個人ごとの出席回数を求めましょう。
個人ごとの出席回数は、 各回の「○」の数を数えればわかります。 第6回で紹介した、 COUNTIF関数を使ってみましょう。
=COUNT(E1:E10,"☆") </pre> 検索条件には、次のような比較演算子を使います。 条件を満たす場合は「TRUE」(真)、 満たさない場合は「FALSE」(偽)と判断します。 |CENTER:演算子|CENTER:式|CENTER:内容|CENTER:例|CENTER:結果|h |=(等号)|CENTER:A=B|AとBが等しい|1=2|FALSE| |<>(不等号)|CENTER:A<>B|AとBが等しくない|3<>4|TRUE| |>(〜より大きい)|CENTER:A>B|AがBより大きい|5>6|FALSE| |<(〜より小さい)|CENTER:A<B|AがBより小さい|7<8|TRUE| |>=(〜以上)|CENTER:A>=B|AがB以上である|9>=10|FALSE| |<=(〜以上|A<=B|CENTER:AがB以下である|11<=11|TRUE| 実際に、 COUNTIF関数での検索条件は、 次のように指定します。 文字列を条件にする場合は、 「"」(ダブルクォーテーション)で囲みます。 |COUNTIF(A1:A10,"☆")|A1〜A10セルで、値が「☆」のセルの個数| |COUNTIF(A1:A10,<>"")|A1〜A10セルで、値が空白("")以外ののセルの個数| |COUNTIF(A1:A10,<=10)|A1〜A10セルで、値が「10以下」のセルの個数| したがって、 「セルの値が○であれば出席」の場合の検索条件は、 「"○"」となります。 では、次のようにして、関数を使って求めてみましょう。 +O2セルをクリックしてアクティブにします。 +数式バーの「関数の挿入」ボタンをクリック +利用する関数の選択 --「関数の分類」から「統計」を選択 --「関数名」から「COUNTIF」を選択 --「OK」ボタンをクリック +引数の設定 --「範囲」の入力欄をクリックし、C2〜L2セルをドラッグして範囲指定~ (自動的に「C2:L2」と入力される) --「検索条件」の入力欄に、「"○"」と入力~ (「○」は「まる」で変換できる) --「OK」ボタンをクリック 計算できたら、O2セルの計算式をO3〜O51セルまでコピーしてください。 #ref(Lecture/InfoPrac2004/9th/shusseki/ex01.png,nolink,セルのコピー); **各回の出席状況 [#ade6f103] 各回の出席状況として、出席者数と出席率を求めましょう。 -B38セルに「出席者数」、B39セルに「出席率」と入力してください。 ***出席者数の計算 [#v63be257] C38セルに第1回の出席者数の計算を入力します。 先ほどと同じように、COUNTIF関数を使って求めてください。 範囲は、第1回の出席分(C2〜C37セル)になります。 求めることができたら、C38セルの計算式をD38〜L38セルにコピーしてください。 ***出席率の計算 [#n54215d8] 次に、各回の出席率を計算します。出席率は次のような計算になります。 #pre(novervatim){{ 出席率(パーセンテージ) = 出席者数(人) ÷ 受講者数(人) </pre> 出席者数は計算ずみなので、受講者数がわかれば、出席率が計算できます。 今回は学生が36人いることがわかっていますが、 受講者数がかわっても計算できるように、 第6回で紹介したCOUNTA関数を使って、 名前のセルの数から、人数を求めます。 :COUNTA(空白でないセルの個数を計算する)| --書式 : COUNTA(数値1, 数値2, ...) --引数 : 数値1, 数値2, ... :個数を計算するセルの範囲 --例:D1〜D10セルまでの空白でない(値が入った)セルの個数を数える #pre(novervatim){{ =COUNTA(D1:D10) </pre> ここでは、「関数の入力」ボタンを使わずに、直接関数を入力します。 +C39セルをクリック +「=C38/COUNTA(B2:B37)」と計算式を入力 +Enterキーを押して、計算を実行 +C39セルの表示形式をパーセンテージ(%)に設定 +小数点以下第1位まで表示するように設定 ***絶対参照 [#qd5f5b5d] 次に、入力した数式をD39〜L39にコピーすることにします。 しかし、普通にコピーしてしまうと、 正しい出席率を求めることができません。 それは、コピーした先のセルでは、 受講者数を示すCOUNTA関数の引数(求める範囲)が狂ってしまう からです。 そこで、 第6回と第7回で紹介した、 絶対参照を使いましょう。 |参照のしかた|例|h |相対参照|A1| |絶対参照(セルを固定)|$A$1| |絶対参照(行を固定)|A$1| |絶対参照(列を固定)|$A1| コピーしてもCOUNTA関数の引数が変わらないように、 絶対参照の「$」記号を2つ使って、 C39セルの計算式を変更してください。 入力できたら、C39セルををD39〜L39にコピーしてください。 #ref(Lecture/InfoPrac2004/9th/shusseki/ex02.png,nolink,セルのコピー); 次へ進んでください。 ---- #navi2(Lecture/InfoPrac2005/9th,prev,toc,next)