推定・検定で利用できる、 確率分布に関するExcelの関数を紹介します。
NORM.DIST(正規分布において任意のxに対する累積確率pを返す) 書式 : NORM.DIST(x, 平均, 標準偏差, 定数) 引数 : x :横軸 x の値 引数 : 平均 :データの平均 引数 : 標準偏差 :データの標準偏差 引数 : 定数 :「TRUE」なら累積確率、「FALSE」なら確率分布関数の値を返す 例:平均が1、標準偏差が2の正規分布でxが0のときの累積確率を計算する =NORM.DIST(0, 1, 2, TRUE)
=NORM.DIST(0, 1, 2, TRUE)
NORM.INV(正規分布において累積確率pに対するxの値を返す) 書式 : NORM.INV(p, 平均, 標準偏差) 引数 : p :累積確率 引数 : 平均 :データの平均 引数 : 標準偏差 :データの標準偏差 例:平均が1、標準偏差が2の正規分布で累積確率が0.975(97.5%)のときのxの値を計算する =NORM.INV(0.975, 1, 2)
=NORM.INV(0.975, 1, 2)
NORM.S.DIST(標準正規分布において任意のzに対する累積確率pを返す) 書式 : NORM.S.DIST(z, 定数) 引数 : z :横軸 z の値 引数 : 定数 :「TRUE」なら累積分布関数、「FALSE」なら確率質量関数の値を返す 例:標準正規分布でzが1.95のときの累積分布関数の値を計算する =NORM.S.DIST(1.95, TRUE)
=NORM.S.DIST(1.95, TRUE)
NORMSINV(標準正規分布において累積確率pに対するzの値を返す) 書式 : NORM.S.INV(p) 引数 : p :累積確率 例:累積確率が0.95(95%)のときのzの値を計算する =NORM.S.INV(0.95)
=NORM.S.INV(0.95)
TDIST(t分布において任意のt値に対する上側確率pを返す) 書式 : TDIST(t, f, 定数) 引数 : t :横軸 t の値 引数 : f :自由度 引数 : 定数 :「1」ならpの値、「2」ならpの2倍の値を返す 例:自由度が4のt分布でtが4.6のときの上側確率を計算する =TDIST(4.6, 4, 1)
=TDIST(4.6, 4, 1)
TINV(t分布において両側確率pに対するt値を返す) 書式 : TINV(p, f) 引数 : p :両側確率(上側確率を求める場合はpを2倍する) 引数 : f :自由度 例:自由度が4のt分布で両側確率が0.05(5%)のときのtの値を計算する =TINV(0.05, 4)
=TINV(0.05, 4)
CHIDIST(カイ2乗分布において任意のカイ2乗値 xに対する上側確率pを返す) 書式 : CHIDIST(x, f) 引数 : x :カイ2乗値 x の値 引数 : f :自由度 例:自由度が10のカイ2乗分布でカイ2乗値が18のときの上側確率を計算する =CHIDIST(18, 10)
=CHIDIST(18, 10)
CHIINV(カイ2乗分布において上側確率pに対するカイ2乗値 x を返す) 書式 : CHIINV(p, f) 引数 : p :上側確率 引数 : f :自由度 例:自由度が10のカイ2乗分布で上側確率が0.05(5%)のときのカイ2乗値の値を計算する =CHIINV(0.05, 10)
=CHIINV(0.05, 10)
FDIST(F分布において任意の自由度とF値に対する上側確率pを返す) 書式 : FDIST(F, f1, f2) 引数 : F :F値 引数 : f1 :第1自由度 引数 : f2 :第2自由度 例:第1自由度が3、第2自由度が4のF分布でF値が18のときの上側確率を計算する =FDIST(18, 3, 4)
=FDIST(18, 3, 4)
FINV(F分布において任意の自由度と上側確率pに対するF値を返す) 書式 : FINV(p, f1, f2) 引数 : p :上側確率 引数 : f1 :第1自由度 引数 : f2 :第2自由度 例:第1自由度が3、第2自由度が4のF分布で上側確率が0.05(5%)のときのF値を計算する =FINV(0.05, 3, 4)
=FINV(0.05, 3, 4)
LN(自然対数の値を返す) 書式 : LN(数値) 引数 : 数値 ... :自然対数を求める正の実数 例: の階乗を計算する =LN(10)
=LN(10)
EXP(自然対数の底のべき乗の値を返す) 書式 : EXPT(数値) 引数 : 数値 ... :べき乗の指数 例:の階乗を計算する =EXP(2)
=EXP(2)