第3回 「文献検索、資料収集」
オープニング
- 報告: この一週間でのノートテイキングや文房具の活用について
- 感想: 「インターネット社会を生きるための情報倫理 2008年版」を読んで
前半:資料の検索
資料の種類
- 参考図書(レファレンス・ブック)
- 辞書、事典、百科事典、年間、統計資料、白書、文献目録など
- テーマについて学問的な内容を知りたい場合は、事典類(百科事典、分野別の事典)を参照するのが良い
- 新聞
- 一般紙(全国紙:毎日、読売、朝日、産経、日本経済など)
- 地方紙(神戸新聞など)
- スポーツ紙・レジャー紙(日刊スポーツ、サンケイスポーツなど)
- 専門誌・業界紙
- 機関紙・広報紙
- 比較的新鮮な情報を入手することができるが、情報が断片的な場合がある
- 図書/単行本:参考図書でも雑誌でもない図書
- 文庫本、新書、専門書など
- 特定分野の知識が体系的にまとまっているが、できあがるのに時間がかかるため情報が古い場合がある
- 一次資料:オリジナルな内容を伝える資料
- 二次資料:オリジナルな情報に基づいて書かれた資料(年鑑、索引、蔵書目録も含む)
- 雑誌、逐次刊行物(定期刊行物)
- 一般雑誌(月刊誌、週刊誌など)
- 学術雑誌(学術雑誌、論文誌、講演論文集、学術定期刊行物など)
- 一般にいう雑誌よりも意味が広い
- 特定分野の新しい情報が得られて、内容もコンパクト
- 特定分野の現状について、詳しい情報が得られる
- そのかわり、前提知識がないと、内容が読み解けない場合も
- CD-ROM、DVD
- 辞書、事典などを電子化
- 資料のデータベース
- 新聞記事などをデータベース化(電子化)して、検索しやすくする
- 検索のテクニックが欠かせない(AND/OR/NOT検索など)
- インターネット上の情報
- マスコミのサイト(アサヒ・コムなど)
- 政府・自治体のサイト
- 企業・各種団体のサイト
- 個人のサイト(日記、ブログなど)
- フリーの百科事典(Wikipediaなど)、まとめサイト
- 情報がいつでも書き換えられてしまう(再検証がしにくい)
ネットで資料を探す
- OPAC(蔵書カタログ)の検索
- 書店や古書店のデータベース
- 雑誌記事検索
- 電子ジャーナル
- 白書、統計資料など
資料の探し方のポイント
- 自分だけ情報源をつくり、情報を集めるアンテナを立てる
- 調べる前に大事なこと
- 調べるテーマについて、ある程度下調べ(大まかでいい)
- とくに専門用語の意味を確認し、理解しておく
- 芋づる式に探す
- 図書や雑誌の索引・参考文献に書かれている資料を読んでみる
- 複数の資料が参考文献に挙げている資料は、価値が高い!
- 一次資料(オリジナル)を必ずチェックする
- 資料に書かれている情報を、そのままうのみにしない
→二次情報かもしれない
- 資料から、事実と著者の意見、引用(他の資料を参考にしたもの)を見分ける
- 資料としての情報の鮮度と信頼性に注意する
- 鮮 度:インターネット>新聞>学術雑誌>図書>参考図書
- 信頼性:インターネット<新聞<学術雑誌<図書≒参考図書
- 資料ができあがるまでに多くの人にチェックされる資料ほど、信頼性が高い
参考文献
- 学習技術研究会編著「知へのステップ 改訂版」, くろしお出版 (2006.10)
- 専修大学出版企画委員会編「知のツールボックス」, 専修大学出版局 (2006.04).
- 佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10).
後半:図書館の利用
実際に図書館へ行って、図書館の利用について説明を受けます。
キャンパスガイドの114〜120ページも参照のこと。
図書館のサービスの利用
- 資料の貸出
- レファレンス・サービス
- コピー・サービス
- 他大学の図書館などの利用
- 閲覧:他大学の図書館を利用できるように「閲覧依頼書」を発行
- 複写:文献のコピーを取り寄せる
- 借用:文献そのものを借りる
- 購入要求
図書館での資料の分類
- 日本十進分類法(NDC : Nippon Decimal Classification)