第7回「学習活動の基本スキル(2)」
これまでのゼミの資料は、次のサイトに公開されています。
印刷した資料が必要な場合は、サイトからプリントアウトしてください。
テーマを決める
レポートを書く手順(確認)
- 大まかなテーマについての基本的情報を集める(新聞、インターネット、事典など)
- テーマとなっている問題・課題について大まかな情報や状況を理解する
- 基本的な情報から自分が検討する具体的なテーマを決める
- 大まかなテーマの中から自分が興味を持てる具体的なテーマに絞り込む
- 具体的なテーマに関する文献をいくつか集める(専門図書、専門雑誌、論文など)
- 集めた文献を読んでレポートにまとめる
テーマを決める方策
- その分野について、自分が知らない・わからない言葉が、テーマの有力候補
- 「自分の興味のある」ネタでは、思い込みがあったり、つまらないテーマになりがち
- レポートの表題を考える
- テーマの中でできるだけ焦点を絞り込み、表題だけで主張や内容が伝わる、具体的な言葉を考える
- 「〜について」は駄目(「自分の主張=テーマへの問い」になっていない)
- 扱う情報量は適切に(大きすぎる問題、専門的すぎる問題は避ける)
アイデアを出す・整理する
アイデアをひき出す(ブレインストーミング:ブレスト)
- 与えられたテーマについて思いついたことを、カードや大型のポストイットに、1枚につき1件書く
- 全員のカードやポスイットを、壁や模造紙などに張って、簡単に説明する
- 説明に対してはポジティブに反応し、反対意見がある場合は新しいアイデアとして提案する
- 他の人のアイデアを参考にして、新しいアイデアを出してもよい
アイデアを整理する(KJ法、親和法)
- ブレストをして出てきたアイデア全部を一覧できるようにする
- アイデアの意味や特徴を確認しながら、似ているものを集める
- 集められたカードやポストイットのグループに、名前を付ける
- グループに分けたアイデアを参考に、グループごとや全体について、最初からの作業を何回か繰り返す
参考文献
- 佐藤望編著, 湯川武, 横山千晶, 近藤明彦「アカデミック・スキルズ」, 慶応義塾大学出版会 (2006.10).
- 小笠原喜博「大学生のためのレポート・論文術」(講談社現代新書 1603), 講談社(2002.04).
- 河野哲也「レポート・論文の書き方入門 第3版」, 慶応義塾大学出版会 (2002.12).
- 森時彦, ファシリテーターの道具研究会「ファシリテーターの道具箱」, ダイアモンド社 (2008.03)