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コンピュータ演習(再) 第6回

今回のねらい

プレゼンテーションソフトの持つ機能の利用を通じて、 情報発信手段であるプレゼンテーションの基礎を学ぶとともに、 アウトライン機能やグラフィックスを活用した情報や考えの整理、 ドローグラフィック機能を使ったコンピュータグラフィックの基礎的な内容を身につける。

プレゼンテーション

プレゼンテーションとは?

プレゼンテーションとは、「発表」「紹介」「表現」をすることを意味しています。 次の例のように、人に「発表」「紹介」「表現」するときに、さまざまなツールを利用して、聞き手に内容を理解し賛同してもらうのが、プレゼンテーションのおもな目的です。

  • 講習会や授業での説明
  • 会議での企画・作品の発表・表現
  • 学会での研究の発表

プレゼンテーションの方法

現在のプレゼンテーションのおもな方法は、 「プレゼンテーションソフト」と「プロジェクタ」を使う方法です。 プレゼンテーションソフトとプロジェクタを使う利点は、次のとおりです。 最近は、プレゼンテーションソフトではなく、Webページを使う方法もあります。

  • 視覚的な表現(グラフィック、イラスト)
  • 動きのある表現(アニメーション)
  • 他のプレゼンテーションデータや表・グラフを利用
  • 短時間で効果的なプレゼンテーションを作成

プレゼンテーションソフトが登場する以前の、プレゼンテーションのツールには次のものがあげられるでしょう。現在でもこれらのツールは利用されており、プレゼンテーションソフトだけでは説明・表現できないものには、とても有効です。

  • 内容が消えてしまうもの : 黒板、ホワイトボード
  • 内容が消えないもの : OHP(Over Head Projector)、OHC(Over Head Camera)、スライド(35mmフィルム)

プレゼンテーションソフトの機能

おもな機能

プレゼンテーションソフトでは、プレゼンテーションのもととなるスライドを作成します。作成したスライドに、文字を入力したり図形を描いて、スライドを完成します。いくつものスライドを作成して、パラパラマンガのようにして見せるのが、プレゼンテーションソフトを使ったプレゼンテーションです。

プレゼンテーションソフトのおもな機能を、いくつか挙げてみます。

  • スライドの管理機能
    • スライドの作成・編集・削除
    • スライドのレイアウト・デザイン・配色
    • スライドの再生(スライドショー)
  • アウトライン機能
    • 箇条書き・段落番号
    • インデント
    • 文字の位置揃え(左・中央・右)
    • 文字の装飾
  • グラフィック機能
    • 図形の作成・編集(ドロー機能、オートシェイプ)
    • イラストの挿入(クリップアート)
    • 絵文字の作成・編集(ワードアート)
    • 表やグラフの作成・編集
  • アニメーション機能
    • 文字や図形のアニメーション
    • スライドの切り替えのアニメーション(画面切り替え)
  • 資料機能
    • 配布資料

プレゼンテーションの作成手順

プレゼンテーションソフトを使った、プレゼンテーション資料の作成手順は、 たとえば次のような順序になります。 しかし、必ずしもこの順序で作る必要はなく、それぞれの段階を効率よくやるのがポイントです。

  1. スライド全体のレイアウト、デザイン、配色の設定
  2. タイトルスライドの作成
    • 題名や発表名の入力
    • タイトルイラストの挿入
  3. 説明のスライドの作成
    1. 新たらしいスライドの作成とレイアウトの設定
    2. 文章の入力・装飾
    3. 図や表・グラフの作成
    4. アニメーションの設定
  4. スライドショーで確認

このほかに、説明の順序を考えることも重要です。 たとえば、次のような説明の順序が考えられます。

  • 起・承・転・結(お話向き)
  • 序論・本論・結論(説明向き)

プレゼンテーションソフトの便利な使い方

プレゼンテーションは、ビジネスの世界では、いまや必須のソフトであるといえます。 しかし、個人向けにも、このような使い方ができます。

  • ポスターやカード
  • アルバム(写真をはりつけて)
  • レシピ(写真や動画を貼り付けて)
  • 日記(絵日記・写真つき日記)
  • 紙芝居やパラパラ漫画(スライドを切り替えて)

作るときのポイント

プレゼンテーションソフトを使って、スライドを作成するときには、次のようなポイントを気をつけましょう。

  • 1スライドに1つの内容
    • そのスライドで伝えたい内容は1つに絞る
    • 5W1Hを明確に (Who:誰に(対象), What:何を(目的), Why:なぜ(理由), Where:どこ(場所),Which:どちら(選択), How:どのように(計画・手段))
  • ポイントは最初に
    • 重要なところ・伝えたいことは、最初に書く
  • 文章は箇条書き
    • 簡潔に・わかりやすく書く
    • 細かい説明は、図やイラストを利用する
  • 7±2のマジックナンバー
    • 人が一度に記憶できる数(心理学者ミラーの実験結果)

また、ノンバーバルコミュニケーション(non-verbal communication)という考え方があります。身振り手振りや顔の表情でコミュニケーション(言葉以外)のことをいいます。 言葉によるコミュニケーションは、バーバルコミュニケーションといいます。
メラビアン(Mehrabian)の実験では、相手に伝わるメッセージの割合について、言葉(バーバル)、声(ボーカル)、身振り(ノンバーバル)のそれぞれが次のような割合になるという結果が得られました。

  • バーバルな情報 : 7%
  • ボーカル(声の高低・大小・調子など) : 38%
  • ノンバーバルなコミュニケーション : 55%

Powerpointの操作

代表的なプレゼンテーションソフトである、Powerpoint(マイクロソフト社)を使って、 プレゼンテーションソフトの操作を学習します。
(テキスト「インフォメーション・リテラシ」の182〜204ページを参照)

&ref(): The style ref(filename,pagename) is ambiguous and become obsolete. Please try ref(pagename/filename);をダウンロードして起動してください。 このファイルを操作しながら、プレゼンテーションソフトを学習します。

  • スライドの作成
  • スライドのデザイン・レイアウト
  • 文字の入力・編集
  • 図形の作成・編集
  • 図・イラストの挿入
  • アニメーション

次回の予定

  • プレゼンテーションソフト(つづき)
  • ファイルの管理

添付ファイル: filePowerPointのチュートリアル.ppt 480件 [詳細]

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Last-modified: Tue, 11 Mar 2014 20:20:22 JST (3699d)