第11回 演習課題への挑戦(4)
今後のスケジュール
第11回 (2011-06-29) | レポートのタイトルを決定して、レポートの方針を決める |
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第12回 (2011-07-06) | レポートに必要な資料を収集して、整理する レジュメ(下書き)を作成して、提出する |
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第13回 (2011-07-13) | 自分のレポートを作成して、添削を受ける |
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第14回 (2011-07-20) | レポートを完成して、提出する プレゼンテーションの練習をして、その内容を見直す |
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第15回 (2011-07-27) | 最終のプレゼンテーションして、内容をお互いに評価する |
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レポートを作成する
レポートとは
- 感想文は、自分の経験や自分の気持ち・感情を書き表したもの(主観的な見方)
- 印象に残った事柄・文章とその理由を述べる
- 「もし自分なら」「こういう状況なら」など仮定して考えてみる
- レポートは、調査や実験の結果わかった『事実』と、それに基づく自分の『意見』をまとめたもの
- 事実:内容が本当かどうか(真か偽か)客観的に確かめられる
- 意見:書き手の考え(判断、推測)をあらわしている(客観的な事実に基づく)
レポート作成の手順
タイトルの決定から資料の収集へ
- 背景の把握
- 大まかなテーマに関する基本的な情報を集める(新聞、インターネット、事典など)
- テーマとなっている問題や課題について、全体像や大まかな内容を理解する
- 問題提起
- (与えられた)大きなテーマから、具体的なテーマに絞り込む
- 社会的な問題点や疑問点、興味・関心のあるの具体的な事柄、また明らかにしたいと思う事柄を明確にする
- 仮説の提示・主張
- それらの事柄への対応策・解決策に関する自分なりの考えを仮説として述べる
- また、調査や研究の必要性やその方針を検討する
- 主題(表題)の決定
- 問題提起や自分の仮説(主張)をもとに、その主張や内容が伝わる、具体的なタイトルを考える
- 資料の収集・整理
- 問題とした事柄や自分の仮説(主張)を裏付けるような、資料を収集する
- 専門図書や雑誌・論文など、具体的なテーマに関する文献(先行研究、参考文献)を集めて、整理する
- レポートの構成の検討、テーマの再検討
- 集めた資料をもとに、レポート全体の構成(アウトライン)を検討する
- 集めた資料から、テーマをさらに絞り込んだり、考えなおしたり、再検討する
レポート作成のスケジュール
たとえば、2週間程度で書く場合は、次のようなスケジュールになる
- 大まかなスケジュールを立てる(1日程度)
- 話題(テーマ)を絞り込み、レポートでの主張を決める(5〜6日程度)
- 資料を集めて整理する(3〜4日程度)
- 全体の構成やアウトライン(大まかな内容;骨組)を決める(1日程度)
- レポートを執筆する(1週間程度)
- レポートを推敲する(1日程度)
- レポートを提出する
レポートの構成
たいていのレポートは「序論」「本論」「結論」の三部構成になっている。
- 序論 「読む人に向けて、これから何について、なぜ書こうとするのかを知ってもらう」
- 背景の説明:前提なる知識や事実を紹介
- 問題の提起:そのテーマのどこに問題点・疑問点を見つけたのか
- 目的の提示:何を明らかにしようとするのか
- 本論 「問題提起したことへの答えを出す」
- 事実の提示:事実を明らかにする(複数の)
- 意見の提示:事実に基づく意見を述べる
- 最終的な主張の提示
- 結論 「全体を通しての主張をまとめる」
- 全体のまとめ:これまで述べてきたことを整理し、最終的な主張の妥当性を確認してもらう
- 評価と展望:成果について客観的に評価し、今後どのように発展させるか
参考文献
- 南田勝也・矢田部圭介・山下玲子「ゼミで学ぶスタディスキル」, 北樹出版 (2011.04)
- 学習技術研究会編著「知へのステップ 第3版」, くろしお出版 (2011.03)
- 中澤務・森貴史・本村康哲編「知のナヴィゲーター」, くろしお出版 (2007.04)
- 石坂春秋「レポート・論文・プレゼン スキルズ」, くろしお出版 (2003.03).
- 佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10).
- 小笠原喜博「大学生のためのレポート・論文術」(講談社現代新書 1603), 講談社(2002.04).
- 河野哲也「レポート・論文の書き方入門 第3版」, 慶応義塾大学出版会 (2002.12).
- 泉忠司「90分でコツがわかる!『論文&レポート』の書き方」, 青春出版社 (2009.07).