RIGHT:[[授業のページへ戻る>Lecture/CompPracR2003]] *コンピュータ演習(再) 第6回 :今回のねらい|~ プレゼンテーションソフトの持つ機能の利用を通じて、 情報発信手段であるプレゼンテーションの基礎を学ぶとともに、 アウトライン機能やグラフィックスを活用した情報や考えの整理、 ドローグラフィック機能を使ったコンピュータグラフィックの基礎的な内容を身につける。 **プレゼンテーションとは -昔 --OHP、OHC、黒板(ホワイトボード) -今 --ソフト -ノンバーバルコミュニケーション(non-verbal communication) --身振り手振りや顔の表情でコミュニケーション(言葉以外) --バーバルコミュニケーション:言葉によるコミュニケーション --メラビアン(Mehrabian)の法則 ---バーバルな情報 : 7% ---ボーカル(声の高低・大小・調子など) : 38% ---ノンバーバルなコミュニケーション : 55% -だからプレゼンテーションは大事 **プレゼンテーション ***プレゼンテーションとは? プレゼンテーションとは、「発表」「紹介」「表現」をすることを意味しています。 次の例のように、人に「発表」「紹介」「表現」するときに、さまざまなツールを利用して、聞き手に内容を理解し賛同してもらうのが、プレゼンテーションのおもな目的です。 -講習会や授業での説明 -会議での企画・作品の発表・表現 -学会での研究の発表 ***プレゼンテーションの方法 現在のプレゼンテーションのおもな方法は、 「プレゼンテーションソフト」と「プロジェクタ」を使う方法です。 プレゼンテーションソフトとプロジェクタを使う利点は、次のとおりです。 最近は、プレゼンテーションソフトではなく、Webページを使う方法もあります。 -視覚的な表現(グラフィック、イラスト) -動きのある表現(アニメーション) -他のプレゼンテーションデータや表・グラフを利用 -短時間で効果的なプレゼンテーションを作成 -機能 --スライドにしてみせる --スライドを切り替える --グラフィック機能 --アウトライン機能 プレゼンテーションソフトが登場する以前の、プレゼンテーションのツールには次のものがあげられるでしょう。現在でもこれらのツールは利用されており、プレゼンテーションソフトだけでは説明・表現できないものには、とても有効です。 -内容が消えてしまうもの : 黒板、ホワイトボード -内容が消えないもの : OHP(Over Head Projector)、OHC(Over Head Camera)、スライド(35mmフィルム) -作るときのポイント --箇条書き --ポイントは先に書く --7±2のマジックナンバー **プレゼンテーションソフトの機能 ***おもな機能 プレゼンテーションソフトでは、プレゼンテーションのもととなるスライドを作成します。作成したスライドに、文字を入力したり図形を描いて、スライドを完成します。いくつものスライドを作成して、パラパラマンガのようにして見せるのが、プレゼンテーションソフトを使ったプレゼンテーションです。 プレゼンテーションソフトのおもな機能を、いくつか挙げてみます。 -スライドの管理機能 --スライドの作成・編集・削除 --スライドのレイアウト・デザイン・配色 --スライドの再生(スライドショー) -アウトライン機能 --箇条書き・段落番号 --インデント --文字の位置揃え(左・中央・右) --文字の装飾 -グラフィック機能 --図形の作成・編集(ドロー機能、オートシェイプ) --イラストの挿入(クリップアート) --絵文字の作成・編集(ワードアート) --表やグラフの作成・編集 -アニメーション機能 --文字や図形のアニメーション --スライドの切り替えのアニメーション(画面切り替え) -資料機能 --配布資料 ***プレゼンテーションの作成手順 プレゼンテーションソフトを使った、プレゼンテーション資料の作成手順は、 たとえば次のような順序になります。 しかし、必ずしもこの順序で作る必要はなく、それぞれの段階を効率よくやるのがポイントです。 +スライド全体のレイアウト、デザイン、配色の設定 +タイトルスライドの作成 --題名や発表名の入力 --タイトルイラストの挿入 +説明のスライドの作成 ++新たらしいスライドの作成とレイアウトの設定 ++文章の入力・装飾 ++図や表・グラフの作成 ++アニメーションの設定 +スライドショーで確認 このほかに、説明の順序を考えることも重要です。 たとえば、次のような説明の順序が考えられます。 -起・承・転・結(お話向き) -序論・本論・結論(説明向き) ***プレゼンテーションソフトの便利な使い方 プレゼンテーションは、ビジネスの世界では、いまや必須のソフトであるといえます。 しかし、個人向けにも、このような使い方ができます。 -ポスターやカード -アルバム(写真をはりつけて) -レシピ(写真や動画を貼り付けて) -日記(絵日記・写真つき日記) -紙芝居やパラパラ漫画(スライドを切り替えて) ***作るときのポイント プレゼンテーションソフトを使って、スライドを作成するときには、次のようなポイントを気をつけましょう。 -1スライドに1つの内容 --そのスライドで伝えたい内容は1つに絞る --5W1Hを明確に (Who:誰に(対象), What:何を(目的), Why:なぜ(理由), Where:どこ(場所),Which:どちら(選択), How:どのように(計画・手段)) -ポイントは最初に --重要なところ・伝えたいことは、最初に書く -文章は箇条書き --簡潔に・わかりやすく書く --細かい説明は、図やイラストを利用する -7±2のマジックナンバー --人が一度に記憶できる数(心理学者ミラーの実験結果) また、ノンバーバルコミュニケーション(non-verbal communication)という考え方があります。身振り手振りや顔の表情でコミュニケーション(言葉以外)のことをいいます。 言葉によるコミュニケーションは、バーバルコミュニケーションといいます。~ メラビアン(Mehrabian)の実験では、相手に伝わるメッセージの割合について、言葉(バーバル)、声(ボーカル)、身振り(ノンバーバル)のそれぞれが次のような割合になるという結果が得られました。 -バーバルな情報 : 7% -ボーカル(声の高低・大小・調子など) : 38% -ノンバーバルなコミュニケーション : 55% **Powerpointの操作 代表的なプレゼンテーションソフトである、Powerpoint(マイクロソフト社)を使って、 プレゼンテーションソフトの操作を学習します。~ (テキスト「インフォメーション・リテラシ」の182〜204ページを参照) &ref(PowerPointのチュートリアル.ppt,こちらのファイル);をダウンロードして起動してください。 このファイルを操作しながら、プレゼンテーションソフトを学習します。 -スライドの作成 -スライドのデザイン・レイアウト -文字の入力・編集 -図形の作成・編集 -図・イラストの挿入 -アニメーション **次回の予定 -プレゼンテーションソフト(つづき) -ファイルの管理 |