Top > 2015 > 10th > Excel
AND OR

確率分布に関するExcelの関数

推定・検定で利用できる、 確率分布に関するExcelの関数を紹介します。

標準正規分布

NORM.S.DIST

NORM.S.DIST(標準正規分布において任意のzに対する累積確率pを返す)
  • 書式 : NORM.S.DIST(z, 関数形式)
    • 引数 : z :横軸 z の値
    • 引数 : 関数形式 :「TRUE」なら累積分布関数、「FALSE」なら確率質量関数の値を返す
  • 例:標準正規分布でzが1.95のときの累積分布関数の値を計算する
    =NORM.S.DIST(1.95, TRUE)
    

NORM.S.INV

NORM.S.INV(標準正規分布において累積確率 p に対するzの値を返す)
  • 書式 : NORM.S.INV(p)
    • 引数 : p :累積確率
  • 例:累積確率が0.95(95%)のときのzの値を計算する
    =NORM.S.INV(0.95)
    

t分布

T.DIST

T.DIST(t分布において任意のt値に対する片側確率を返す)
  • 書式 : T.DIST(x, 自由度, 関数形式)
    • 引数 : x :t値の値
    • 引数 : 自由度 :自由度(1以上の値)
    • 引数 : 関数形式 :「TRUE」なら累積分布関数、「FALSE」なら確率密度関数の値を返す
  • 例:自由度が4のt分布でt値が4.6のときの累積分布関数の値を計算する
    =T.DIST(4.6, 4, FALSE)
    

T.INV

T.INV.2T(t 分布において両側確率 p に対する t 値を返す)
  • 書式 : T.INV.2T(p, 自由度)
    • 引数 : p :両側確率
    • 引数 : 自由度 :自由度(1以上の値)
  • 例:自由度が4のt分布で両側確率が0.05のときのtの値を計算する
    =T.INV.2T(0.05, 4)
    

カイ2乗分布

CHISQ.DIST

CHISQ.DIST(カイ2乗分布において任意のカイ2乗値に対する下側確率を返す)
  • 書式 : CHISQ.DIST(x, 自由度, 関数形式)
    • 引数 : x :カイ2乗値の値
    • 引数 : 自由度 :自由度(1以上の値)
    • 引数 : 関数形式 :「TRUE」なら累積分布関数、「FALSE」なら確率密度関数の値を返す
  • 例:自由度が10のカイ2乗分布でカイ2乗値が18のときの確率密度関数の値を計算する
    =CHISQ.DIST(18, 10, FALSE)
    

CHISQ.INV.RT

CHISQ.INV.RT(カイ2乗分布において上側確率 p に対するカイ2乗値を返す)
  • 書式 : CHISQ.INV.RT(p, 自由度)
    • 引数 : p :右側確率
    • 引数 : 自由度 :自由度(1以上の値)
  • 例:自由度が10のカイ2乗分布で上側確率が0.05のときのカイ2乗値の値を計算する
    =CHISQ.INV.RT(0.05, 10)
    

F分布

F.DIST

F.DIST(F分布において任意のF値に対する下側確率を返す)
  • 書式 : F.DIST(x, 自由度1, 自由度2, 関数形式)
    • 引数 : x :F値の値
    • 引数 : 自由度1 :第1自由度(1以上の値)
    • 引数 : 自由度2 :第2自由度(1以上の値)
    • 引数 : 関数形式 :「TRUE」なら累積分布関数、「FALSE」なら確率密度関数の値を返す
  • 例:第1自由度が3、第2自由度が4のF分布でF値が18のときの確率密度関数の値を計算する
    =F.DIST(18, 3, 4, FALSE)
    

F.INV.RT

F.INV.RT(F分布において任意の自由度と上側確率pに対するF値を返す)
  • 書式 : F.INV.RT(p, 自由度1, 自由度2)
    • 引数 : p :右側確率
    • 引数 : 自由度1 :第1自由度(1以上の値)
    • 引数 : 自由度2 :第2自由度(1以上の値)
  • 例:第1自由度が3、第2自由度が4のF分布で右側確率が0.05のときのF値を計算する
    =F.INV.RT(0.05, 3, 4)
    

そのほかの関数

LN

  • 自然対数( \normalsize \log_e = \ln )の値を計算するには、LN関数を利用します。
    LN(自然対数の値を返す)
    • 書式 : LN(数値)
    • 引数 : 数値 ... :自然対数を求める正の実数
    • 例:\normalsize \log_e 10 = \ln 10 の階乗を計算する
      =LN(10)
      

EXP

  • 自然対数の底(e=2.712…)のべき乗を計算するには、EXP関数を利用します。
    EXP(自然対数の底のべき乗の値を返す)
    • 書式 : EXPT(数値)
    • 引数 : 数値 ... :べき乗の指数
    • 例:\normalsize e^2の階乗を計算する
      =EXP(2)
      

リロード   差分   ホーム 一覧 検索 最終更新 バックアップ リンク元   ヘルプ   最終更新のRSS
Last-modified: Wed, 24 Jun 2015 20:06:29 JST (3229d)