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健康統計の基礎・健康統計学 - 2010/14th/Unpaired_tTest のバックアップ(No.1)

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  • 2010/14th/Unpaired_tTest へ行く。
    • 1 (2010-07-20 (火) 06:07:25)
    • 2 (2010-07-27 (火) 02:00:48)
    • 3 (2010-07-27 (火) 07:40:25)

対応のない2組の平均値の差の検定(母分散が未知だが等しい)

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検定の対象

対応のない(独立した)2つの母集団について考える。それぞれの母数は次のとおり。 ただし、母分散の値はわからない。

 母集団1母集団2
母平均\normalsize \mu_1\normalsize \mu_2
標本の標本数\normalsize n_1\normalsize n_2
標本平均\normalsize \bar{x}_1\normalsize \bar{x}_2
標本分散\normalsize {s_1}^2\normalsize {s_2}^2
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等分散の検定(F検定)

まず、未知の2組の母分散が等しいかどうかを調べる。

  1. 2組の標本の不偏分散について、次のようにあらわす
    • 値の大きいほうの標本 : 不偏分散 \normalsize {S_1}^2 、標本数 \normalsize n_1
    • 値の小さいほうの標本 : 不偏分散 \normalsize {S_2}^2 、標本数 \normalsize n_2
  2. F分布にしたがう、等分散の検定の検定統計量 \normalsize F_0 を次の式から算出する
    F_0 = \frac{ {S_1}^2 }{ {S_2}^2 }
    • この式は、標本分散の比率から母分散の比率を推測することを意味している
  3. 第1自由度が \normalsize n_1 -1 、第2自由度が \normalsize n_2 - 1 、有意水準 \normalsize \alpha の有意点 F の値と、検定統計量を比較する
    • \normalsize F_0 < F ならば、母分散は未知で「等しい」
      → t検定で調べる
    • \normalsize F_0 \geq F ならば、母分散は未知で「等しくない」
      → Welchの検定で調べる
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t検定

  • 標本数の和が \normalsize n_1 + n_2 < 100 の場合にも使われることがある
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帰無仮説と対立仮説

対応のない(独立した)2組の母集団の平均に差があるかどうかを調べる。

  • 帰無仮説 \normalsize H_{0} は「2組の母集団の平均に差はない」 : \normalsize \mu_1 = \mu_2
  • 対立仮説 \normalsize H_{1} は「2組の母集団の平均に差がある」 : \normalsize \mu_1 \neq \mu_2
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検定統計量の算出

  • 標本分散から、全体の分散(母分散 \normalsize \sigma^2 の不偏推定量)を推測する
    {s_p}^2 = \frac{(n_1 - 1){s_1}^2 + (n_2 - 1){s_2}^2}{ n_1 + n_2 -2 }
  • 標本平均の差の分散は、母分散を使って、次のように推測される
    \sigma_{ \bar{x}_1 - \bar{x}_2 }^2 = \sigma^2 \left( \frac{1}{n_1} + \frac{1}{n_2} \right)
  • 母分散 \normalsize \sigma^2 を不偏推定量 \normalsize {s_p}^2 で代用し、t分布にしたがう、検定統計量 \normalsize t_0 を次の式から算出する
    t_0 = \frac{ \bar{x}_1 - \bar{x}_2 }{ \sqrt{ {s_p}^2 } \sqrt{ \frac{1}{n_1} + \frac{1}{n_2} } }
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仮説の判定(両側検定)

  • 検定統計量 \normalsize t_0 と、自由度 \normalsize df = n_1 + n_2 -2 、有意水準 \normalsize \alpha の有意点の値(t分布表などから求める)を使って、判定をする
    • 帰無仮説 \normalsize H_{0} を棄却 : \normalsize |t_0| > t_{(\alpha/2))}(n_1 + n_2 -2)
      • 「有意に差がある」「検定の結果、有意である」「平均に差がある」
    • 帰無仮説 \normalsize H_{0} を採択 : \normalsize |t_0| < t_{(\alpha/2))}(n_1 + n_2 -2)
      • 「有意に差はない」「検定の結果、有意でない」「平均に差があるとはいえない」
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例題

  • 2つの銘柄のたばこのニコチン含有量について調べた結果、銘柄Aの10本については平均27.0mg、標準偏差1.7mgであった。また、銘柄Bの7本については平均29.3mg、標準偏差1.9mgであった。この2つの銘柄の間でニコチンの含有量に差はあるか?

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