第1回 「オリエンテーション」
担当者について
- 担当者: 河野 稔(かわの みのる)健康システム学科 講師
- ゼミ生の自己紹介
ゼミの進め方
ゼミ(ゼミナール)形式の授業の一番の特徴は、
少人数でテーマについて資料を購読したり、報告したり、議論をすることです。
つまり、講義のように教員からの一方向の学習ではなく、
教員と学生や学生同士の双方向の学習になります。
《全体》は授業全体で、【毎回】は授業の回ごとに、次のような内容をする予定です。
- 《全体》大学での学習のための基礎知識と学習スキルを習得する
- ノートの取り方、文献・資料の探し方、文献の要約(書評)、文書の書き方
- レポートの書き方、発表(プレゼンテーション)
- 《全体》ゼミの内容について自由に意見を出しあって、問題点や解決策を見つけ出す
- 《全体》テーマやゼミ活動について疑問・質問があれば、ゼミ全体で考える
- 【毎回】自分が調べたこと/まとめたことを説明/発表する
- 【毎回】他の人の説明/発表に質問したり自分の意見を述べる
- 【毎回】ゼミ活動の進捗状況を報告する(数分程度)
このゼミのテーマの基礎知識
情報モラル:情報化社会の光と影
- 情報化社会の現状
- インターネットが生活の一部に:携帯電話の契約数は1億以上(2010年3月末現在)
- インターネットが既存のメディアに迫っている(例:広告効果は、テレビや新聞に次ぐ)
- 光の側面
- 総表現者社会:ブログ、SNS、Twitterなどで誰もが情報を発信できる
- 群衆の叡智:大勢の個人の知識を集約できる(ウィキペディア)
- 知識の高速道路:手軽に専門知識を得たり専門スキルを修得できる(無償の場合も)
- 影の側面
- 精神的な被害:情報漏えい、誹謗中傷、有害情報、迷惑メールなど
- 経済的な被害:知的所有権の侵害、売買のトラブルなど
- 犯罪による被害:名誉毀損、違法/危険物販売、ネット詐欺、コンピュータウィルスなど
- 情報化社会を支える三本柱
- 技術:情報技術による対策(フィルタリング、バイオメトリックス:生体認識、等)
- 規制:法律の整備(不正アクセス禁止法など)、警察による監視、民間の自主規制
- 倫理:個人の自覚・自律を高める(情報教育、啓蒙活動)
参考文献
- 情報教育学研究会 情報倫理教育研究グループ「インターネット社会を生きるための情報倫理 2010」, 実教出版 (2009.11).
- 情報教育学研究会 情報倫理教育研究グループ編「インターネットの光と影 Ver.4」, 北大路出版 (2010.01).
- 梅田望夫「ウェブ時代をゆく」(ちくま新書 687), 筑摩書房 (2007.11)
次回の予定
「学習活動における基礎的知識と学習スキル」
大学での学習活動において、
どのような知識が欠かせないか、
また必要となるスキル(技能)にはどのようなものがあるかを考えます。
- 大学の授業への取り組み方
- ノートの取り方(ノートテイキング)
準備するもの
- キャンパスガイド
- 授業のノート(どの授業でもよい)
- 自分が「ノートを取るのに役立つ」と思う筆記用具