オートSUMとは
表計算ソフトに用意されている「関数」を利用することで、
大量の計算や複雑な計算を、比較的手軽に行うことができます。
ここでは、よく利用される関数を手軽に利用するための
「オートSUM」機能を使用します。
関数とは
「関数」とは、数学の関数と同じような働きをします。
「数字や文字など『値』を与えると、いろいろな『処理』をして、
新しい値を『結果』として返す」ような仕掛けのことです。
Excelには、
数学/三角、文字列操作、日付/時刻、財務、統計、論理、検索/行列など、
多くの関数が備えてあります。
たとえば、自動販売機も関数に例えることができます。
自動販売機という「関数」に、お金と商品ボタンという「値」を与えて、
処理させると、ジュースやコーヒーという「結果」が返ってきます。
オートSUM
合計や平均、数値データの個数などは、非常によく使われる関数です。
「オートSUM」とは、
「合計」「平均」「データの個数」「最大値」「最小値」の、
よく使われる5つの関数を、
マウスの操作だけで簡単に利用できるようにしたものです。
個人ごとの平均点の計算
オートSUMによる計算
まず、国語・数学・英語・理科・社会・情報の全科目について、
個人ごとの平均点を求めましょう。
- I3セルをクリックする(計算結果を表示するセルを指定)
- 「ホーム」タブの「編集」グループにある、「オートSUM」ボタンの右にある▼をクリックする
- メニューから「平均」をクリック
- 計算する範囲が点線の枠で表示されるので、範囲を確認して「Enter」キーを押す
I3に入力される数式は、次のようになります。
=AVERAGE(C3:H3)
- 「AVERAGE」は、カッコ内の数値やセルの平均を求める関数
- 「C3:H3」は、「B2からB8の範囲のセルの値」という意味
数式のコピー
計算ができたら、オートフィル機能を使って、
I3セルの数式をI4〜I32セルにコピーします。
- I3セルをクリックして選択する
- 選択した範囲の右下にある■(フィルハンドル)にマウスのポインタを合わせる
- マウスのポインタが「+」に変わったら、I32セルまでドラッグする
- ドラッグし終えると、I4〜I32セルまでに数式がコピーされて、平均が計算される
個人ごとの合計点の計算
オートSUMによる計算
まず、国語・数学・英語・理科・社会・情報の全科目について、
個人ごとの合計点を求めましょう。
- J3セルをクリックする(計算結果を表示するセルを指定)
- 「ホーム」タブの「編集」グループにある、「オートSUM」ボタンの右にある▼をクリックする
- メニューから「合計」をクリック
- 計算する範囲が点線の枠で表示されるが、平均点のセルまで範囲に入っているので、C3〜H3セルをマウスでドラッグして範囲選択して「Enter」キーを押す
J3に入力される数式は、次のようになります。
=SUM(C3:H3)
- 「SUM」は、カッコ内の数値やセルの合計を求める関数
- 「C3:H3」は、「B2からB8の範囲のセルの値」という意味
数式のコピー
計算ができたら、オートフィル機能を使って、
J3セルの数式をJ4〜J32セルにコピーします。
- J3セルをクリックして選択する
- 選択した範囲の右下にある■(フィルハンドル)にマウスのポインタを合わせる
- マウスのポインタが「+」に変わったら、J32セルまでドラッグする
- ドラッグし終えると、J4〜J32セルまでに数式がコピーされて、合計が計算される
小数点以下の表示桁数の設定
平均点(I列)の値の小数点の表示を調整します。
小数点以下第1位(例えば67.5)までを
表示するように設定します。
- I3〜I32セルをマウスでドラッグして範囲選択する
- 「ホーム」タブの「数値」グループにある「小数点以下の表示桁数を減らす」(右側)ボタンをクリックする
- 小数点以下の桁を増やすには「小数点以下の表示桁数を増やす」(左側)ボタンをクリックする
- 小数点以下第1位までが表示されるように調整する
ここまでできると、次のようになります。
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