スライド作成のポイントここでは、1枚のスライドを作成する上で、 注意したり押さえておくべきポイントについて説明します。 1年次のゼミなど、他の授業ですでに説明を受けたものもあるでしょうが、 ここであらためて確認をしてください。 文章は「階層構造をもつ箇条書き」で紙のレポートのように、スライドに長い文章が書かれていても、 限られた時間ではすべてを読んで理解するのには大変です。 重要なキーワードを箇条書きするだけにしておきましょう。 説明は「左から右へ」・「上から下へ」文字色と背景色文字サイズは「20ポイント以上」でとくに、文字サイズが小さいと、離れた場所から見たときに読みにくくなるだけでなく、 スライド全体がごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。 使用するフォントは「ゴシック系」で口頭発表で使用するスライドでは、 スライドを映すスクリーンやモニタから離れていても、 読みやすいフォントを文字に使用します。 一般的には、 ゴシック系のフォント(MSゴシック、HG創英角ゴシックなど)を使用するようにしましょう。 明朝系のフォント(MS明朝、HG明朝など)は、線が細い部分があるため、 文字が読み取りにくくになることがあります。 また、丸ゴシック系やポップ体などのフォントは、 リラックスした雰囲気を伝えることができますが、 どんな場面でも使えるフォントではないことに注意してください。 文章は2行以上書かないスライドに書く文章は、簡潔なものにしましょう。 口頭発表する内容を、すべてスライドに書いてしまうと、文字だらけのスライドになってしまいます。 また、1行あたりの文字数も、 多くても15文字程度にしておくと、読みやすくなるでしょう。 何でも文字で説明しようとしない図表やグラフで説明するほうがいいこともある1枚のスライドを表示する目安は、1〜2分程度です。 この限られた時間では、あまり多くの情報を理解することはできません。 例えば、1枚のスライドにぎっしり書かれた文章やデータを読み解くのは、非常に困難です。 伝えたい内容をコンパクトにまとめて伝えるには、 文章よりも、 前回説明した図解やイラスト、表やグラフのほうが適している場合があります。 とくに口頭発表であれば、 図や表・グラフに伝えたいポイントのみを書いておいて、 細かい説明は口頭で説明すればよいでしょう。 図表を描くときの注意点は、 まず、色の系統を意識することです。 同じ系統の色を基本にして、色の濃淡を使い分けると、デザインがまとまります。 また、強調したいところには反対色を使うと効果的です。 グラフの場合は、線の太さや種類(実線、点線など)を使い分けるのもよいでしょう。また とくにグラフについては、データの種類や結果を示す目的によって、 どのようなグラフを使うのがよいかが異なりますから、注意しましょう。 アニメーションを使いすぎない「ひとまとまりの話はスライド1枚」が原則プレゼンテーション全体は、いくつかのまとまりに分かれています。 例えば、物語であれば「起・承・転・結」、 研究発表などであれば「序論・本論・結論」というように、 説明する内容は大抵いくつかのまとまりで構成されています。 原則として、ひとまとまりの内容は、1枚のスライドを使って説明します。 もし、ひとまとまりの内容を説明するのにスライドが複数必要なら、 それぞれのスライドのタイトルに「(2)、(3)、…」や「(1/2)、(2/2)」のように 番号をつけておくとよいでしょう。 スライド枚数の目安は「1分あたり1枚」スライドの分量は「1枚のスライドに1分程度」が目安プレゼンテーション全体のスライド構成を考えるうえで、 発表する時間とスライドの枚数の関係は重要です。 口頭発表では、1枚のスライドを説明するのに1分程度、 複雑な内容なら2〜3分は必要といわれているます。 例えば、10分間の発表時間なら、スライドの枚数は多くても10枚までとなります。 デザインに統一感を持たせる単に見た目のきれいさだけでなく、 見る側に安心感を与えるプレゼンテーションは、 全体のデザインが統一されています。 フォントの種類、文字の大きさ、色使い、アニメーションなど、 デザイン全般を、スライドごとに変えずに、全体で統一しましょう。
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