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World Wide Webとハイパーテキスト

「ハイパーテキスト」と「ハイパーリンク」

「本」という文書(テキスト)は、 1ページ目から、順番に、書かれ読まれます。

ハイパーテキスト」(Hyper Text)とは、 ある文書の中に他の文書への「位置情報」を埋め込むことで、 文書同士を相互に結びつけることができる、 コンピュータを利用した文書のひとつです。 テキスト(Text)を超える(Hyper)、というところから名づけられました。

ハイパーリンク」(Hyper Link)とは 他の文書や様々な情報(画像、音声、動画など)への位置情報のことです。 リンク(Link)ともいいます。

ハイパーテキスト

ハイパーテキストを使えば、 膨大な情報を、順番に読む必要はなく、 ハイパーリンクを利用して効率的に情報にアクセスすることができます。

ハイパーテキストの特徴

それぞれの情報は、リンクで結びついている
ハイパーテキストの情報は、本のように、必ずしも順番に並んでいるとは限りません。 ハイパーリンクを使って、(人間の頭の中と同じように)自由に情報同士を結び付けています。
それぞれの情報は、(ある程度は)内容が独立している
ハイパーテキストの情報は、順番に並んでいるとは限らないので、 本のように「前に書いてあること」を考慮した内容にはなっていません。 それぞれの情報は、その中である程度完結したものになっています。
それぞれの情報は、独立して作成・管理される
ハイパーテキストの情報は、 本のように、紙(メディア)の上に情報が張り付いてはいません。 本の情報は、内容が変更したり新しい情報を追加するためには、 本そのものを作り直す必要があります。 しかし、ハイパーテキストは、そのテキストだけ変更・追加すればいいので、 リンク全体を作成する必要がありません。

World Wide Web

Web (World Wide Web) は、1989年にティム・バーナーズ=リーが作った、 インターネット上の情報を共有するためのしくみです。

このWebは、ハイパーテキストをインターネット上で現実化したものです。 共通のフォーマットで作った文書(テキスト)をインターネット上に公開し、 それらを、ハイパーリンクを使って、相互に参照できるようにしました。

ハイパーテキストを、インターネット上で、利用者のコンピュータ環境に関係なく、 誰もが利用できるようにするため、Webでは次のような技術を使っています。

  • URL: ネットワーク上の情報の位置を特定するための技術
  • HTTP: Webのシステムで情報をやりとりするための技術
  • HTML: コンピュータ環境に関係なく情報を表現するための技術

Webに関する技術開発や普及活動は、 1994年に設立された、 WWWコンソーシアム(通称W3C)が行っています。


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Last-modified: Tue, 11 Mar 2014 20:20:22 JST (3692d)