TITLE:第4回 「学習活動の基礎的知識(1)」 *第4回 「学習活動の基礎的知識(1)」 [#f8000992] **問題意識から研究課題へ [#m6cd533e] **オープニング [#t259b62f] -提出: 「インターネット社会を生きるための情報倫理 2008年版」の感想 **問題意識から研究課題へ [#m6cd533e] ***文章を読む [#v857119e] **文献を読む―クリティカル・リーディング(批判的読解)― [#v857119e] 本を読むときの態度は、次の二通り。 -速読:内容全体をさっとと見通して、その後にその文献での主張を把握し、評価する -精読:ノートを取りながらひとつひとつの文章、論理をじっくりと正確に読み取る ***レポートを書く(基礎編) [#hc93e149] ***要約をする [#w87ba0ab] 正確に読めているか確認するために、 要点だけを押さえた「要約」を作る。 自分で勝手に意味をつけたり、 でたらめで適当な解釈をしてはいけない。 要約の過程で、補助的・補足的なことは取り除いて、中心となる部分だけを論理的にまとめる。 ***段落の役割に注目する [#t1f6b196] ひとつの段落には、ひとつの意味や大事な点が書かれている。 ***キーワードを見つける [#e3987681] ひとつの段落、節、章のなかで、繰り返し出てくる語句 ***疑問・反論・同論を書きとめる [#wc406809] 文献に書かれた内容について、 その正しさを自分で論理的に検証し、 場合によってはそれに対して説得力のある異論を唱える ***書評(クリティカル・レビュー)を書く [#h284c041] **レポートを書く(基礎編) [#hc93e149] -感想文は、自分の気持ちや感情を書き表したもの(主観的な見方) -レポートとは、「調査や研究の結果わかった『事実』と、それに基づく自分の『意見』をまとめたもの --事実:内容が本当かどうか(真か偽か)客観的に確かめられる文 --意見:書き手の考え(判断、推測)をあらわした文(客観的な事実に基づく) ***レポートの構成 [#uaf05c7f] たいていのレポートは「序論」「本論」「結論」の三部構成になっている。 -序論 --読む人に向けて、これから何について、なぜ書こうとするのかを知ってもらう --背景の説明:前提なる知識や事実を紹介 --問題の提起:そのテーマのどこに問題点・疑問点を見つけたのか --目的の提示:何を明らかにするのか -本論 --問題提起したことへの答えを出す --事実の提示:事実を明らかにする(複数の) --意見の提示:事実に基づく意見を述べる --最終的な主張の提示 -結論 --全体のまとめ:これまで述べてきたことを整理し、最終的な主張の妥当性を確認してもらう --成果の評価 ***参考文献 [#z2decf3c] -学習技術研究会編著「知へのステップ 改訂版」, くろしお出版 (2006.10) -専修大学出版企画委員会編「知のツールボックス」, 専修大学出版局 (2006.04). -佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10). |