TITLE:オートSUMによる関数の利用 *オートSUMとは [#qadda7d1] 表計算ソフトに用意されている「''関数''」を利用することで、 大量の計算や複雑な計算を、比較的手軽に行うことができます。 ここでは、よく利用される関数を手軽に利用するための 「''オートSUM''」機能を使用します。 **関数とは [#s5cc4c0d] 「関数」とは、数学の関数と同じような働きをします。 「''数字や文字など『値』を与えると、いろいろな『処理』をして、'' ''新しい値を『結果』として返す''」ような仕掛けのことです。 Excelには、 数学/三角、文字列操作、日付/時刻、財務、統計、論理、検索/行列など、 多くの関数が備えてあります。 #ref(2009/7th/auto_SUM/function.png,nolink,関数の例) > たとえば、自動販売機も関数に例えることができます。 自動販売機という「関数」に、お金と商品ボタンという「値」を与えて、 処理させると、ジュースやコーヒーという「結果」が返ってきます。 < **オートSUM [#v1b70685] 合計や平均、数値データの個数などは、非常によく使われる関数です。 「''オートSUM''」とは、 「合計」「平均」「データの個数」「最大値」「最小値」の、 よく使われる5つの関数を、 ''マウスの操作だけ''で簡単に利用できるようにしたものです。 **年ごとの合計と平均の計算 [#r6c24c2d] ***合計の計算 [#m4867c17] まず、平成13年の相談件数の合計を求めましょう。 オートSUMを利用するには、「''オートSUM''」ボタンを使います。 **個人ごとの平均点の計算 [#bcfa7f92] ***オートSUMによる計算 [#vd5f1698] まず、国語・数学・英語・理科・社会・情報の全科目について、 個人ごとの平均点を求めましょう。 +A9セルに、「合計」と入力 +B9セルをクリック(計算結果を表示するセルを指定) +ツールバーの「''オートSUM''」ボタンの右にある▼をクリック +「合計」をクリック +I3セルをクリックする(計算結果を表示するセルを指定) +「ホーム」タブの「編集」グループにある、「''オートSUM''」ボタンの右にある▼をクリックする +メニューから「平均」をクリック #ref(2009/7th/auto_SUM/is0717.png,nolink,オートSUM(平均)) +計算する範囲が点線の枠で表示されるので、範囲を確認して「Enter」キーを押す #ref(./excel_05.png,nolink,オートSUM(合計)) #ref(2009/7th/auto_SUM/is0718.png,nolink,オートSUM(平均)) B9に入力される計算式は、次のようになります。 > I3に入力される数式は、次のようになります。 #pre(novervatim){{ =SUM(COLOR(blue):B2:B8COLOR(black):) =AVERAGE(COLOR(blue):C3:H3COLOR(black):) }} -「''SUM''」は、カッコ内の数値やセルの''合計を求める関数'' -「''B2:B8''」は、「B2からB8の範囲のセルの値」という意味 --「''AVERAGE''」は、カッコ内の数値やセルの''平均を求める関数'' --「''C3:H3''」は、「B2からB8の範囲のセルの値」という意味 < ***平均の計算 [#l3f8c660] 次に、平成13年の相談件数の平均を求めましょう。 ***数式のコピー [#y333b328] 計算ができたら、[[オートフィル>../auto_fill]]機能を使って、 I3セルの数式をI4〜I32セルにコピーします。 +A10セルに、「平均」と入力 +B10セルをクリック(計算結果を表示するセルを指定) +ツールバーの「''オートSUM''」ボタンの右にある▼をクリック +「平均」をクリック +B2〜B8セルをマウスでドラッグして計算する範囲を指定する&br; (そのままでは合計まで含めて計算してしまうため) +範囲を確認して「Enter」キーを押す #ref(./excel_06.png,nolink,オートSUM(平均)) +I3セルをクリックして選択する +選択した範囲の右下にある■(フィルハンドル)にマウスのポインタを合わせる +マウスのポインタが「+」に変わったら、I32セルまでドラッグする +ドラッグし終えると、I4〜I32セルまでに数式がコピーされて、平均が計算される 計算する範囲に、十分注意しましょう。 合計まで計算範囲に含めないでください。 B10に入力される計算式は、次のようになります。 **個人ごとの合計点の計算 [#ge0527c8] ***オートSUMによる計算 [#wec658d3] まず、国語・数学・英語・理科・社会・情報の全科目について、 個人ごとの合計点を求めましょう。 +J3セルをクリックする(計算結果を表示するセルを指定) +「ホーム」タブの「編集」グループにある、「''オートSUM''」ボタンの右にある▼をクリックする +メニューから「合計」をクリック #ref(2009/7th/auto_SUM/is0717.png,nolink,オートSUM(合計)) +計算する範囲が点線の枠で表示されるが、&color(Maroon){平均点のセルまで範囲に入っている};ので、C3〜H3セルをマウスでドラッグして範囲選択して「Enter」キーを押す #ref(2009/7th/auto_SUM/is0719.png,nolink,オートSUM(合計)) > J3に入力される数式は、次のようになります。 #pre(novervatim){{ =AVERAGE(COLOR(blue):B2:B8COLOR(black):) =SUM(COLOR(blue):C3:H3COLOR(black):) }} -「''AVERAGE''」は、カッコ内の数値やセルの''平均を求める関数'' -「''B2:B8''」は、「B2からB8の範囲のセルの値」という意味 --「''SUM''」は、カッコ内の数値やセルの''合計を求める関数'' --「''C3:H3''」は、「B2からB8の範囲のセルの値」という意味 < ***数式のコピー [#u6a7f0c9] 計算ができたら、[[オートフィル>../auto_fill]]機能を使って、 J3セルの数式をJ4〜J32セルにコピーします。 **のこりの年ごとの合計と平均の計算 [#gec34841] のこった平成14年〜平成17年と全体の合計についても、 それぞれの合計と平均を、 オートSUM機能を使って、計算してください。 +J3セルをクリックして選択する +選択した範囲の右下にある■(フィルハンドル)にマウスのポインタを合わせる +マウスのポインタが「+」に変わったら、J32セルまでドラッグする +ドラッグし終えると、J4〜J32セルまでに数式がコピーされて、合計が計算される **届出ごとの合計の計算 [#m0c50110] さらに、届出ごとの合計も、オートSUMを使って計算してください。 次のようにしても、オートSUMを利用した計算ができます。 +G1セルに「合計」と入力 +B2〜F2セルをマウスでドラッグして範囲指定する +ツールバーの「''オートSUM''」ボタンの右にある▼をクリック +「合計」をクリック +G2セルに合計が表示される #ref(./excel_07.png,nolink,オートSUM(合計)) **小数点以下の表示桁数の設定 [#f6464c06] 平均点(I列)の値の''小数点''の表示を調整します。 小数点以下第1位(例えば67.5)までを 表示するように設定します。 計算できたら、G3〜G9セルに、届出ごとの合計と全体の合計を計算してください。 +I3〜I32セルをマウスでドラッグして範囲選択する +「ホーム」タブの「数値」グループにある「小数点以下の表示桁数を減らす」(右側)ボタンをクリックする --小数点以下の桁を増やすには「小数点以下の表示桁数を増やす」(左側)ボタンをクリックする #ref(2009/7th/auto_SUM/is0720.png,nolink,小数点以下の表示桁数の設定) +小数点以下第1位までが表示されるように調整する &br; ここまでできると、次のようになります。 #ref(./excel_08.png,nolink,合計と返金の計算後の表) #ref(2009/7th/auto_SUM/is0721.png,nolink,途中経過) **小数点 [#y91c7477] 月ごとの件数の平均の部分の、 ''小数点''の表示を調整します。 小数点以下第1位(例えば100.1)までを 表示するように設定します。 +B10〜F10セルをマウスでドラッグして範囲指定 +ツールバーの「小数点表示桁下げ」(右側)ボタンをクリック --小数点以下の桁を増やすには「小数点表示桁上げ」(左側)をクリック #ref(./excel_10.png,nolink,小数点表示) +小数点以下第1位までが表示されるように調整する &br; &navi2(2009/7th,next);進んでください。 ---- #navi2(2009/7th,prev,toc,next) |