*成績の評価 [#n6cca4eb] 成績の分析のしかたには、点数だけではなく、 いわゆる「''秀・優・良・可・不可''」のような、 点数をもとにした「''評価''」があります。 次の図のように、W1〜X6のセルに、評価の表を入力してください。 #ref(ex07.png,nolink,評価表) #ref(Lecture/InfoPrac2004/9th/seiseki_hyouka/ex07.png,nolink,評価表) **個人の評価 [#t2c0bd9b] 入力した評価の表を元に、個人の評価を調べてみましょう。 つまり「 COLOR(red):''評価の表の中から、個人の点数に最も近い項目を探し出す'' 」ということをします。 このように、 ある値を使って指定した範囲からデータを取り出すには ''VLOOKUP''関数を使います。 :''VLOOKUP''(指定された範囲の左端の列の値を検索し、見つかった行と同じ行の値を返す)| --書式 : VLOOKUP(検索値, 範囲, 列番号, 検索の型) --引数 : 検索値 :範囲の左端列から検索したい値 --引数 : 範囲 :検索する範囲 --引数 : 列番号 :見つかった場合に返したい値の、範囲の左端から数えた列の数 --引数 : 検索の型 ---TRUE : 検索値に近い値を検索する ---FALSE : 検索値と完全に一致するものだけを検索する 検索の型に注目して、説明します。 次のような表があるとします。 ||CENTER:A|CENTER:B|CENTER:C| |CENTER:1|値|検索範囲(x)|返り値| |CENTER:2|RIGHT:0|0<=x<10|○| |CENTER:3|RIGHT:10|10<=x<20|△| |CENTER:4|RIGHT:20|20<=x<30|□| |CENTER:5|RIGHT:30|30<=x|×| VLOOKUP関数を使って、左端の値から、右端(3列目)の記号を取り出すことを考えます。 -「VLOOKUP(20, A1:C4, 3, ''FALSE'')」とすると、「□」が返ってきます。 -「VLOOKUP(''25'', A1:C4, 3, ''FALSE'')」とすると、「#N/A」(エラーの意味)が返ってきます。 -「VLOOKUP(20, A1:C4, 3, ''TRUE'')」とすると、「□」が返ってきます。 -「VLOOKUP(''25'', A1:C4, 3, ''TRUE'')」とすると、「□」が返ってきます。 --検索の型がTRUEのため、検索値25にもっとも近い値を探し出します。 --そのとき、各値の意味が「自分の値以上、下の行の値未満」にかわります。 -「VLOOKUP(''40'', A1:C4, 3, ''TRUE'')」とすると、「×」が返ってきます。 --一番最後の行では「自分の値以上」という意味になります。 では、まずR1セルに「評価」と入力してください。 そして、次のようにして、個人の評価を求めてください。 +R2セルをクリック +「関数の挿入」ボタンをクリック +関数の選択 --「関数の分類」から「検索/行列」を選択 --「関数名」から「''VLOOKUP''」を選択 --「OK」ボタンをクリック #ref(Lecture/InfoPrac2004/9th/seiseki_hyouka/ex08.png,nolink,関数の選択) +引数の設定 ++「検索値」の入力欄をクリックし、P2セルをクリック ++「範囲」の入力欄をクリックし、W1〜X6セル(評価の表)を範囲指定 ++「列番号」の入力欄に、「2」(評価の表の2列目という意味)を入力 ++「検索の型」の入力欄に、「TRUE」(近いものを検索する)を入力 ++「OK」ボタンをクリック #ref(Lecture/InfoPrac2004/9th/seiseki_hyouka/ex09.png,nolink,引数の設定) できあがった計算式をコピーするので、 「範囲」がずれないように''必ず絶対参照の「$」記号を使って''、 計算式を書き換えてください。 書き換えできたら、R2セルの計算式をR3〜R37までにコピーしましょう。 **評価ごとの人数 [#s57b8297] 個人の評価ができたので、評価ごとの人数を集計します。 T20〜U25セルに、次の図のように入力してください。 #ref(Lecture/InfoPrac2004/9th/seiseki_hyouka/ex10.png,nolink,評価ごとの人数) COUNTIF関数を使って、 U21〜U25セルに、「秀・優・良・可・不可」のそれぞれの人数を計算してください。 **度数分布 [#rff9aee1] 次に、点数ごとの分布の状況を調べてみましょう。 10点刻みの分布(度数分布)を計算します。 T27〜U37セルに、次の図のように入力してください。 分布の意味は「10点以上、20点未満」という意味で、最後の行だけ「90点以上、100点以下」という意味になります。 #ref(Lecture/InfoPrac2004/9th/seiseki_hyouka/ex11.png,nolink,度数分布) >>「〜」という文字は、『から』と入力して日本語変換すると表示されます。 入力できたら、COUNTIF関数を使って、U28〜U37のセルに分布を計算しましょう。 ヒントは次のとおりです。 -U28セルの計算式は「=COUNTIF(P2:P37,"<10")」 -U37セルの計算式は「=COUNTIF(P2:P37,">=90")」 -「10点以上、20点未満」の人数を計算するには、 10点以上の人数と20点以上の人数を使って、ある計算をすれば求められる &br; &navi2(Lecture/InfoPrac2004/9th,next);進んでください。 &navi2(Lecture/InfoPrac2005/9th,next);進んでください。 ---- #navi2(Lecture/InfoPrac2004/9th,prev,toc,next) #navi2(Lecture/InfoPrac2005/9th,prev,toc,next) |