関数の利用関数とは(再掲)「関数」とは、数学の関数と同じような働きをします。
「数字や文字など『値』を与えると、いろいろな『処理』をして、
新しい値を『結果』として返す」ような仕掛けのことです。
Excelには、数学、財務・会計、統計、データベースなど、 多くの関数が備えてあります。 関数を、自動販売機に例えてみましょう。 自動販売機という「関数」に、お金と商品ボタンという「値」を与えて、 処理させると、ジュースやコーヒーという「結果」が返ってきます。 値(お金、商品ボタン)→関数(自動販売機)→結果(商品とおつり) </pre> また、「値」が変わると、関数が返す「結果」は変わってきます。 自動販売機では、投入する金額や商品ボタンが違えば、でてくる商品やおつりの金額が変わってきます。 #pre(novervatim){{ 100円と「コーヒー」のボタン→自動販売機→コーヒー缶 500円と「紅茶」のボタン→自動販売機→紅茶缶とおつり(400円) </pre> 関数の場合は、 数字や文字のデータだけでなく、セルの番地を値として与えることができます。 このような関数に与える値のことを「引数」といいます。 引数(数字や文字、他のセルの番地)→関数→結果 ***関数の使い方 [#ta3ed3f0] 関数は、具体的には、次のような計算式として入力します。 使い方(書式)や 引数の数は、関数によって変わります。 #pre(novervatim){{ =関数名(引数1, 引数2, 引数3, ...) </pre> セルに入力できる計算式は1つだけです。 しかし、いくつかの関数を組み合わせたい場合には、 ある関数の引数として別の関数を使う、関数の「ネスト(入れ子)」をします。 たとえば、関数Aの2番目の引数に関数Bを使う場合は、次のような計算式を入力します。 #pre(novervatim){{ =関数A(引数A-1, 関数B(引数B-1, 引数B-2, ...)) </pre> **ウィルスの届出件数の順位を調べる [#zd77b603] 関数を使って、月ごとのウィルスの届出件数の順位を調べてみましょう。 A21〜K27セルに、次のように入力してください。 |ウィルス名|1月|2月|3月|4月|5月|6月|7月|8月|9月|10月| |W32/Netsky||||||||||| |W32/Mydoom||||||||||| |W32/Bagle||||||||||| |W32/Lovgate||||||||||| |W32/Zafi||||||||||| |W32/Klez||||||||||| では、「RANK」という関数を使って、 順位を求めてみましょう。 RANK関数は、次のような関数です。 :RANK(数値が指定された範囲で何番目に位置するかを返す) | --書式 : RANK(数値, 範囲, 順序) --引数 : 数値 : 順位を調べる数値 --引数 : 範囲 : 調べるセルの範囲 --引数 : 順序 : 順位の並べ方 ---0か省略なら、大きいもの順に順位をつける(降順) ---0以外の数字なら、小さいもの順に順位をつける(昇順) つまり、月ごとに ''「あるウィルスの届出件数(数値)が6つのウィルスの届出件数の中(範囲)で 大きいものから何番目か(順序)」''を調べることができます。 したがって、関数は次のようになるはずです。 #pre(novervatim){{ =RANK(あるウィルスの届出件数, 6つのウィルスの届出件数) </pre> まず、 1月のNetskyの順位を計算しましょう。 関数を利用するには、次のようにします。 |