について取り上げる。

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目次や「まえがき」「あとがき」をチェックする

  • 目次
    • 大まかな内容や書かれている順序・構成を把握できる
  • 「まえがき」
    • その文献が書かれた背景、著者の立場、著者が読んでほしいと思っている箇所、対象としている読者層などが書かれる
  • 「まえがき」
    • 著者による全体のまとめや要約、あらためてアピールしたい重要なポイントなどが書かれる
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パラグラフの役割に注目する

パラグラフの日本語訳は「段落」になるが、 文書全体の役割上、「パラグラフ=段落」ではない。

  • 段落:文頭の一文字が空白で始まる、ひとまとまりの文章
  • 一つ以上の段落で構成される、意味上のひとまとまりの文章

パラグラフや段落を読み解くには、次のようなポイントが大事である。

  • ひとつのパラグラフや段落には、ひとつの意味や大事な点が書かれている(大原則)
  • 重要なポイントは、段落の冒頭や末尾にあることが多い
  • 接続詞に注意して、段落と段落のつながりを読み解く
    →つながりがある文章はひとつのパラグラフになる場合が多い
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キーワードやキーセンテンスをマーキングする

  • キーワード
    • ひとつの段落や節・章のなかで、繰り返し出てくる語句
  • キーセンテンス
    • キーワードを含む文章、重要なポイントと思われる文章
  • 蛍光ペンや付せんなどで、キーワードやキーセンテンスに印をつける
    • 理解を高め、繰り返し読むときの効率性を高める
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要約をする

  • 正確に読めているか確認するために、要点だけを押さえる
  • 自分で勝手に意味をつけたり、でたらめで適当な解釈をしてはいけない
  • 段階的に要約していく
    • 段落・パラグラフの要約
      →節・章の要約
      →文献全体の要約
    • 要約の過程で、補助的・補足的なことは取り除いて、中心となる部分だけまとめる
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疑問・反論・同論を書きとめる

  • 疑問への答えを探しながら読む
    • 読む前からあらかじめ自分が持っている疑問
    • 読んでいくうちに生まれた疑問
  • 書かれている事実・意見が正しいか論理的に検討してみる
    • 具体性に欠けていないか
    • 論理的な事実に基づいているか(感情に基づいていないか)
  • 場合によっては文献の主張や意見に対して説得力のある異論を唱える
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書評(クリティカル・レビュー)を書く

クリティカル・リーディングの結果を、 書評としてまとめる。

  • タイトル
    • 著者名「書名」、発行所、発行年。
  • 概要
    • 文献の概要について述べる。
  • 要約
    • パラグラフの要約やキーセンテンスをつなげて、全体の要約をする。 専門用語や重要な概念について、自分で調べたことも、解説として加える。
  • 問題提起
    • 要約のなかから重要と思われる中心的な話題(主題)を取り上げ、 それに対しての疑問、反論、同意する点を提示する。
  • 論議
    • なぜそのように考えられるのか、論議する。 別の例を提示するなどして、別の説明などを説得力のあるかたちで、 論理的な文章としてまとめる
  • まとめ
    • 以上をまとめて要約し、結論を述べる
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参考文献

  • 学習技術研究会編著「知へのステップ 改訂版」, くろしお出版 (2006.10)
  • 専修大学出版企画委員会編「知のツールボックス」, 専修大学出版局 (2006.04).
  • 佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10).
  • 小笠原喜博「大学生のためのレポート・論文術」(講談社現代新書 1603), 講談社(2002.04).
  • 河野哲也「レポート・論文の書き方入門 第3版」, 慶応義塾大学出版会 (2002.12).

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