第8回「演習課題への挑戦(1)」
レポートを書く(応用編)
レポートの構成
たいていのレポートは「序論」「本論」「結論」の三部構成になっている。
- 序論 「読む人に向けて、これから何について、なぜ書こうとするのかを知ってもらう」
- 背景の説明:前提なる知識や事実を紹介
- 問題の提起:そのテーマのどこに問題点・疑問点を見つけたのか
- 目的の提示:何を明らかにするのか
- 本論 「問題提起したことへの答えを出す」
- 事実の提示:事実を明らかにする(複数の)
- 意見の提示:事実に基づく意見を述べる
- 最終的な主張の提示
- 結論 「全体を通しての主張をまとめる」
- 全体のまとめ:これまで述べてきたことを整理し、最終的な主張の妥当性を確認してもらう
- 評価と展望:成果について客観的に評価し、今後どのように発展させるか
参考文献の示し方
- 引用したり参考にした資料があれば、
その出典(情報の出所)を、
「参考文献」として書き出す
- 参考文献として示すのに必要な情報は、
奥付(巻末の、著者や出版社、出版地が書かれた部分)にある
- 複数の参考文献を書くときは、著者名の五十音順またはアルファベット順に並べる
- 参考文献の示し方には、分野や年代によって、いくつかの書き方があることに注意
- 単行本(単著、共著)
- 書式:著者名『書名』、出版社、出版年(西暦)。
- 例:安田雪『実践ネットワーク分析』、新曜社、2001年。
- 例:増田直紀、今野紀雄『複雑ネットワークの科学』、産業図書、2005年。
- 単行本(編著)
- 書式:編著者『書名』、出版社、出版年(西暦)。
- 例:佐藤嘉倫・平松闊編『ネットワーク・ダイナミクス』、勁草書房、2005年。
- 翻訳書
- 書式:原著者名『書名』、翻訳者名、出版社、出版年(西暦)。
- 例:アルバート=ラズロ・バラバシ『新ネットワーク思考』、青木薫訳、NHK出版、2002年。
- 雑誌論文・記事
- 書式:著者名「論文名・記事タイトル」『雑誌名』、巻・号、発行年(西暦)、ページ。
- 例:中山洋、大和雅俊、山口正二、玉田和恵、松田稔樹「情報ののぞき見を題材とした情報モラル指導教材へのVRの活用に向けた実験的研究」『教育システム情報学会誌』,
Vol.24 No.1、(2007年)、pp. 26〜34。
- インターネット上の情報
- 書式:著者名または発行者名「文書名」、URL(閲覧日:西暦での日付)。
参考文献
- 学習技術研究会編著「知へのステップ 改訂版」, くろしお出版 (2006.10)
- 専修大学出版企画委員会編「知のツールボックス」, 専修大学出版局 (2006.04).
- 佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10).
- 小笠原喜博「大学生のためのレポート・論文術」(講談社現代新書 1603), 講談社(2002.04).
- 河野哲也「レポート・論文の書き方入門 第3版」, 慶応義塾大学出版会 (2002.12).
宿題
- 文献リストをもとに、図書館で本を1冊借りて、その本の書評を書いて提出すること(次回の授業で口頭で本を紹介:5分程度)