第3回 「資料の収集」
文献検索(図書館の利用)
実際に図書館へ行って、図書館の利用について説明を受けます。
大学図書館のサービスの利用
- 資料の貸出
- レファレンス・サービス(「調べもの、探しもの、お手伝いします」)
- コピー・サービス
- 他大学の図書館などの利用
- 閲覧:他大学の図書館を利用できるように「閲覧依頼書」を発行
- 複写:文献のコピーを取り寄せる
- 借用:文献そのものを借りる
- 購入リクエスト
ノートテイキング(ノートの作り方)【復習】
- 授業内容を再現できるように:板書をそのまま写すのではなくポイントを押さえる
- キーワードや要点を逃さない:一言一句書き取っていては聞き逃す
- 授業内容を立体的にとらえる:記号や矢印、イラストなどをうまく使う
- 余白を多くつくって活用する:追加情報を記入する場所をあらかじめ用意しておく
ノートテイキング(ノートの作り方)【応用編】
ノートを作る(≠書く、取る)ときに、
目的や状況に合わせて、どのような工夫をすればよいでしょうか。
また、ノートを作るときに使う文房具の利用についても考えてみましょう。
ノートの取り方のポイント
ある「優れたノートの作り方の例」を参考にして、
役に立つノートの特徴や作り方のポイントを整理してみましょう。
例えば、インプット型・アウトプット型の授業でのポイントは、
次のようになります。
- インプット(知識説明)型授業
- 復習を重視し、キーワードや要約を書く余白をあらかじめ作る(例:コーネル大学式ノート)
- アウトプット(問題演習)型授業
- 予習を重視し、自分の考えや調べたことと模範解答を比べられるようにする
ノートを活用するためには、定期的にノートを読み返すことが重要です。
ただし、授業の後や試験の前にノートを清書するのは、二度手間です。
授業の直前や授業後しばらく(数週間程度)して読み返して、
授業を思い出せるように、丁寧に書くことをおススメします。
ノートをとるときに役立つ文房具
- 筆記用具
- 蛍光ペン:キーワードを中心に、コピーしても写らない
- ボールペン:速記に便利、3色ボールペン(色で重要度や情報の意味を使い分ける)
- (例)赤…もっとも重要な箇所、青…まあ重要な箇所、緑…面白い・興味を抱いた箇所
- (例)赤…重要な情報、青…疑問点(授業でわからないところ)、緑…そのほかの情報
- 付箋の活用
- いろんな付箋:サイズ(大・中・小)、素材(紙、透明フィルム)
- メモや情報の整理に:大きめの付箋に書く、あとで内容ごとにグループに整理する
- 読書ときの目印:気に入ったフレーズに張る、疑問に思ったところに張る
- さまざまなフォーマットの市販ノート
- 罫線に目盛りがあることで、字下げなど文字の配置がしやすい
- 目盛りを使えば、フリーハンドでも図表やグラフの作成がしやすい
- ページの分割がしやすい(例:コーレル大学式ノート)
今日からはじめる工夫を宣言
前回と今回のゼミを通じて、
今日から実際に取り組んでみるノートテイキングの工夫を2つ宣言しましょう。
宣言した工夫がどのくらいできたか、また改善すべきところがあるか、
次回説明してもらいます。
参考文献
- 太田あや「東大合格生のノートはかならず美しい」, 文藝春秋 (2008.09).
- 永田豊志「頭がよくなる「図解思考」の技術」, 中経出版 (2009.11).
- 齋藤孝「三色ボールペン情報活用術」(角川oneテーマ21 B-43), 角川書店 (2003.06).
- 田村仁人「アタマが良くなる合格ノート術」, ディスカヴァー・トゥエンティワン (2007.04).
- 堀公俊, 加藤彰「ファシリテーション・グラフィック」, 日本経済新聞社 (2006.09).
- 学習技術研究会編著「知へのステップ 第3版」, くろしお出版 (2011.03)
- 南田勝也・矢田部圭介・山下玲子「ゼミで学ぶスタディスキル」, 北樹出版 (2011.04)
次回(5月2日):「学習活動の基礎知識 (1)」
- 筆記用具を持ってくる
- 次回までの宿題
- (1)実際に授業でノートを取るときに今回宣言した工夫をする
- (2)実際の授業のノートを持ってくる(どの授業でもよい、どんな工夫をしたかを紹介)
- (3)近所の図書館について調べておく(図書館の名前、場所、雰囲気、特徴など)
- 図書館の名前、場所(おおかまに;「○○県○○市」程度)
- 図書館の雰囲気、特徴、貸出冊数、利用の条件など