TITLE:ピボットテーブル *ピボットテーブル [#n1e4a526] シートを切り替えます。 「ピボットテーブル」という名前のシートをクリックして選択してください。 #ref(2009/11th/cross_tabulation/is1103.png,nolink,シートの切り替え) **ピボットテーブル [#l5389a37] ***ピボットテーブルとは [#t3322195] 表計算ソフトを使って表やグラフを作っても、 複数の項目や大量のデータがある場合は、 表やグラフを見ただけでは、 すぐにデータの特徴をつかむことができないこともあります。 データに埋もれた特徴をつかむためには、 データをうまく集計することも必要です。 「''ピボットテーブル''」(''クロス集計''ともいう)の機能を使えば、 大量のデータを集計・分析することができます。 ピボットテーブルの機能は、簡単にいえば、 「''大量なデータを複数の項目に注目して集計しまとめる''」です。 項目ごとの合計や平均など、 単純な集計ではわかりづらいデータの特徴をつかむことができます。 > たとえば、ある商品の購入した100人を調査して、 その割合が男性が7割で女性が3割だったとします。 これは「男性か女性か」というひとつの項目で集計した結果ですが、 「年代」の項目を追加してみましょう。 #ref(2009/11th/cross_tabulation/is1118.png,nolink,ピボットテーブルの例) 年代によって男女の比率がかわり、 「女性のほうが購入している」年代があることがわかります。 ピボットテーブルを使えば、 このようなより細かいデータの分析もできます。 > ***ピボットテーブルの表 [#s3b3e286] ピボットテーブルの表(クロス集計表ともいいます)では、 ''2種類の項目のデータを比べやすくするための1つの作法(ルール)があります''。 作法にしたがうと、 上の例は「年代という基準で、性別ごとの購入者数を比較した」ことになります。 -列ごとの項目(縦方向) --比較する基準になる項目や要因となる項目 --上の例では「年代」 -行ごとの項目(横方向) --結果や比較したい項目 --上の例では「性別」 **ピボットテーブルを使ったデータの分析 [#zbbdbdfc] 「ピボットテーブル」というシートのデータを使って、 ピボットテーブルを作成して、データを分析してみましょう。 ***ピボットテーブルの作成 [#v11717ca] まず、ピボットテーブルを作成します。 「販売先」を基準にして、「担当者」ごとの売上の「金額」を比較してみましょう。 +A5セルをマウスでクリックする&br;(表の中のセルであれば、どれでもかまわない) +「挿入」タブの「テーブル」グループにある、「ピボットテーブル」ボタンをクリックする #ref(2009/11th/cross_tabulation/is1119.png,nolink,「ピボットテーブル」ボタン) +「ピボットテープルの作成」ウィンドウが表示される #ref(2009/11th/cross_tabulation/is1120.png,nolink,「ピボットテープルの作成」ウィンドウ) --「テーブルまたは範囲を選択」をクリックして選択する --「テーブル/範囲」が「ピボットテーブル!$A$5:$I$56」となっているのを確認する --「新規ワークシート」をクリックして選択する +「OK」をクリックすると、ピボットテーブルの枠が作成される #ref(2009/11th/cross_tabulation/is1121.png,nolink,ピボットテープル) ピボットテーブルは、新しいシート(「Sheet1」など)に作成されます。 もとのデータはそのままです。 ここまでは、''ピボットテーブルの枠の作成''になります。 次に、集計をするために、 ピボットテーブルの列(列ラベル)、行(行ラベル)、集計値(Σ値)を設定して、 ''ピボットテーブルの中身の作成''をします。 +ウィンドウ右側の「ピボットテーブルのフィールドリスト」作業ウィンドウの上側にある、フィールド名の部分を、列ラベル、行ラベル、値のフィールドのボックスへ、マウスでドラッグする #ref(2009/11th/cross_tabulation/is1122.png,nolink,ピボットテープルの作成) --列ラベル : 「販売先」を「列ラベルフィールド」へドラッグする --行ラベル : 「担当者」を「行ラベルフィールド」へドラッグする --値 : 「金額」を「値フィールド」へドラッグする +設定ができると、ピボットテーブルに集計結果が表示される #ref(2009/11th/cross_tabulation/is1123.png,nolink,ピボットテープル) ***データの抽出 [#f782214d] ピボットテーブルの列または行ラベルエリアの項目を選択して、 特定のデータだけ抽出することができます。 [[フィルタ機能>../filter]]と同じような操作です。 「列ラベル」から「A株式会社」と「B電子」のデータだけ抽出してみましょう。 +ピボットテーブルの「列ラベル」の「▼」をクリックする +表示されたメニューから条件を設定する #ref(2009/11th/cross_tabulation/is1124.png,nolink,フィルタのメニュー) --「すべての選択」のチェック欄(□)をクリックしてチェックを外す --「A株式会社」と「B電子」のチェック欄(□)をクリックしてチェックする +「OK」ボタンをクリックすると、フィルタが実行される #ref(2009/11th/cross_tabulation/is1125.png,nolink,フィルタ後) もとの状態に戻すには、「すべての選択」のチェック欄(□)をクリックして、 チェック状態にします。 ***集計方法の変更 [#i2d82691] ピボットテーブルを作った状態では、 集計方法は数値の場合は合計を表示します。 集計方法を変更して、データの傾向を別の角度から見てみましょう。 +ウィンドウ右側の「ピボットテーブルのフィールドリスト」作業ウィンドウの、値フィールドのボックスにある、「合計 / 金額」ボタンをクリックする +メニューから「値フィールドの設定」を選択する #ref(2009/11th/cross_tabulation/is1126.png,nolink,メニュー) +「値フィールドの設定」ウィンドウが表示される #ref(2009/11th/cross_tabulation/is1127.png,nolink,値フィールドの設定) --集計方法から「平均」を選択する --もし小数点以下の桁数や桁区切りなど、表示形式を変更したい場合は、「表示形式」ボタンをクリックして、設定する +「OK」をクリックすると、ピボットテーブルの集計方法が、合計から平均の値に変更される #ref(2009/11th/cross_tabulation/is1128.png,nolink,集計方法の変更後) ***集計する項目の変更 [#q8b5e9a0] ***フィールドのグループ化 [#bf4816ab] **ピボットテーブルを使った集計 [#r5364a68] 左下のシート名「売上表」をクリックし、「売上表」のシートを表示してください。 ***ピボットテーブルの作成 [#se81aa16] 担当者ごとの、各販売先への売り上げ金額を調べてみましょう。 次のようにして、ピボットテーブルを作成します。 +メニューバーから「データ」→「ピボットテーブルとピボットグラフレポート」を選びます。 +「ピボットテーブル/ピボットグラフウィザード - 1/3」というウィンドウが表示されます。 データの場所が「Excelのリスト/データベース」、 レポート種類が「ピボットテーブル」なのを確認し、 「次へ」ボタンをクリックします。 #ref(./excel06.png,nolink) +「ピボットテーブル/ピボットグラフウィザード - 2/3」というウィンドウが表示されます。 ピボットテーブルで集計する範囲を選びます。~ A1〜G46セルをマウスでドラッグして選択します。 選択できたら「次へ」ボタンをクリックします。 #ref(excel07.png,nolink) +「ピボットテーブル/ピボットグラフウィザード - 3/3」というウィンドウが表示されます。~ どこにピボットテーブルを作るか選択します。「既存のワークシート」を選び、下の入力欄をクリックした後、A50セルをクリックしてください。 #ref(excel08.png,nolink) +「レイアウト」ボタンをクリックしてください。 ++「レイアウト」ウィンドウでは、どのようにデータを集計するかを設定します。~ 右側に並んでいる項目名のアイコンを、左側の表へドラッグすることで設定します。 次のようにドラッグしてください。 すべてできたら「OK」ボタンをクリックしてください。 ---「日付」を「ページ」へドラッグ ---「担当者」を「行」へドラッグ ---「販売先」を「列」へドラッグ ---「金額」を「データ」へドラッグ +「完了」ボタンをクリックすると、ピボットテーブルができあがります。 #ref(./excel09.png,nolink) この表を使えば、 「''担当者を基準とした、各販売先への売り上げの比較''」を分析することができます。 #ref(./excel10.png,nolink) ***ピボットテーブルの設定 [#v558e3f5] 「日付」や「担当者」や「販売先」の「▼」ボタンをクリックすると、データをさらに絞り込むことができます。 +「▼」ボタンをクリック +表示したい項目だけをメニューから選択/またはチェック +「OK」ボタンをクリック #ref(./excel11.png,nolink) 元に戻すには「▼」ボタンのメニューから「すべて」を選ぶかチェックします。 -「日付」では、各日付のデータを表示 -「担当者」や「販売先」では、集計したい担当者・販売先のデータだけを選択して表示 #ref(./excel12.png,nolink) また、「合計/金額」をダブルクリックすると、集計方法も変更できます。 集計するデータ(今は「金額」)の 合計・個数・平均・最大最小値などを自動的に集計することができます。 また、「表示形式」をクリックすれば、 「¥10,000」「100.00」のようなデータの表示形式も設定できます。 #ref(./excel13.png,nolink) ピボットテーブルの設定をいろいろ変更し、表がどのようにかわるか確認してください。 ***集計する項目の変更 [#j960c742] 現在のピボットグラフを変更して、 別の角度からデータを集計・分析することができます。 それには、表にしている項目を変更します。 たとえば「''担当者を基準に、各商品の売り上げ状況を調べる''」ことにしましょう。 それには、次のように操作します。 +ピボットテーブルから「販売先」のボタンを、マウスでドラッグし表の外に出します(マウスポインタが「''&color(red){×};''」にかわります)。 +「ピボットテーブルのフィールド」ウィンドウ(縦長の小さなウィンドウ)から、 「品物」をクリックし、表の「販売先」があった場所(「合計/金額」の右)までドラッグします。 #ref(./excel14.png,nolink) このように、行の項目を変更することができます。 ほかに「列」(担当者)や「データ」(金額)や「ページ」(日付)の各部分も、 使用するデータの項目を変更することができます。 #ref(./excel15.png,nolink) 項目をいろいろ変更して、どのように表が変わるか確認してください。 また、行や列などの各部分には、2つ以上の項目を設定することもできますので、確認してください。 **データのグループ化 [#x04e44f7] 上の図の状態では、日付(年月日)ごとの集計しかできません。 このような集計では、細かいデータの動きはわかっても、大まかな動きはわかりにくくなります。 そこで、日付を月単位でまとめることにしましょう。 つまり「月ごとの集計」を表示させます。 +ピボットテーブルの日付の列の中(どこでもよい)を右クリック +メニューから「グループと詳細の表示」→「グループ化」を選択 #ref(./excel16.png,nolink) +「グループ化」のウィンドウで、「単位」を「月」に設定 #ref(./excel17.png,nolink) +「OK」ボタンをクリックすると、月ごとの集計に変わる #ref(./excel18.png,nolink) &br; &navi2(2009/11th,next);進んでください。 ---- #navi2(2009/11th,prev,toc,next) |