第1回 「オリエンテーション」
全体での説明
- 各担当者からのゼミ内容の説明(ひとり3分程度)
- 学生の各ゼミへの割り振り
ゼミの進め方
【全体】は授業全体で、【毎回】は授業の回ごとに、次のような内容をする予定です。
- 【全体】大学での学習のための基礎知識と学習スキルを習得する
- レポートの書き方、文献の探し方、、ディスカッション(議論)、プレゼンテーション
- 【全体】発表や意見交換して、テーマに関する知識や意識を深めたり、問題点や課題を見つけ出す
- 【全体】テーマやゼミ活動について疑問・質問があれば、ゼミ全体で考える
- 【毎回】あるトピックについて、資料や情報を調べて、その解説や自分の意見を発表する(数名で分担)
- 【毎回】発表された内容をもとに、質問や意見交換をする(最低1回以上は発言する)
- 【毎回】その日のゼミで学習したこと・気付いたことを、レポート形式でまとめる
全体のテーマについての基礎知識
情報倫理
- 情報化社会の現状
- インターネットが生活の一部に:携帯電話の契約数は1億以上(2007年末)
- インターネットが既存のメディアに迫っている(例:広告効果は、テレビや新聞に次ぐ)
- 情報化社会には、光の面(メリット、良い点等)と影の面(デメリット、問題点等)の両方があることを意識することが、もっとも大事
- 光の側面
- 総表現者社会:ブログなどで誰もが情報を発信できる
- 群衆の叡智:個々の人々が持っている知識を集約できる(ウィキペディア)
- 知識の高速道路:誰もが手軽に専門知識を得たり専門スキルを修得できる
- 影の側面
- 精神的な被害:情報漏えい、誹謗中傷、有害情報、迷惑メールなど
- 経済的な被害:知的所有権の侵害、売買のトラブルなど
- 犯罪による被害:名誉毀損、違法部宇野販売、詐欺、コンピュータウィルスなど
- 情報化社会を支える三本柱
- 技術:情報技術による対策(フィルタリング、バイオメトリックス:生体認識、等)
- 規制:法律の整備(不正アクセス禁止法など)、警察や民間によるネットの監視
- 倫理:個人の自覚・自律を高める(情報教育、啓蒙活動)
参考文献
- 情報教育学研究会 情報倫理教育研究グループ編「インターネットの光と影 Ver.4」, 北大路出版 (2010).
- 情報教育学研究会 情報倫理教育研究グループ「インターネット社会を生きるための情報倫理 2010」, 実教出版 (2009).
次回以降
- 第2回(10月6日)
- 情報モラル全体について(1)
- 関連情報や文献の調査方法
- 第3回(10月13日)
- 第4回(10月20日)
- 情報モラル全体について(3)
- 発表のしかた、質問や意見交換のしかた