第4回 学習活動の基礎知識(1)
これまでのゼミの資料は、次のサイトに公開されています。
印刷した資料が必要な場合は、サイトからプリントアウトしてください。
前回の宿題
自分で宣言した「2つの工夫」をした実際のノートを紹介してみましょう。
- どの科目でもよいので、実際にどの程度工夫ができたかを説明
- 各自のノートを持ち寄って、情報交換してみましょう
前回と今回のゼミを通じて、
あらためて、これから実際に取り組んでみるノートテイキングの工夫を2つ宣言しましょう。
宣言した工夫がどのくらいできたか、また改善すべきところがあるか、
次回説明してもらいます。
前回の復習「学習のスキル」
- 学習活動とは
- 基礎的知識(大学での学修、ノートの活用、資料の活用、事実と意見の区別など)
- 学習スキル(ノートの取り方、テキストの読み方、資料の検索、要約の仕方など)
- ノートテイキング(ノートの作り方)
- 大学の授業スタイルの違い
- 優れたノートの作り方の例(7つのポイント)
- ノートの取り方のポイント(レイアウトの工夫、図解の活用、文房具の活用など)
発想を“見える化”して広げる
大学の図書館と公立の図書館とでは、どんな違いがあるでしょうか。
それぞれの図書館の特徴などを、思いつくままにリストアップしてみましょう。
発想を広げたり、考えを整理したり、系統だてて考えるときに使うことができる、
発想方法を利用してみましょう。
マインドマップ
色やイラストを取り入れながら、
頭の中のイメージを紙の上に表現する思考技術に、
「マインドマップ」があります。
マインドマップのポイントは、
1つのテーマについて連想して思い浮かんだことを、
短い言葉や絵でそのまま紙に書きだして、
枝が放射状に伸びていくように、次々と広げていくことです。
いくつかのマインドマップを描いてみて、
特定のテーマについて発想を広げたり整理してみましょう。
- 多色ペン(色鉛筆やボールペンも可)と横長の大きめの紙(A4サイズ以上)を用意する。
- 紙の真ん中に、テーマを代表するようなイメージやキーワードを描く。色は3色以上使う。
- 真ん中のイメージから太い枝を伸ばすように何本か描く。それぞれの枝には真ん中のイメージから連想されるキーワードやイメージを1つ描く
- 伸ばした太い枝の先から、さらに枝を何本か伸ばす。元の枝のイメージに関連するキーワードやイメージを自由に描く。枝の先から新たな枝をつなげて伸ばしながら、木の枝のようにのように広げていく。伸ばすたびに枝はだんだん細くなる。
- 離れた枝にあるイメージがお互いに関連があるようなら、線でつないだり、ひとまとまりの枝を枠(雲型)で囲む。
参考文献
- トニー・ブザン,バリー・ブザン著,神田昌典訳「ザ・マインドマップ」, ダイアモンド社 (2005.11).
- 森時彦, ファシリテーターの道具研究会「ファシリテーターの道具箱」, ダイアモンド社 (2008.03).
- 石井力重「アイデア・スイッチ」, 日本実業出版社 (2009.07).
次回(5月8日):「学習活動の基礎知識(2)」
次の2つの宿題について、それぞれ、A4用紙1枚でまとめておく。(次回の授業のはじめに提出)
- (1) 「自分の出身地」または「大学入学から1ヵ月の出来事」のどちらかをマインドマップにまとめる
- (2) 自宅(下宿先)の近隣の公立図書館に行ってみる
- 図書館の名前、場所、雰囲気、特徴、貸出冊数、利用の条件などを調べておく