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健康統計の基礎・健康統計学 - 2009/3rd/Average の変更点

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TITLE:代表値
*代表値(average) [#b5a2191d]
-データの分布などの特徴を示す数値(特性値)を「''代表値''」という。
-データ全体を''ひとつの値で代表''させる値である。

**平均値(mean) [#ja6c6e7f]

***算術平均(arithmetic mean) [#tfe77ec6]
-算術平均 &mimetex(\normalsize \bar{x}); は、データをすべて足しあわせ、標本数で割ったもの。
-平均値でもっとも一般的。
#mimetex(){{
\bar{x} = \frac{ \sum_{i=1}^{n} x_i }{n}
}}

***幾何平均(geometric mean) [#s21314c7]
-幾何平均 &mimetex(\normalsize Gm); は、各変数の積に対して標本数のべき根を求めたもの。
#mimetex(){{
Gm = \left( \prod_{i=1}^{n}x_i \right)^{1/2}
}}
-幾何平均の例
--5年間の物価上昇率が7%のとき、1年の平均上昇率は何%か?
--過去3年間の売上高の対前年比が120%、110%、130%のとき、平均の売上高の伸びは?

***調和平均(harmonic mean) [#f0f037b0]
-調和平均 &mimetex(\normalsize Hm); は、標本数を各変数の逆数の和で割ったもの。
#mimetex(){{
Hm = \frac{ n }{ \sum_{i=1}^n \frac{1}{x_i} }
}}
-調和平均の例
--山頂まで6kmの道のりを、往きは2km/hで、帰りは6km/hで歩いたとき、平均の速さはいくらか?
--車でドライブをして、最初の24kmは30km/h、次の24kmは40km/h、最後の24kmは60km/hで走った時、平均速度はいくらか?



**中央値(median) [#wffe6dbf]

***中央値(中位数) [#gabbc456]
-中央値 &mimetex(\normalsize Me); は、データを大きさの順に並べたときに、中央にくる値のことである。
--データ数が奇数のときは中央にくるデータの値になる。
--データ数が偶数のときは中央にある2つのデータの平均の値になる。
#mimetex(){{
Me = \left{ x_m\text{    if $n$ odd, $m=(n+1)/2$ } \\\frac{ x_m + x_{m+1} }{2} \text{  if $n$ even, $m=n/2$ }\right.
}}

-度数分布表がある場合は、階級や度数などから中央値を求めることもできる。
#mimetex(){{
Me = l_m + \left( \frac{n}{2} - F \right) \frac{h}{f_m}
}}
--&mimetex(\normalsize n); …標本数
--&mimetex(\normalsize h); …階級幅
--&mimetex(\normalsize l_m); …'''m'''番目の階級の下限値
--&mimetex(\normalsize f_m); …'''m'''組目の階級の度数
--&mimetex(\normalsize F); …'''m-1'''番目までの累積度数


***四分位数(quartile) [#p9383ced]
-四分位数は、ヒストグラムの面積を1/4ずつに分ける値である。
--中央値は、ヒストグラムの面積を半分に分ける値。
-小さいほうから、第1、第2、第3四分位数という。
--中央値は、第2四分位数になる。

***百分位数(percentile) [#xdd8fe38]
-百分位数(パーセンタイル値)は、ヒストグラムの面積を1/100ずつに分ける値である。
--25パーセンタイル値は第1四分位数である。
--50パーセンタイル値は中央値(で第2四分位数でもある)。
-度数分布表がある場合は、階級や度数などからパーセンタイル値'''p'''を求めることもできる。
#mimetex(){{
p = l_m + \left( \frac{n \times p}{100} - F \right) \frac{h}{f_m}
}}
--&mimetex(\normalsize n); …標本数
--&mimetex(\normalsize h); …階級幅
--&mimetex(\normalsize l_m); …'''m'''番目の階級の下限値
--&mimetex(\normalsize f_m); …'''m'''組目の階級の度数
--&mimetex(\normalsize F); …'''m-1'''番目までの累積度数


**最頻値(mode) [#n7cf0b15]
-最頻値 &mimetex(\normalsize Mo); は、データのなかで''最も多く出てくる値''のことである。
--度数分布表がある場合は、もっとも度数の多い階級値を最頻値とする。
-元のデータから最頻値を求める場合は、度数分布表から最頻値を求めることができる。
#mimetex(){{
Mo = l_m + \frac{ f_{m+1} }{ f{m-1} + f{m} } \times h
}}
--&mimetex(\normalsize m); …最大度数の階級
--&mimetex(\normalsize h); …階級幅
--&mimetex(\normalsize l_m); …'''m'''番目の階級の下限値
--&mimetex(\normalsize f_m); …'''m'''組目の階級の度数

**代表値の特性(まとめ) [#j2b6463c]
**代表値の特性 [#j2b6463c]
-平均値はすべてのデータを反映している。
--ハズレ値(極端に飛び離れたデータ)があるとその影響を受けやすいため、ハズレ値の考慮が必要。
-中央値(四分位数や百分位数も)は分布上の位置(中央など)を示す。
--ハズレ値の影響を受けにくく、分布に偏りがある場合に優れている。
-最頻値は、「データの多くはこのあたりにある」という説明をするのにわかりやすい。
--ハズレ値の影響を受けにくい。

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