データを分析するそれでは、 まず「試合結果」のシートのデータをもとに、 「勝ち点」のシートに、 試合ごとの勝ち点を表示する表を作りましょう。 「勝ち点」のシートのデータを、 もう少し分析してみましょう。
文字を取り出す試合結果では、 勝ち・引き分け・負けは、「○」「△」「●」で あらわされています。 ここは詳しい説明をしないので、 自分で考えてみましょう(ほかの人と相談してもかまいません)。 しかし、「試合結果」のシートでは、 「3○2」のように、得失点も同じセルに入力されています。 まず、 セルから「○」「△」「●」の文字を取り出しましょう。勝ち点の累積値を求めるいまは節ごとの勝ち点がわかっています。 文字を取り出すには、いくつかの方法があります。 LEFT関数をRIGHT関数を組み合わせることもできますが、 ここでは、MID関数を使うことにします。 この表を少し変更して、 勝ち点の累積値(前の節までの勝ち点の合計)を求めてみましょう。
順位を求める累積値が計算できると、 最終節(第15節)のデータが、 勝ち点のすべての節の合計になっているのがわかります。条件判断をする記号を取り出しただけでは、勝ち点を計算することができません。 勝ち点は、次の表にしたがって計算されます。 この第15節の勝ち点のデータを使って、 順位をつけましょう。
「$C$1」や「D$22」のように「$」記号を使ってセル番地を指定した計算式を、 別のセルにコピーしても、計算式の中のセル番号は変わりません。 このようなセルの参照のしかたを「絶対参照」といいます。 まとめると次のようになります。
「B2セルから記号を取り出して、その記号が○ならば「3」を表示する」 /pre> つまり、 B2セルの計算式は、次のようになります。 計算式のどの部分がIF関数の式で、どの部分がMID関数の部分かに注意して、 計算式を入力してください。pre> =IF(MID(試合結果!B2,2,1)="○",3)/pre> 関数をネストにするこのままでは、 勝ちの場合の勝ち点は表示できましたが、 引き分けや負けの場合の点を表示できません。 さっきの式、=IF(MID(試合結果!B2,2,1)="○",3) /pre> では、IF関数のなかで、MID関数を使っています。 このような関数の中で別の関数を使うことを、 「関数のネスト」といいます。 MID関数を使った「△」や「●」を取り出す部分を、 IF関数の中に追加してみましょう。 すると、鹿島アントラーズの第1節の勝敗は、次のように考えられます。 条件が偽の場合に、もうひとつIF関数を使うのがポイントです。(条件)B2セルから取り出した記号が (条件が真)○ならば「3」を表示する (条件が偽)(追加条件)B2セルから取り出した記号が (条件が真)△ならば「1」を表示する (条件が偽)「0」を表示する /pre> つまり、 B2セルの計算式は、次のようになります。 計算式のどの部分がどの関数の式なのかに注意してください。=IF(MID(試合結果!B2,2,1)="○",3,IF(MID(試合結果!B2,2,1)="△",1,0)) /pre> 計算ができたら、 計算式を他のセルにコピーしましょう。 第6回の内容を参考に、 「オートフィル」機能を使って、 B2〜P17セルに計算式を、コピーしましょう。次へ進んでください。 }} |