RIGHT:[[授業のページへ戻る>Lecture/CompPracA2003]] *コンピュータ演習(美術デザイン学科第三部) 第12回 [#s9aef183] **表計算ソフトの歴史 [#a4492db9] 「表計算ソフト」を、英語では"''Spreadsheet Software''"(スプレッドシート・ソフトウェア)といいます。操作の練習を始める前に、まずは表計算ソフトが「いつごろ」「なぜ」登場したのか、そして、現在までどのように開発されてきたのかを見てみましょう。 +''Visi Calcの登場''((ある日,私はこんな夢を見ました.ディスプレイがあり,そこに授業の課題として出されている財務諸表が現れている.私の机の上の電卓がマウスのようになっていて,それを動かすと,ディスプレイの上のカーソルが動いて,数字の上を指し示す.マウスでカーソルをいろいろと動かして,新しい数字を入力できるようになっている.教授が『ある数字を25にしましょう』と言うと,機械が私の代わりに,すべての計算をやり直してくれる」.すばらしいでしょう.(相田 洋『新・電子立国日本3』,NHK出版,1996)))~ 最初のSpreadsheet Software "''Visi Calc''"が登場したのは1979年です。世界初の本格的なパーソナルコンピュータ''Apple II''(1977年登場:Apple社)用のソフトでした。ハーバード大学の学生だったDan Bricklin(ダン・ブルックリン)が夢の中で見たアイデアを元に、Bob Frankstonと開発しました。 Visi Calcは人気となり、Visi Calcを使うためにApple IIを買う人も多く出てきて、パソコンの普及のさきがけとなりました。 +''Lotus 1-2-3の登場''~ 1981年にIBM PC(米IBM社)が発表されました。現在のWindows系パソコン(IBM PC互換機)の元となるものです。パソコンの主流は、IBM PCとDOSに移行していきました。 Visi Calcを買収した、米Lotus Development社がVisi Calcを元に、IBM PC用のSpreadsheet Softwareである"''Lotus 1-2-3''"を1983年に発表しました。Lotus 1-2-3もVisi Calcのように大ヒットし、IBM PC互換機の普及に貢献しました。 +''Excelの登場''~ Lotus 1-2-3が登場するよりも前に、Microsoft社はIBM PC用に"Multiplan"というソフトを発売していましたが、Lotus 1-2-3に比べて動作が遅く、人気がありませんでした。 しかし、Windowsを登場させたころ、すでにMacintosh用に開発し人気のあった"''Excel''"を、1987年にWindows用も発売するとすぐに人気となり、事実上の標準の表計算ソフトとなりました。 **表計算ソフトとは [#rc9c89c5] もともとは会計処理のために誕生したソフトですが、現在では統計処理やデータベースなど、数字などのデータを処理・解析する目的に幅広く利用されています。また、マクロ機能のプログラミングを行なうことで、簡単なアプリケーションソフトを作ることもできます。表計算ソフトの特長は、次のようなものがあります。 +表やグラフが作れる。 +データを変更すれば、自動的に表やグラフの内容も変わる。 +マクロをプログラムすれば、複雑な処理も自動的に行なえる。 **Excelの画面説明 [#cbab9565] #ref(excel_gamen.png,nolink,Excelの画面) #ref(excel_gamen.png,,nolink,Excelの画面) -''セル'': 数字や文字を入力するマス目 --''アクティブセル'': 現在選択されているセル(太枠で囲まれている) --''行番号・列番号'': セルの位置(セル番地)を示すのに使う -''ワークシート''(シート): セルが集まったもので、表やグラフを書くスペース -''ブック'': シートが集まったもので、Excelのデータの形式のこと **簡単な表の作成 [#ie6ff879] 簡単な表を作成するのに必要な操作は、次のとおりです。 詳しくは、[[「インフォメーション・リテラシ」の145〜168ページ:http://arena.hyogo-dai.ac.jp/Handbook/Part4.pdf#page=43]]を読んでください。~ -データの入力・編集・削除 -セルのコピー・移動 -セルの大きさの変更 -セルの書式設定 -罫線 -計算式 一番最初に覚えてほしい操作は、「''元に戻す''」です。 入力や操作に失敗したときには、メニューバーの''「編集」→「元に戻す」''をクリックするか、''[Ctrl]+[Z]キー''を押せば、失敗する前の状態に戻ります。 |