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健康統計の基礎・健康統計学 - 2009/13th/Wilcoxon のバックアップ(No.3)

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  • 2009/13th/Wilcoxon へ行く。
    • 1 (2009-07-12 (日) 07:43:34)
    • 2 (2009-07-14 (火) 16:38:53)
    • 3 (2009-07-15 (水) 14:28:54)
    • 4 (2009-07-23 (木) 02:09:46)

ウィルコクソンの符号付順位検定

  • 対応のある2つの標本について、それぞれのデータの対(各組)の差の順にもとづいて検定する
  • 変数が順序尺度、もしくは、正規性があるか不明で間隔・比例尺度の場合に使うことができる
▲ ▼

検定の対象

対応のある2組の標本(標本数は同じ)について考える。

2つの標本AとBについて、データを表にまとめると次のようになったとする。

 12345…n-1n
標本A53342…24
標本B35152…12
  • 2つの標本のデータの各組を差の絶対値を求める
    • 差が0の組は、この後の手続きから除外する
  • それぞれの差の絶対値に対応する組の数をもとに、差の絶対値の小さいほうから順位をつける
    • 同一順位の場合は、次のように扱う(平均順位)
      • 2位が2つある場合:2位と3位の中間 (2+3)/2=2.5位を順位とする
      • 4位が3つある場合:4位と5位と6位の中間 (4+5+6)/3=5位を順位とする
 12345…n-1n
標本A53342…24
標本B35152…12
A-B+−+−0…++
  • 試行回数が \normalsize n_1 + n_2 と見なして考えると、2つの標本の中央値に差がないとすれば、「大きい」と「小さい」となる確率は \normalsize \frac{1}{2} となるはず
  • 標本数を \normalsize N = n_1 + n_2 とする
▲ ▼

符号検定(小標本 : 二項検定を利用)

  • 標本数が少ない場合は、二項検定を利用して、正確な有意確率を求める
▲ ▼

帰無仮説と対立仮説

対応のある2組の標本の中央値に差があるかどうかを調べる。

  • 帰無仮説 \normalsize H_{0} は「2組の標本の中央値に差はない」
  • 対立仮説 \normalsize H_{1} は「2組の標本の中央値に差がある」
▲ ▼

検定統計量の算出

  • 試行回数が \normalsize n_1 + n_2 の状況で、帰無仮説が成り立つとすれば「大きい」と「小さい」となる確率は \normalsize \frac{1}{2} となるのを利用
  • \normalsize n_1 と \normalsize n_2 の小さい方の値 \normalsize m 以下 に対応する符号が出現する確率を求める
    m = \min (n_1, n_2)
  • 二項検定を利用して、次の式から「\normalsize m 回以下」起きる確率を算出する
    P_0 = 2 \sum_{i=0}^m {}_N C_i \left( \frac{1}{2} \right)^2
▲ ▼

仮説の判定

  • 算出した有意確率(P値)と有意水準を比較する
    • 片側検定
      • 帰無仮説 \normalsize H_{0} を棄却 : \normalsize P_0 < \alpha
      • 帰無仮説 \normalsize H_{0} を採択 : \normalsize P_0 \geq \alpha
    • 両側検定
      • 帰無仮説 \normalsize H_{0} を棄却 : \normalsize 2P_0 < \alpha
      • 帰無仮説 \normalsize H_{0} を採択 : \normalsize 2P_0 \geq \alpha
▲ ▼

符号検定(大標本 : 標準正規分布を利用)

  • 標本数が多い場合は、標準正規分布を利用して検定する
▲ ▼

帰無仮説と対立仮説

対応のある2組の標本の中央値に差があるかどうかを調べる。

  • 帰無仮説 \normalsize H_{0} は「2組の標本の中央値に差はない」
  • 対立仮説 \normalsize H_{1} は「2組の標本の中央値に差がある」
▲ ▼

検定統計量の算出

  • 標準正規分布にしたがう、検定統計量 \normalsize z_0 を次の式から算出する
    z_0 = \frac{ | n_1 -n_2 | }{ \sqrt{ n_1 + n_2 } }
  • 二項分布は離散型の分布であるため、標準正規分布のような連続型の分布に近似すると、その精度はあまりよくない
  • そこで、Yatesの連続補正をすることで、精度をよくする
    z_0 = \frac{ | n_1 -n_2 | - 1 }{ \sqrt{ n_1 + n_2 } }
▲ ▼

仮説の判定(両側検定)

  • 検定統計量 \normalsize z_0 と、有意水準 \normalsize \alpha の有意点の値(標準正規分布表などから求める)を使って、判定をする
    • 帰無仮説 \normalsize H_{0} を棄却 : \normalsize |z_0| > z(\alpha/2)
      • 「有意に差がある」「検定の結果、有意である」
    • 帰無仮説 \normalsize H_{0} を採択 : \normalsize |z_0| < z(\alpha/2)
      • 「有意に差はない」「検定の結果、有意でない」「差があるとはいえない」
T_0 = \min ( T_{+} , T_{-})
\mu_{T} = \frac{n(n+1)}{4}
\sigma_{T} = \sqrt{ \frac{ n(n+1)(2n+1) }{24} }
z_0 = \frac{ | T_0 - \mu_{T} | }{ \sigma_{T} }

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