第6回 学習活動の基本スキル(1)
レポートを書く(基礎編)
- 感想文は、自分の気持ちや感情を書き表したもの(主観的な見方)
- 心に残った文章とその理由を述べる
- 「もし自分なら」「こういう状況なら」など仮定して考えてみる
- レポートは、調査や研究の結果わかった『事実』と、それに基づく自分の『意見』をまとめたもの
- 事実:内容が本当かどうか(真か偽か)客観的に確かめられる文
- 意見:書き手の考え(判断、推測)をあらわした文(客観的な事実に基づく)
レポートを書く手順
- 大まかなテーマに関する基本的な情報を集める(新聞、インターネット、事典など)
- テーマとなっている問題や課題について、全体像や大まかな内容を理解する
- 基本的な情報からより具体的なテーマを決める
- 大まかなテーマの中から自分が興味を持てる具体的なテーマに絞り込む
- 具体的なテーマに関する文献をいくつか集める(専門図書、専門雑誌、論文など)
- 集めた文献を読んでレポートにまとめる
表紙のレイアウト
レポート作成と提出時の注意
- まずは「キャンパスガイド2009」の83ページで確認
- 指定された提出日と時間、また書式などが指定されている場合は、必ず守る
- 用紙は、とくに指定がなければA4サイズのレポート用紙(ルーズリーフは避ける)
- 複数枚のレポートは、左上を1か所、または左側を2か所、ホッチキスで止める
正確な文章を書く
- 文体は「である体」で書く
- 主語と述語の関係を明確にする
- 「こそあど」言葉(指示代名詞)を多用しない、体言止めは使わない
- 文章の長さは短めにする
- 読点(、)は、動詞を含む部分が2つ以上ある場合は、その間に打つ
- 漢字とひらがなを使い分けに注意する
- 「言う」→「いう」
- 「〜する時」→「〜するとき」
- 「所謂」→「いわゆる」
- 「特に」→「とくに」
- 「故に」→「ゆえに」
- 「時々」→「ときどき」
- ○「いう」、×「ゆう」
- ○「とおり」、×「とうり」
- 接続詞を正しく使う
- 結果・帰結:ので、から、だから、したがって、と、それで、すると
- 逆説・対照:しかし、けれども、のに、ても、ところが
- 追加・累加:たり、そして、また、なお、ところが
- 言換・例示:つまり、すなわち、要するに、たとえば
- 理由・補足:なぜなら、というのは、、ただし、もっとも
- 話題の転換:さて、ところで
- 数字の書き方を統一する
- 箇条書きを活用する
- 内容を列挙したり分類するには便利で、要点がはっきりする
参考文献
- 学習技術研究会編著「知へのステップ 改訂版」, くろしお出版 (2006.10)
- 専修大学出版企画委員会編「知のツールボックス」, 専修大学出版局 (2006.04).
- 佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10).
- 小笠原喜博「大学生のためのレポート・論文術」(講談社現代新書 1603), 講談社(2002.04).
- 河野哲也「レポート・論文の書き方入門 第3版」, 慶応義塾大学出版会 (2002.12).
宿題
- 前回図書館で借りた本の書評を書いて提出すること(次回の授業で口頭で本を紹介:5分程度)
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