*コンピュータ演習 第3回 [#tef9429d] -今回の目的 --インターネットのしくみを理解する --World Wide Webのしくみを理解し、ブラウザソフトの操作を学習する --電子メールのしくみを理解し、メールソフトの操作を学習する **インターネット [#ce409953] ***インターネットのしくみ [#b8fc23f1] インターネットは''「ネットワークのネットワーク」''といわれています。~ 会社や学校などでは、''ネットワーク''を使ってコンピュータ同士を相互に接続して、情報の共有をしています。このようなある組織の中のネットワークを''LAN''(Local Area Network)といいます。~ 世界中の多くの組織が自分たちのLANを持っています。これらのLAN同士を相互に接続したもの、つまり世界規模のネットワークが''インターネット''(Internet)です。 ***インターネットを利用するには [#xb75b312] インターネットに接続するには、まず''「通信回線」''が必要です。 家庭ではふつうの電話回線やISDNを使い、企業や学校では専用線を使います。 最近では、光ファイバーを使った回線も利用されます。 ''ブロードバンド''とは、光ファイバーやCATV、ADSLのような、高速な通信回線のことをいいます。 回線の次に、''「プロバイダ」''との契約が必要です。 プロバイダとは、家庭や企業のコンピュータをインターネットに接続するためのサービスを提供する会社です。 利用者は、プロバイダを通して、インターネットを利用することができます。 プロバイダは、メールアドレスを発行したり、ホームページを開設するためのスペースを貸し出したりします。 ***パソコンのインターネット上での「位置」 [#r65eac3c] コンピュータのインターネット上の位置を特定するための情報を、インターネット全体を「地球」に例えて説明します。 :IPアドレス| 緯度と経度のように、数字だけで位置をあらわします。 コンピュータ1台1台に割り振られ、 「172.31.40.101」のように、0から255までの数字4つとドット(.)で、書き表します。 :ドメイン名| 。 IPアドレスは人間には扱いにくいので、住所のように、 「hud401.humans.hyogo-dai.ac.jp」といった、文字列を使います。 IPアドレスとドメイン名は1対1で対応しています。 ***インターネットの歴史 [#baf3efb0] インターネットは、1969年にアメリカの国防総省が作った実験のためのネットワーク(ARPANET)が起源です。アメリカの研究機関や大学などで、電子メールなどのさまざまな技術が生まれました。日本では、1984年に東京の3つの大学を結ぶネットワーク(JUNET)が国内最初のインターネット環境になります。~ その後、1983年に当時アメリカ副大統領のアル・ゴア氏が「情報ハイウェイ構想」を提唱し、アメリカでは一気にインターネットが整備されました。さらに、1995年のWindows 95の登場で、世界中にインターネットブームが起こりました。 **WWW(World Wide Web) [#vaf8753a] ***WWWのしくみ [#h753f7cb] -ハイパーテキストとWWW~ WWW(World Wide Web)は「世界中に張り巡らせた情報のクモの巣」という意味です。 ハイパーリンク(リンク:情報を関連付けさせる機能)を備えた文書、つまりハイパーテキストを使って、世界中のコンピュータにある情報源を関連付けさせて、世界規模で情報を共有するためのしくみです。 -WebページとWebサーバとブラウザ~ WWWのなかで、ハイパーテキスト化された文書のことをWebページといいます。WebページはWebサーバというコンピュータに蓄積されネットワーク上に公開されます。この公開されたWebページを見るには、ブラウザという専用ソフトを使います。 -URL (Uniform Resource Locator)~ インターネット上の情報源への「接続方法」と「場所」を示すものです。 たとえば、「http://arena.hyogo-dai.ac.jp/hogehoge/hoge.html」とは次のような意味になります。 --「http://」 : プロトコル(情報源への接続方法)をあらわします。 --「arena.hyogo-dai.ac.jp」 : ホスト名(情報源のコンピュータ名)をあらわします。 --「/hoge/hoge.html」 : 情報源のコンピュータの中での、情報が書かれたファイルの位置をあらわします。 ***ブラウザの操作 [#fafcf023] -URLの入力 -リンクへのアクセス -閲覧履歴の利用 -ブックマーク(お気に入り)とショートカット ***Webサイトの探し方 [#u680e28e] Webサイトを探すには、検索サイトを利用します。 代表的な検索サイトのひとつ、Yahoo! Japan( http://www.yahoo.co.jp/ )を例に、簡単な検索のしかたを練習しましょう。 ***番外:コピーと貼り付け [#r263eb86] コンピュータの便利なところは、いろいろなものがコピーできることでしょう。 文章を''コピー''して、別の場所に''貼り付け''たい(コピー&ペースト)ときには、次のように操作します。 +コピーしたい文章をドラッグして反転させる +マウスを右クリックし、ショートカットメニューの「コピー」を選ぶ +カーソルキーを動かすかマウスでクリックして、貼り付けたい場所にカーソルを動かす +マウスを右クリックし、ショートカットメニューの「貼り付け」を選ぶ また右クリックのあと、「コピー」ではなく「切り取り」を選ぶと、文章の''移動''(カット&ペースト)になります。「コピー」・「切り取り」・「貼り付け」の3つの操作は、次のようなキー操作でも同じことができます。 -コピー : [Ctrl]+[C] -切り取り : [Ctrl]+[X] -貼り付け : [Ctrl]+[V] ***課題1:Webページの検索 [#d82f1ea4] Yahoo! JAPAN (http://www.yahoo.co.jp)にアクセスして、 住んでいる都道府県や市町村に関する、「デザインがいい」「面白い情報がある」「人におすすめできる」Webサイトやページを探してください。 探し出せたら、次の情報をメモしてください。 --探した方法(入力したキーワードやリンクした順序) --探したサイトやページのタイトルとURL **電子メール [#yf476488] ***電子メールのしくみ [#y01c6522] -メールが届くまでのながれ --電子メールを利用するには、メールアドレスが必要です。メールサーバに自分のメールボックス(私書箱)を作ることで、メールアドレスを持つことができます。 --メールを読み書きするには、メーラー(メールソフト)というソフトウェアを使います。 ++メールソフト(メーラー)を使ってメールを作成 ++作成したメールを自分のメールサーバへ送信 ++メールサーバは宛先のメールアドレスから、宛先のメールサーバを調べて、メールを転送 ++宛先のメールサーバは、届いたメールが自分のユーザ宛か確認し、宛先のユーザのメールボックスにメールを保存する ++宛先の人は、メールソフトを使って、メールサーバからメールを受信して、メールを読む -メールアドレス --メールアドレスは、インターネット上の住所・氏名のようなものです。たとえば「g2031000@ed.hyogo-dai.ac.jp」とは次のような意味になります。 ---g2031000 : @マークの左は「ユーザID」をです。メールサーバのユーザIDになります。 ---@ : 「アットマーク」といいます。ユーザIDとドメイン名の区切りに使われます。 ---ed.hyogo-dai.ac.jp : @マークの右は「ドメイン名」です。ドメイン名はインターネットのどのような組織・地域に属しているかをあらわします。 ***メールソフトの操作 [#k0f76083] -送信・宛先の種類 --自分のメールアドレス宛にテストのメールを送信しましょう --「宛先」「件名」「本文」を忘れないように --宛先の種類をうまく使いましょう ---宛先(To):メールを読んで返事がほしい人 ---Cc:メールを確認しておいてほしい人(友達、同僚など) ---Bcc:ほかの人には隠してメールを確認してほしい人(先生、上司など) -受信・返信 --送ったメールを受信しましょう --受信できたらメールに返事を書いてみましょう --受信したメールを「日付順」「タイトル順」などで整理しましょう -転送・削除 --転送:あるメールをほかの人に見てほしいときに利用 --削除:必要のなくなったメールは定期的に削除 -フォルダ -アドレス帳 -エラーメールへの対処 ***署名の設定 [#j34ed42f] たとえば、はがきや手紙を書くときには、文章の最後に自分の名前を書く(署名)のが一般的だと思います。電子メールも同じように、メールを書いたのが誰なのかを明らかにするために、署名をつけます。次の資料をよんで、メーラーに署名を設定しましょう。 #ref(Lecture/CompPracA2003/3rd/Netscape_signature.pdf,Netscapeへの署名の設定(PDF)) ***課題2:電子メール [#t3c40219] +電子メールの送受信 --まず、自分宛にメールを書いてみましょう。件名と本文は「テスト」とします。 --次に、自分から届いたメールに返事を書いてみましょう。 --宛先の使い分けを練習しましょう 宛先を「kawano@ed.hyogo-dai.ac.jp」に、Cc:を自分のメールアドレスに設定して、 件名が「宛先のテスト」というメールを送ってみましょう。 また、自分に届いたメールのヘッダ情報をよく確認してみましょう。 +電子メールの署名 --署名をメーラーに設定してください。設定できたら、次のようにメールを送ってください。 ---宛先 : kawano@ed.hyogo-dai.ac.jp ---件名 : 第3回の課題 ---本文 : パソコンでメールを使ってみた感想(または今まで使っている感想)と、課題1の結果 **次回の予定 [#n16e155f] -インターネットのマナー -インターネットのセキュリティ |