確率分布に関するExcelの関数
推定・検定で利用できる、
確率分布に関するExcelの関数を紹介します。
そのほかの関数
LN
- 自然対数( )の値を計算するには、LN関数を利用します。
- LN(自然対数の値を返す)
- 書式 : LN(数値)
- 引数 : 数値 ... :自然対数を求める正の実数
- 例: の階乗を計算する
=LN(10)
EXP
- 自然対数の底(e=2.712…)のべき乗を計算するには、EXP関数を利用します。
- EXP(自然対数の底のべき乗の値を返す)
- 書式 : EXPT(数値)
- 引数 : 数値 ... :べき乗の指数
- 例:の階乗を計算する
=EXP(2)
正規分布
NORMDIST
- NORMDIST(正規分布において任意のxに対する累積確率pを返す)
- 書式 : NORMDIST(x, 平均, 標準偏差, 定数)
- 引数 : x :横軸 x の値
- 引数 : 平均 :データの平均
- 引数 : 標準偏差 :データの標準偏差
- 引数 : 定数 :「TRUE」なら累積確率、「FALSE」なら確率分布関数の値を返す
- 例:平均が1、標準偏差が2の正規分布でxが0のときの累積確率を計算する
=NORMDIST(0, 1, 2, TRUE)
NORMINV
- NORMINV(正規分布において累積確率pに対するxの値を返す)
- 書式 : NORMINV(p, 平均, 標準偏差)
- 引数 : p :累積確率
- 引数 : 平均 :データの平均
- 引数 : 標準偏差 :データの標準偏差
- 例:平均が1、標準偏差が2の正規分布で累積確率が0.975(97.5%)のときのxの値を計算する
=NORMINV(0.975, 1, 2)
標準正規分布
NORMSDIST
- NORMSDIST(標準正規分布において任意のzに対する累積確率pを返す)
- 書式 : NORMSDIST(z)
- 例:標準正規分布でzが1.95のときの累積確率を計算する
=NORMSDIST(1.95)
NORMSINV
- NORMSINV(標準正規分布において累積確率pに対するzの値を返す)
- 書式 : NORMSINV(p)
- 例:累積確率が0.95(95%)のときのzの値を計算する
=NORMINV(0.95)
t分布
TDIST
- TDIST(t分布において任意のt値に対する上側確率pを返す)
- 書式 : TDIST(t, f, 定数)
- 引数 : t :横軸 t の値
- 引数 : f :自由度
- 引数 : 定数 :「1」ならpの値、「2」ならpの2倍の値を返す
- 例:自由度が4のt分布でtが4.6のときの上側確率を計算する
=TDIST(4.6, 4, 1)
TINV
- TINV(t分布において両側確率pに対するt値を返す)
- 書式 : TINV(p, f)
- 引数 : p :両側確率(上側確率を求める場合はpを2倍する)
- 引数 : f :自由度
- 例:自由度が4のt分布で両側確率が0.05(5%)のときのtの値を計算する
=TINV(0.05, 4)
カイ2乗分布
CHIDIST
- CHIDIST(カイ2乗分布において任意のカイ2乗値 xに対する上側確率pを返す)
- 書式 : CHIDIST(x, f)
- 引数 : x :カイ2乗値 x の値
- 引数 : f :自由度
- 例:自由度が10のカイ2乗分布でカイ2乗値が18のときの上側確率を計算する
=CHIDIST(18, 10)
CHIINV
- CHIINV(カイ2乗分布において上側確率pに対するカイ2乗値 x を返す)
- 書式 : CHIINV(p, f)
- 例:自由度が10のカイ2乗分布で上側確率が0.05(5%)のときのカイ2乗値の値を計算する
=CHIINV(0.05, 10)
F分布
FDIST
- FDIST(F分布において任意の自由度とF値に対する上側確率pを返す)
- 書式 : FDIST(F, f1, f2)
- 引数 : F :F値
- 引数 : f1 :第1自由度
- 引数 : f2 :第2自由度
- 例:第1自由度が3、第2自由度が4のF分布でF値が18のときの上側確率を計算する
=FDIST(18, 3, 4)
FINV
- FINV(F分布において任意の自由度と上側確率pに対するF値を返す)
- 書式 : CHIINV(p, f1, f2)
- 引数 : p :上側確率
- 引数 : f1 :第1自由度
- 引数 : f2 :第2自由度
- 例:第1自由度が3、第2自由度が4のF分布で上側確率が0.05(5%)のときのカイ2乗値の値を計算する
=FINV(0.05, 3, 4)
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