*コンピュータ演習 第3回 [#ae4f6162] -インターネット --インターネットとネットワーク(家庭内LAN、企業内LAN、学内LANとか) --プロバイダと回線業者 --つなげ方、回線の種類と速さを認識しておく --2つの住所、IPアドレスはコンピュータ用とドメイン名は人間用 --ドメイン名は国と所属を表現、インターネットでは場所は重要じゃない -メール --メールの設定確認 --メーリングリストでメールの設定チェック --マナー違反メールを引用で添削 --メールの来た道を探索 -[[Canonet:ドメイン移行の手引き - IPアドレス、ドメイン名、DNSについて:http://www.canonet.ne.jp/service/domain/02.html]] -- SIZE(10){2004-10-07 (木) 14:26:25} -[[はじめの一歩 ドメインの名づけ方:http://www.ippo.ne.jp/howto/internet/address/3.html]] -- SIZE(10){2004-10-07 (木) 14:29:25} -[[ドメイン名とは:http://www.nic.ad.jp/ja/dom/basics.html]] -- SIZE(10){2004-10-07 (木) 14:30:52} -[[IT用語辞典 e-Words : ドメインとは 【domain】 ─ 意味・解説:http://e-words.jp/w/E38389E383A1E382A4E383B3.html]] -- SIZE(10){2004-10-07 (木) 14:31:07} 今回のテーマは、「電子メールの操作を覚える」です。内容は、次のとおりです。 -インターネットについて、しくみや歴史を見ていきます。 -電子メールの操作を実習します。とくに、メールのメッセージについて、詳しく見ていきます。 #urlbookmark **インターネット [#nf312ca9] テキストの64〜69ページを見てみましょう。 **インターネット [#nf312ca9] ***インターネットのしくみ [#c268e857] インターネットは''「ネットワークのネットワーク」''といわれています。~ 会社や学校などでは、''ネットワーク''を使ってコンピュータ同士を相互に接続して、情報の共有をしています。このようなある組織の中のネットワークを''LAN''(Local Area Network)といいます。~ 世界中の多くの組織が自分たちのLANを持っています。これらのLAN同士を相互に接続したもの、つまり世界規模のネットワークが''インターネット''(Internet)です。 ネットワークとは、通信回線を使って、コンピュータ同士を相互に接続して、情報を共有することです。 企業や学校などでは、''LAN''という、同じ敷地・建物の中にネットワークを構築しています。 このような組織・団体の、世界中にあるネットワークが相互に接続した姿が、 、世界規模のネットワーク「''インターネット''」です。 ***インターネットを利用するには [#n677ee09] インターネットに接続するには、まず''「通信回線」''が必要です。 家庭ではふつうの電話回線やISDNを使い、企業や学校では専用線を使います。 最近では、光ファイバーを使った回線も利用されます。 ''ブロードバンド''とは、光ファイバーやCATV、ADSLのような、高速な通信回線のことをいいます。 インターネットを利用するのに必要なものは、次の2つです。 -通信回線 -プロバイダとの契約 インターネットを利用するには、接続するための、''「通信回線」''がまず必要です。 電話回線や光ファイバーを使った、通信事業者(NTTなど)のサービスを利用します。 最近では、ADSLやFTTH(Fiber To The Home)など、 ''ブロードバンド''と呼ばれる、 高速な通信サービスが家庭向けで登場しています。 //なお、インターネットの回線速度は、 //混雑や障害の状況によって必ずしも宣伝どおりの速度がでません。 //これを「ベストエフォート」といって、 //インターネットが様々なネットワークを相互に接続しており、 //各々のネットワークの状態によって、通信状況が変化するためです。 |LEFT:|LEFT:|LEFT:|c |>|サービス|ケーブルの種類|回線速度(理論値)|h |~ナローバンド|~アナログ、ISDN|電話回線|56〜64kbps| |~ブロードバンド|~ADSL|電話回線|1,500〜50,000kbps(1.5〜5Mbps)| |~|~FTTH|光ファイバー|10,000〜100,000kbps(10〜100Mbps)| 回線の次に、''「プロバイダ」''との契約が必要です。 プロバイダとは、家庭や企業のコンピュータをインターネットに接続するためのサービスを提供する会社です。 利用者は、プロバイダを通して、インターネットを利用することができます。 プロバイダとは、企業の家庭にあるコンピュータをインターネットに接続するためのサービスを提供する会社です。 利用者は、プロバイダを通じて、インターネットを利用することができます。 プロバイダは、メールアドレスを発行したり、ホームページを開設するためのスペースを貸し出したりします。 ***パソコンのインターネット上での「位置」 [#qe6f3686] コンピュータのインターネット上の位置を特定するための情報を、インターネット全体を「地球」に例えて説明します。 インターネットを使って通信をするためには、 自分や相手先のコンピュータのインターネット上の「位置」が、わからなくてはなりません。 :IPアドレス| 緯度と経度のように、数字だけで位置をあらわします。 コンピュータ1台1台に割り振られ、 「''172.31.40.101''」のように、0から255までの数字4つとドット(.)で、書き表します。 インターネットに接続されたすべてのコンピュータを、 それぞれ区別できるように、コンピュータごとに番号が割り振られます。 それが「''IPアドレス''」です。~ 例: 172.31.40.101, 202.244.76.11 IPアドレスには2種類あり、 LANの中で自由に使える「プライベートアドレス」と、 インターネットの中で使える「グローバルアドレス」があります。 グローバルアドレスは、「[[ICANN:http://www.icann.org/]]」という国際的な機関で管理されています。 :ドメイン名| 人間には扱いにくいIPアドレスに1対1で対応した、住所のようなものです。 「''hud401.humans.hyogo-dai.ac.jp''」といった、文字列を使います。 IPアドレスは数字ばかりで、人間には扱いにくいので、 「住所」のようなわかりやすいものとして考えられたのが、 「''ドメイン名''」です。 例: www.isc.hyogo-dai.ac.jp ドット(.)で区切られた文字列を使って、右側から 「国→組織→組織内場所→コンピュータ名」のように、 コンピュータの位置を特定することができます。 上の例では、「日本(jp)の大学(ac)である兵庫大学(hyogo-dai)の情報科学センター(isc)が持つwwwという名前のコンピュータ」という意味になります。~ 一番右側を「トップレベルドメイン」といい、 国ごとの割り当てられている「ccTLD」(.jpや.krなど)と、 組織の種類で割り当てられる「gTLD」(.comや.eduなど)の2種類があります。 IPアドレスとドメイン名を対応させるシステム(DNS)によって、管理されています。 なお、ドメイン名を管理する組織も、「[[ICANN:http://www.icann.org/]]」です。 ***インターネットの歴史 [#j23461d5] インターネットは、1969年にアメリカの国防総省が作った実験のためのネットワーク(ARPANET)が起源です。アメリカの研究機関や大学などで、電子メールなどのさまざまな技術が生まれました。日本では、1984年に東京の3つの大学を結ぶネットワーク(JUNET)が国内最初のインターネット環境になります。~ その後、1983年に当時アメリカ副大統領のアル・ゴア氏が「情報ハイウェイ構想」を提唱し、アメリカでは一気にインターネットが整備されました。さらに、1995年のWindows 95の登場で、世界中にインターネットブームが起こりました。 **電子メール [#tf74e0b9] ***電子メールのしくみ [#gc83d59d] :メールが届くまでのながれ| 電子メールを利用するには、''メールアドレス''が必要です。メールサーバに自分のメールボックス(私書箱)を作ることで、メールアドレスを持つことができます。 テキストの84〜102ページを見てみましょう。 ***メールソフトの設定 [#pbfc29a8] 電子メールを利用する準備として、メールソフトの設定をします。 資料「メールソフトの設定」をよく読んで設定して下さい。 #ref(Navigator_setting.pdf,メールソフトの設定(PDF)) ***メールが届くまでのながれ [#ne53ac3e] 電子メールを利用するには、「''メールアドレス''」が必要です。 メールを管理するコンピュータ「''メールサーバ''」に、 自分のメールボックス(私書箱)を作ることで、メールアドレスを持つことができます。 メールを読み書きするには、''メーラー(メールソフト)''というソフトウェアを使います。 ++メールソフト(メーラー)を使ってメールを作成 ++作成したメールを自分のメールサーバへ送信 ++メールサーバは宛先のメールアドレスから、宛先のメールサーバを調べて、メールを転送 ++宛先のメールサーバは、届いたメールが自分のユーザ宛か確認し、宛先のユーザのメールボックスにメールを保存する ++宛先の人は、メールソフトを使って、メールサーバからメールを受信して、メールを読む :メールアドレス| メールアドレスは、インターネット上の住所・氏名のようなものです。たとえば「g2031000@ed.hyogo-dai.ac.jp」とは次のような意味になります。 --g2031000 : @マークの左は「ユーザID」をです。メールサーバのユーザIDになります。 --@ : 「アットマーク」といいます。ユーザIDとドメイン名の区切りに使われます。 --ed.hyogo-dai.ac.jp : @マークの右は「ドメイン名」です。ドメイン名はインターネットのどのような組織・地域に属しているかをあらわします。 +メールソフト(メーラー)を使ってメールを作成 +作成したメールを自分のメールサーバへ送信 +メールサーバは、メールの宛先から送信先のメールサーバを調べて、メールを転送 +送信先のメールサーバは、届いたメールが自分のユーザ宛か確認し、宛先のユーザのメールボックスにメールを保存する +宛先の人は、メールソフトを使って、メールサーバからメールを受信して、メールを読む ***メールアドレス [#v1a2db43] メールアドレスは、インターネット上の住所・氏名のようなものです。たとえば「g2041000@ed.hyogo-dai.ac.jp」とは次のような意味になります。 -g2041000 : @マークの左は「ユーザID」です。メールサーバのユーザIDになります。 -@ : 「アットマーク」といいます。ユーザIDとドメイン名の区切りに使われます。 -ed.hyogo-dai.ac.jp : @マークの右は、メールボックスがあるメールサーバのドメイン名です。 ***メールソフトの操作 [#r693ae59] +送信・受信 +メールの送信・受信 --自分宛にメールを送ってみて、届くかどうか確認しましょう --自分の携帯電話や友達とメールの交換をしてみましましょう +返信・転送 +メールの返信 --届いたメールに返事を返信してみましょう --「転送」は、自分に届いたメールをほかの人に見てほしいときに利用 +アドレス帳への登録 --自分と授業担当者のメールアドレスを登録しましょう +メールの整理 --受信したメールを「日付順」「タイトル順」などで整理しましょう --フォルダ整理されたメールを確認しましょう +エラーメールへの対処 --エラーメールが届いてしまったら、送信したメールの宛先のアドレスを確認しましょう +アドレス帳 --自分や友達のメールアドレスを登録しましょう :注意: 「エラーメールが届いたら」| エラーメールが届いてしまったら、まずそのメールの件名をよく見ましょう。 エラーの理由が書かれています。~ ほとんどの理由が、送信したメールの宛先のアドレスの入力間違いです。 宛先のアドレスを確認しましょう。 ***「宛先」の設定を使い分ける [#ubf7ed09] 電子メールでは、宛先に複数のメールアドレスを設定できるだけではなく、 ''目的にあわせて宛先の種類を使い分ける''ことができます。 電子メールでは、複数のメールアドレスへメールを送信できます。 そのとき、 ''目的にあわせて宛先の種類を使い分ける''ことが重要です。 受け取った相手は、自分の宛先の種類を確認することができます。 :宛先(To)| メールを読んでもらい、返信してほしい人 :Cc (Carbon Copy)| とくに返信はいらないが、メールの内容を確認しておいてほしい人(友達、同僚など) :Bcc (Blind Carbon Copy)| 宛先の種類がToやCcの人たちには内緒でメールを確認してほしい人(先生、上司など) |LEFT:|LEFT:|c |~宛先(To)|メールを読んでもらい、返信してほしい人| |~Cc|To宛のメールの内容を確認してもらうため、&br;必ずしも返信してもらう必要のない人(友達、同僚など)| |~Bcc|ほかの宛先にわからないように、&br;メールを送信したい人(先生、上司など)| ***ヘッダー情報に注目する [#j9bbd849] **課題1: 署名の設定 [#bfb39490] はがきや手紙と同じように、 メールに書くときには、最後に自分の名前、つまり「''署名''」のが一般的です。 次の資料をよんで、メーラーに署名を設定してください。 #ref(Netscape_signature.pdf,Netscapeへの署名の設定(PDF)) 設定できたら、次のようにメールを送ってください。 -宛先 : compr2004@ed.hyogo-dai.ac.jp -件名 : 第3回の課題 -本文 : 署名の設定ができました。 **課題2: ヘッダー情報を解析する [#v18c8f28] ***ヘッダー情報とは [#n06880ca] メールのメッセージの前には、「ヘッダー情報」という、 メールに関する様々な情報が書かれています。 |LEFT:~Date|LEFT:メールが送信された日付| |LEFT:~From|LEFT:送信元のメールアドレス| |LEFT:~Organization|LEFT:送信元の所属先| |LEFT:~To,Cc,Bcc|LEFT:メールの宛先| |LEFT:~Subject|LEFT:メールの件名(タイトル)| |LEFT:~Received|LEFT:メールの転送経路&br;「''Recived from AAA by BBB''」とは、&br;「''メールサーバAAAからメールサーバBBBへメールが転送された''」という意味| |LEFT:~Received|LEFT:メールの転送経路「''Recived from AAA by BBB''」とは、&br;「''メールサーバAAAからメールサーバBBBへメールが転送された''」という意味| >返信には、件名に「Re: 」をつけるのが習慣ですが、 「Re」は「〜に関して」という意味の英単語です。 たとえば、次のようなヘッダー情報からは、 Received: from mail2.ed.hyogo-dai.ac.jp by mail1.hyogo-dai.ac.jp id LAA0000014017; Thu, 15 Jul 2004 11:15:08 +0900 (JST) Received: from [172.16.104.31] by mail2.ed.hyogo-dai.ac.jp id LAA341172; Thu, 15 Jul 2004 11:14:50 +0900 (JST) Date: Thu, 15 Jul 2004 11:13:47 +0900 From: foo@ed.hyogo-dai.ac.jp To: hoge@ed.hyogo-dai.ac.jp Subject: こんにちは ***署名を設定する [#xa525ca3] たとえば、はがきや手紙を書くときには、文章の最後に自分の名前を書く(署名)のが一般的だと思います。電子メールも同じように、メールを書いたのが誰なのかを明らかにするために、署名をつけます。次の資料をよんで、メーラーに署名を設定しましょう。 #ref(Lecture/CompPracA2003/3rd/Netscape_signature.pdf,Netscapeへの署名の設定(PDF)) 次のようなことがわかります。 |LEFT:|LEFT:|c |~送信元|foo@ed.hyogo-dai.ac.jp| |~送信先|hoge@hyogo-dai.ac.jp| |~送信日時|2004年7月15日(木)11:13:47| |~件名|「こんにちは」| |~転送経路|2004年7月15日11:14:50に、[172.16.104.31]からmail2.ed.hyogo-dai.ac.jpへ&br;2004年7月15日11:15:08に、mail2.ed.hyogo-dai.ac.jpからmail1.hyogo-dai.ac.jpへ| **課題:電子メール [#bfb39490] 署名をメーラーに設定してください。設定できたら、次のようにメールを送ってください。 -宛先 : kawano@ed.hyogo-dai.ac.jp -件名 : 第4回の課題 -本文 : パソコンでメールを使ってみた感想(または今まで使っている感想) ***課題について [#ad6d9d4e] メールを受信してください。 「署名の設定」の課題で送信したメールが自分宛に届いているのが、わかります。 そのメールのヘッダー情報を解析し、回答用紙に記入してください。 用紙は、帰るときに担当者へ提出してください。 **次回の予定 [#v5c90e3e] -World Wide Web |