TITLE:第4回 「学習活動の基礎的知識(1)」 *第4回 「学習活動の基礎的知識(1)」 [#f8000992] *第4回 「学習活動の基礎的知識(1) 問題意識から研究課題へ」 [#ubae18f0] **問題意識から研究課題へ [#m6cd533e] **オープニング [#t259b62f] -提出: 「インターネット社会を生きるための情報倫理 2008年版」の感想 -宿題の提出 --「インターネット社会を生きるための情報倫理 2008年版」の感想 **レポートを書く(基礎編) [#hc93e149] -感想文は、自分の気持ちや感情を書き表したもの(主観的な見方) -レポートとは、「調査や研究の結果わかった『事実』と、それに基づく自分の『意見』をまとめたもの --事実:内容が本当かどうか(真か偽か)客観的に確かめられる文 --意見:書き手の考え(判断、推測)をあらわした文(客観的な事実に基づく) ***表紙のレイアウト [#of60528c] -担当教員名 -開講曜日・時限 -「授業名」レポート --レポートのテーマ名(必要であれば) -提出日 -学部・学科名 -学籍番号、氏名 (表紙の例) 担当教員:河野 稔 水曜日 1時限 「基礎ゼミ?」レポート 2008年5月7日(水)提出 健康科学部 健康システム学科 H2081000 兵庫 太郎 ***レポート作成と提出時の注意 [#n33ceab1] -まずは「キャンパスガイド2008」の88ページで確認 -指定された提出日と時間は、必ず守る -書式などが指定されている場合は、必ず守る -用紙は、とくに指定がなければA4サイズのレポート用紙(ルーズリーフは避ける) -複数枚のレポートは、左上を1か所、または左側を2か所、ホッチキスで止める ***正確な文章を書く [#j66f9d3a] -文体は「である体」で書く --普段の生活で使う「です・ます体」は使わない -主語と述語の関係を明確にする --「こそあど」言葉(指示代名詞)を多用しない、体言止めは使わない -文章の長さは短めにする --読点(、)が少ない文章で、あいまいな表現を避ける -読点(、)は、動詞を含む部分が2つ以上ある場合は、その間に打つ --読点で文章の意味をキチンと区切る -漢字とひらがなを使い分けに注意する --「言う」→「いう」 --「〜する時」→「〜するとき」 --「所謂」→「いわゆる」 --「特に」→「とくに」 --「故に」→「ゆえに」 --「時々」→「ときどき」 --○「いう」、×「ゆう」 --○「とおり」、×「とうり」 -接続詞を正しく使う --結果・帰結:ので、から、だから、したがって、と、それで、すると --逆説・対照:しかし、けれども、のに、ても、ところが --追加・累加:たり、そして、また、なお、ところが --言換・例示:つまり、すなわち、要するに、たとえば --理由・補足:なぜなら、というのは、、ただし、最も --理由・補足:なぜなら、というのは、、ただし、もっとも --話題の転換:さて、ところで -箇条書きを活用する --内容を列挙したり分類するには便利で、要点がはっきりする ***レポートの構成 [#uaf05c7f] たいていのレポートは「''序論''」「''本論''」「''結論''」の三部構成になっている。 -序論 「読む人に向けて、これから何について、なぜ書こうとするのかを知ってもらう」 --背景の説明:前提なる知識や事実を紹介 --問題の提起:そのテーマのどこに問題点・疑問点を見つけたのか --目的の提示:何を明らかにするのか -本論 「問題提起したことへの答えを出す」 --事実の提示:事実を明らかにする(複数の) --意見の提示:事実に基づく意見を述べる --最終的な主張の提示 -結論 「全体を通しての主張をまとめる」 --全体のまとめ:これまで述べてきたことを整理し、最終的な主張の妥当性を確認してもらう --評価と展望:成果について客観的に評価し、今後どのように発展させるか **文献を読む―クリティカル・リーディング(批判的読解)― [#v857119e] 本を読むときの態度は、次の二通り。 -速読:内容全体をさっとと見通して、その後にその文献での主張を把握し、評価する -精読:ノートを取りながらひとつひとつの文章、論理をじっくりと正確に読み取る ***要約をする [#w87ba0ab] 正確に読めているか確認するために、 要点だけを押さえた「要約」を作る。 自分で勝手に意味をつけたり、 でたらめで適当な解釈をしてはいけない。 要約の過程で、補助的・補足的なことは取り除いて、中心となる部分だけを論理的にまとめる。 ***段落の役割に注目する [#t1f6b196] ひとつの段落には、ひとつの意味や大事な点が書かれている。 ***キーワードを見つける [#e3987681] ひとつの段落、節、章のなかで、繰り返し出てくる語句 ***疑問・反論・同論を書きとめる [#wc406809] 文献に書かれた内容について、 その正しさを自分で論理的に検証し、 場合によってはそれに対して説得力のある異論を唱える ***書評(クリティカル・レビュー)を書く [#h284c041] ***参考文献 [#z2decf3c] **参考文献 [#z2decf3c] -学習技術研究会編著「知へのステップ 改訂版」, くろしお出版 (2006.10) -専修大学出版企画委員会編「知のツールボックス」, 専修大学出版局 (2006.04). -佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10). -小笠原喜博「大学生のためのレポート・論文術」(講談社現代新書 1603), 講談社(2002.04). |