第10回「演習課題への挑戦(3)」
これまでのゼミの資料は、次のサイトに公開されています。
印刷した資料が必要な場合は、サイトからプリントアウトしてください。
今後の予定と内容
- 第10回 (2008-06-18) 「演習課題への挑戦(3)」
- 第11回 (2008-06-25) 「演習課題への挑戦(4)」
- 第12回 (2008-07-02) 「学習成果の表現方法について」
- 第13回 (2008-07-09) 「成果の発表(1) 文書や口頭」
- 自分のレポートを完成する。
- 自分のレポートについて、プレゼンテーションの練習をする
- 第14回 (2008-07-16) 「成果の発表(2) 文書や口頭」
テーマの決定から資料の収集へ
- 問題提起
- テーマについて、問題点や疑問点などの具体的な事柄、また自分が明らかにしたいと思う事柄を明確にする。
- 扱う情報量は適切に(大きすぎる問題、専門的すぎる問題は避ける)
- 仮説の提示・主張
- それらの事柄への対応策・解決策に関する自分なりの考えを仮説として述べる。
また、調査や研究の方針があれば示す。
- 主題(表題)の決定
- 問題提起や自分の仮説(主張)をもとに、主張や内容が伝わる、具体的な表題(レポートの題目)を考える。
- 資料の収集
- 問題とした事柄や自分の仮説(主張)を裏付けるような、資料を収集する。
- テーマの再検討
- 集めた情報から、テーマを絞り込んだり、考えなおしたり、再検討する
各自のテーマ
- H2081004……「フィルタリング」
- H2081017……「バーチャル」
- H2081024……「非接触型ICカード、おさいふケータイ」
- H2081026……「ケータイの影響」
レポートを書く(実践編)
感想文とレポートの違い
- 感想文は、自分の気持ちや感情を書き表したもの(主観的な見方)
- 心に残った文章とその理由を述べる
- 「もし自分なら」「こういう状況なら」など仮定して考えてみる
- レポートとは、「調査や研究の結果わかった『事実』と、それに基づく自分の『意見』をまとめたもの
- 事実:内容が本当かどうか(真か偽か)客観的に確かめられる文
- 意見:書き手の考え(判断、推測)をあらわした文(客観的な事実に基づく)
レポート作成の手順
たとえば、2週間程度で書く場合は、次のようなスケジュールになる
- 大まかなスケジュールを立てる(1日程度)
- 話題(テーマ)を絞り込み、レポートでの主張を決める(5〜6日程度)
- 資料を集めて整理する(3〜4日程度)
- 全体の構成やアウトライン(骨組)を決める(1日程度)
- レポートを執筆する(1週間程度)
- レポートを推敲する(1日程度)
レポートの構成
たいていのレポートは「序論」「本論」「結論」の三部構成になっている。
- 序論 「読む人に向けて、これから何について、なぜ書こうとするのかを知ってもらう」
- 背景の説明:前提なる知識や事実を紹介
- 問題の提起:そのテーマのどこに問題点・疑問点を見つけたのか
- 目的の提示:何を明らかにするのか
- 本論 「問題提起したことへの答えを出す」
- 事実の提示:事実を明らかにする(複数の)
- 意見の提示:事実に基づく意見を述べる
- 最終的な主張の提示
- 結論 「全体を通しての主張をまとめる」
- 全体のまとめ:これまで述べてきたことを整理し、最終的な主張の妥当性を確認してもらう
- 評価と展望:成果について客観的に評価し、今後どのように発展させるか
正確な文章を書く
第4回を参考にすること。
参考文献
- 学習技術研究会編著「知へのステップ 改訂版」, くろしお出版 (2006.10).
- 石坂春秋「レポート・論文・プレゼン スキルズ」, くろしお出版 (2003.03).
- 小笠原喜博「大学生のためのレポート・論文術」(講談社現代新書 1603), 講談社(2002.04).
- 河野哲也「レポート・論文の書き方入門 第3版」, 慶応義塾大学出版会 (2002.12).