引用と参考文献
引用のしかた
レポートや論文を書くときには、
ほかの人の考えを紹介して、自分の意見を明確にする場合があります。
これが「引用」です。
引用するときの一番の注意点は、
どの部分が引用なのか、それがわかるように書くことです。
他人の意見を自分の意見のように書くことは、
いわゆる「盗作」という犯罪になります。
引用のしかたには、いくつかのやり方がありますが、
ここでは一般的なやり方を説明します。
- 要約して引用:必要かつ十分な長さで要約する
- 短い引用(2行以内):引用文をカギカッコ(「」)でくくる
安田は、人々から組織の関係をとらえるのに「現象から記号(すなわち)
モデルを投資するような柔軟性を備えなければならない」と述べている。
- 長い引用(3行以上):引用文の前後に1行空けて、左側を2〜3文字分字下げ
字下げには「インデント」(または「インデント解除」)ボタンを使用
安田は、『ネットワーク分析』のなかで、次のように述べている。
言葉をかえて言うならば、「行為者の行為を、個人的な属性からで
はなく、その行為者を取り囲むネットワークによって説明する」た
めの分析をおこなうのが、ネットワーク分析です。
つまり……
なお、2番目と3番目の場合は、
一字一句正確に引用してください。
勝手に加筆・訂正してはいけません。
参考文献の示し方
引用したり参考にした資料があれば、
その出典(情報の出所)を、
「参考文献」として書き出します。
参考文献として示すのに必要な情報は、
奥付(巻末の、著者や出版社、出版地が書かれた部分)にあります。
参考文献の示し方には、いくつかの書き方があります。
ここでは一般的な書き方を説明します。
- 単行本(単著、共著)
- 書式:著者『書名』、出版社、出版年(西暦)。
- 例:安田雪『実践ネットワーク分析』、新曜社、2001年。
- 例:増田直紀、今野紀雄『複雑ネットワークの科学』、産業図書、2005年。
- 単行本(編著)
- 書式:編著者『書名』、出版社、出版年(西暦)。
- 例:佐藤嘉倫・平松闊編『ネットワーク・ダイナミクス』、勁草書房、2005年。
- 翻訳書
- 書式:原著者『書名』、翻訳者、出版社、(西暦)。
- 例:アルバート=ラズロ・バラバシ『新ネットワーク思考』、青木薫訳、NHK出版、2002年。