個数を数える関数
次に、3種類の個数を数える関数を使って、
さまざまな個数の数え方を行ってみましょう。
数値の入力されたセルの個数を数える
まずは、
受講した学生数を関数を使って数えます。
番号(A列)を利用して、数えましょう。
「数値の入力されたセルの個数」を数えるには、
COUNT関数を使います。
- COUNT(数値が入ったセルの個数を計算する)
- 書式 : COUNT(数値1, 数値2, ...)
- 引数 : 数値1, 数値2, ... :個数を計算するセルの範囲
- 例:C1〜C10セルまでの数値が入ったセルの個数を数える
=COUNT(C1:C10)
では、次のようにして、関数を使ってみましょう。
- C38セルをクリックして選択する
- 数式バーの「関数の挿入」ボタンをクリックする
- 利用する関数の選択する
- 「関数の分類」から「統計」を選択する
- 「関数名」から「COUNT」を選択する
- 「OK」ボタンをクリック
- 引数を設定する
- 「値1」の入力欄をクリックし、A3〜A32セルをドラッグして範囲選択する
(自動的に「A3:A32」と入力される)
- 「OK」ボタンをクリックすると、結果が表示される
空白でないセルの個数を数える
次に、
科目ごとの成績一覧から、
科目ごとの受験者数を関数を使って数えます。
COUNT関数では、数値の入ったセルの個数しか数えられません。
そこで、「空白でない(値が入った)セルの個数」を数える、
COUNTA関数を使います。
- COUNTA(空白でないセルの個数を計算する)
- 書式 : COUNTA(数値1, 数値2, ...)
- 引数 : 数値1, 数値2, ... :個数を計算するセルの範囲
- 例:D1〜D10セルまでの空白でない(値が入った)セルの個数を数える
=COUNTA(D1:D10)
まず、国語の受験者数を求めましょう。
次のようにして、関数で求めます。
- C39セルをクリックして選択する
- 数式バーの「関数の挿入」ボタンをクリックする
- 利用する関数の選択する
- 「関数の分類」から「統計」を選択する
- 「関数名」から「COUNTA」を選択する
- 「OK」ボタンをクリック
- 引数を設定する
- 「値1」の入力欄をクリックし、C3〜C32セルをドラッグして範囲指定する
(自動的に「C3:C32」と入力される)
- 「OK」ボタンをクリックすると、結果が表示される
C39セルに国語の受験者数を計算できたら、
C39セルの数式をD39〜H39セルにコピーして、
他の科目の受験者数を計算しましょう。
オートフィル機能を使って、
マウス操作でコピーするとよいでしょう。
受験率の計算
学生数と科目ごとの受験者数を求めることができたら、
科目ごとの受験率を計算してください。
受験率の計算は、次のようになります。
受験率=その科目の受験者数÷学生数
上の式をもとに、Excelの数式をC40〜H40セルにつくってください。
ただし、計算結果は「0.93...」と小数点表示になるので、
次のようにして、小数点以下第1位までのパーセンテージ表示にしてください。
- C40〜H40セルをマウスでドラッグして範囲選択する
- 「ホーム」タブの「数値」グループにある、「パーセントスタイル」ボタンをクリックして、パーセンテージ表示にする
- 「ホーム」タブの「数値」グループにある「小数点以下の表示桁数を減らす」ボタン・「小数点以下の表示桁数を増やす」ボタンを使って、小数点以下第1位までが表示されるように調整する
特定の条件を満たすセルの個数を数える
次に、
個人ごとの全科目の平均点をもとに、
「60点以上を合格」として、合格者数を関数を使って数えます。
このように、
特定の条件を満たすセルの個数を数えるには、
COUNTIF関数を使います。
- COUNTIF(指定された範囲のセルのうち、検索条件に一致するセルの個数を返す)
- 書式 : COUNTIF(範囲, 検索条件)
- 引数 : 範囲 : 個数を求めるセルの範囲
- 引数 : 検索条件 : 個数を求めるセルの検索条件
- 例:E1〜E10セルまでの内容が「☆」のセルの個数を数える
=COUNTIF(E1:E10,"☆")
- 例:W1〜W10セルまでの内容が「80より大きい」のセルの個数を数える
=COUNTIF(W1:W10,">80")
検索条件には、次のような比較演算子を使います。
条件を満たす場合は「TRUE」(真)、
満たさない場合は「FALSE」(偽)と判断します。
演算子 | 式 | 内容 | 例 | 結果 |
=(等号) | A=B | AとBが等しい | 1=2 | FALSE |
<>(不等号) | A<>B | AとBが等しくない | 3<>4 | TRUE |
>(〜より大きい) | A>B | AがBより大きい | 5>6 | FALSE |
<(〜より小さい) | A<B | AがBより小さい | 7<8 | TRUE |
>=(〜以上) | A>=B | AがB以上である | 9>=10 | FALSE |
<=(〜以上 | A<=B | AがB以下である | 11<=11 | TRUE |
実際に、
COUNTIF関数での検索条件は、
次のように指定します。
文字列を条件にする場合は、
「"」(ダブルクォーテーション)で囲みます。
例 | 内容 |
COUNTIF(A1:A10,"☆") | A1〜A10セルで、値が「☆」のセルの個数 |
COUNTIF(A1:A10,"<=10") | A1〜A10セルで、値が「10以下」のセルの個数 |
合格者数を計算する
まず、合格者数を求めましょう。
次のようにして、関数で求めます。
- C43セルをクリックして選択する
- 数式バーの「関数の挿入」ボタンをクリックする
- 利用する関数の選択する
- 「関数の分類」から「統計」を選択する
- 「関数名」から「COUNTIF」を選択する
- 「OK」ボタンをクリック
- 引数を設定する
- 「範囲」の入力欄をクリックし、I3〜I32セルをドラッグして範囲指定する
(自動的に「I3:I32」と入力される)
- 「検索条件」の入力欄に、「>=60」と入力する
- 「OK」ボタンをクリックすると、結果が表示される
不合格者数を計算する
次に、
不合格者数を求めましょう。
次のようにして、関数で求めます。
- C44セルをクリックして選択する
- 数式バーの「関数の挿入」ボタンをクリックする
- 利用する関数の選択する
- 「関数の分類」から「統計」を選択する
- 「関数名」から「COUNTIF」を選択する
- 「OK」ボタンをクリック
- 引数を設定する
- 「範囲」の入力欄をクリックし、I3〜I32セルをドラッグして範囲指定する
(自動的に「I3:I32」と入力される)
- 「検索条件」の入力欄に、「<60」と入力する
- 「OK」ボタンをクリックすると、結果が表示される
ここまでできると、次のようになります。
次へに進んでください。