TITLE:条件分岐する関数 *条件分岐する関数 [#ubcc55d9] 次に、出席の点数と小テストの点数から、 成績を決めることにします。 その1つめの段階として、 もし出席点が60点未満(つまり出席率が60%未満)の場合は、 成績を「0」にする処理をします。 **条件を判断する [#y27df341] 「''もし〜ならば、Aをして、そうでなければBをする''」というように、 ある条件によって処理を変える「''条件判断''」をするには、 &color(Red){''IF関数''};を使います。 ***IF関数 [#fda440d0] > :IF(指定した条件(論理式)が成立するか(真)成立しないか(偽)を判定し、&br;真と偽のそれぞれの場合の処理を行う)| --書式 : IF(論理式, 真の場合, 偽の場合) --引数 : 論理式 : 評価する条件(比較演算子を使う) --引数 : 真の場合 : 論理式の結果が真(TRUE)の場合に返される値 --引数 : 偽の場合 : 論理式の結果が偽(FALSE)の場合に返される値 < 例えば、''A1セルの値が100以上ならば"合格"を、そうでなければ"不合格"を表示する''には、 IF関数を使った数式は次のようになります。 #pre(novervatim){{ =COLOR(red):IFCOLOR(black):(A1>=100,"合格","不合格") }} 次のような図(「フローチャート」という)で、 処理の流れをあらわすことができます。 #ref(2009/8th/conditional_branching/is0818.png,nolink,IF関数の処理の流れ) ***比較演算子 [#xf88049c] 論理式には、次のような''比較演算子''を使います。 条件が成立する場合を「TRUE」(真)、 成立しない場合を「FALSE」(偽)と判定します。 |CENTER:~演算子|CENTER:~条件|CENTER:~内容|CENTER:~例(D2セルが5の場合)|CENTER:~結果| |=(等号)|CENTER:A=B|AとBが等しい|CENTER:D2=2|FALSE| |<>(不等号)|CENTER:A<>B|AとBが等しくない|CENTER:D2<>4|TRUE| |>(〜より大きい)|CENTER:A>B|AがBより大きい|CENTER:D2>6|FALSE| |<(〜より小さい)|CENTER:A<B|AがBより小さい|CENTER:D2<8|TRUE| |>=(〜以上)|CENTER:A>=B|AがB以上である|CENTER:D2>=10|FALSE| |<=(〜以下)|CENTER:A<=B|AがB以下である|CENTER:D2<=11|TRUE| **成績(確定前)の計算 [#ae2f3186] それでは、IF関数を使って、 E列(確定前の成績)に次のような条件判断をすることにします。 その1つめの段階として、 もし出席の点数が60点未満(つまり出席率が60%未満)の場合は、 成績を「0」にする処理をします。 -条件:出席の点数が60未満 --真の場合(60点未満):「0」を表示 --偽の場合(60点以上):出席の点数×0.4+小テストの点数×0.6の計算結果を表示&br;(成績のうち、出席を4割、小テストを6割として評価するという意味) 条件とその判断を図にすると、次のようになります。 #ref(2009/8th/conditional_branching/is0819.png,nolink,成績(確定前)の計算の流れ) では、次のようにして、IF関数を使ってみましょう。 +E2セルをクリックして選択する +数式バーの「''関数の挿入''」ボタンをクリックする #ref(2009/7th/ranking_function/is0725.png,nolink,「関数の挿入」ボタン) +利用する関数の選択する #ref(2009/8th/conditional_branching /is0820.png,nolink,「関数の挿入」) #ref(2009/8th/conditional_branching/is0820.png,nolink,「関数の挿入」) --「関数の分類」から「論理」を選択する --「関数名」から「IF」を選択する --「OK」ボタンをクリック +引数を設定する #ref(2009/8th/conditional_branching /is0821.png,nolink,「関数の引数」) #ref(2009/8th/conditional_branching/is0821.png,nolink,「関数の引数」) --「論理式」の入力欄をクリックし、「C2<60」と入力する --「真の場合」の入力欄をクリックし、「0」と入力する --「偽の場合」の入力欄をクリックし、「C2*0.4+D2*0.6」と入力する --「OK」ボタンをクリックすると、結果が表示される > 入力された数式は、次のようになります。 =IF(C2<60,0,C2*0.4+D2*0.6) < 計算ができたら、 [[オートフィル>../../7th/auto_fill]]機能を使って、 E2セルの数式をE3〜E31セルにコピーしてください。 &br; &navi2(2009/8th,next);進んでください。 ---- #navi2(2009/8th,prev,toc,next) |