RIGHT:[[授業のページへ戻る>Lecture/InfoPrac2003]] *情報処理演習 第5回 -今回のテーマ「グラフを描く」 --データの並べ替えを使う --グラフの描き方をマスターする --ワークシートを活用する **演習のすすめ方のポイント -Excel 2002では、普段使わない機能はメニューバーやツールバーから隠されています。次のような操作をして、すべての機能を表示しておきましょう。 ++メニューバーから[ツール]→[ユーザ設定]を選択 ++オプションタブを選択し、上2つのチェックボックスをチェック ++[OK]ボタンをクリック -授業ではブラウザに表示される内容を見ながら、表計算ソフトを操作します。次のような操作をして2つのウィンドウを同時に表示するとよいでしょう。 ++タスクバーを右クリックする ++「上下に並べて表示」を選ぶと、デスクトップを縦に分割するように、2つのウィンドウが同時に表示される ++「左右に並べて表示」を選ぶと、デスクトップを横に分割するように、2つのウィンドウが同時に表示される -同時に表示しない場合は、次のような操作をすれば、簡単にウィンドウを切り替えることができます。 --[Alt]+[Tab]キーを押す --タスクバーにあるウィンドウ名のボタンをクリックする **前回までの課題の提出 [[こちらの連絡事項>../Info]]を見て、前回課題の提出状況を確認してください。 -まだ提出していない人は、課題を作成して提出してください。 -再提出するように指示があった人は、[マイドキュメント]にあるファイルの修正をして、提出用フォルダに再提出してください。 **今回のデータ 今回は、 [[IPAセキュリティセンター:http://www.ipa.go.jp/security/]]の発表をもとに、 2000年から2002年までのウィルス別の届出状況をまとめたデータを利用します。 ''それぞれの年の円グラフを作り、最後に年毎の推移の棒グラフを作成''します。 **オートSUM 前回の課題でできあがった、ウィルス発見届出状況の表に、関数を使った値を追加してもらいます。前回作成した課題ファイル(「1015」+学籍番号+「.xls」)を開いてください。 &ref(1029.xls,ここ);をクリックして、データファイルを[マイドキュメント]に保存してください。保存できたら、ファイルを開いてください。2000年から2002年までデータが、それぞれワークシートに入力されています。 ***関数とオートSUM ''「関数」''とは、数学ででてくる関数と同じ意味で、 ''「数字や文字など『値』を与えると、いろいろな『処理』をして、新しい値を『結果』として返す」''ような仕掛けのことです。 たとえば、自動販売機の仕掛けも関数に例えることができます。 自動販売機という「関数」に、お金と商品ボタンという「値」を与えて、処理させると、ジュースやコーヒーという「結果」が返ってきます。 では、まず2000年のデータを操作します。 Excelには、数学、財務・会計、統計、データベースなど、多くの関数を備えています。 その中でも、よく使われる・簡単な関数を、''「オートSUM」''としてまとめて用意しています。このオートSUMを使って、関数の使い方の初歩を練習します。 **並べ替え まず、データを「ある順序で並び替え」ましょう。 ここでは「件数の多い順に上から並べる」ことにします。 次の順に操作してください。 +並び替えるデータを選択します。A1からB11までのセルをマウスをドラッグして範囲指定します。 +メニューバーから[データ]→[並び替え]を選択します。 +「並び替え」ウィンドウで並び替え方を設定します。まず、どこを基準に並び替えるかを設定するために「最優先されるキー」に「2000年」を選び、並び替える順を設定するために「降順」を選びます。設定できたら、「OK」ボタンをクリックします。 #ref(Excel021.png,nolink) ***合計の計算 前回まで、合計の計算には「=D2+D3+D4+D5」のように数式を使って計算していました。 まず、この部分を関数を使って書き換えましょう。 ここでのポイントは、''「その他のウィルス」の項目を含まない''ことです。 「その他」の項目は、たいてい、表の最後(この場合は一番下)にもってきます。 並び替えるデータを範囲指定しないで、「並び替え」を実行してしまうと、ワークシートの中のデータすべてを並び替えてしまいます。 2000年度の全体合計のセルB9を選択し、アクティブにしてください。 次に、オートSUM機能を使うために、ツールバーのオートSUMボタン(Σマーク)の▼をクリックし、「合計」を選択します。 #ref(Excel010.png,nolink) **コピー&ペースト 次に、並び替えた表から、上位5つまでのウィルス名称と件数をコピーして、ワークシートの別の場所に新しい表を作ります。 そうすると、B5〜B8のセルが青い点線で囲まれます。B9のセルには、''「=SUM(B5:B8)」''と表示されます。まず''「SUM(...)」''は、合計を計算する関数で、括弧にかこまれたセルの合計を計算してその結果を返します。次に''「B5:B8」''とは、セルの範囲をあらわしていて、「B5からB8までのセルの値」を意味しています。 #ref(Excel011.png,nolink) 上位5つまでのウィルス名称と件数をコピーします。次のように操作してください。 +A1からB6のセルを、マウスをドラッグして、範囲指定してください。 +範囲指定したセルを右クリックし、「コピー」を選びます。メニューバーから[編集]→[コピー]でも同じことができます。 #ref(Excel024.png,nolink) +D1セルを右クリックして、「貼り付け」を選びます。メニューバーから[編集]→[貼り付け]でも同じことができます。 つまり、「=SUM(B5:B8)」とは「=B5+B6+B7+B8」と同じ計算をしていることになります。 計算する範囲は、ウィンドウのようにマウスで、点線の枠の位置や大きさを変えることで、調整することができます。 次に、「その他のウィルス」もコピーしましょう。次のように操作してください。 +A12セルを右クリックし、「コピー」を選びます。メニューバーから[編集]→[コピー]でも同じことができます。 +D7セルを右クリックして、「貼り付け」を選びます。メニューバーから[編集]→[貼り付け]でも同じことができます。 計算する範囲が決まったら、[Enter]キーを押してください。計算が確定します。 同じように、2001年から2003年までの合計の計算を、D9, F9, H9の各セルでオートSUMを使って、計算してください。 **新しい表の作成 次に、上位5つ以外の、ウィルス届出件数の合計を計算します。前回使った''「オートSUM」''機能を使って計算します。 +E7セルをクリックして、アクティブにします。 +ツールバーのオートSUMボタン(Σマーク)の▼をクリックし、「合計」を選択します。 #ref(Excel026.png,nolink) +合計を計算する範囲を指定します。A7からB12のセルを範囲指定するように、マウスでドラッグしたりして、青い点線の枠の場所を移動して大きさを変えます。 #ref(Excel027.png,nolink) +計算する範囲が決まったら、「Enter」キーを押して、計算を確定します。 ***平均、最大、最小の計算 オートSUMには、合計のほかに、平均・最大値・最小値・個数が計算できます。 これらも利用してみましょう。 次に、件数の全体合計も計算しましょう。次のように操作します。 +D8セルに「全体合計」と入力します。 +E8セルをクリックして、アクティブにします。 +ツールバーのオートSUMボタン(Σマーク)の▼をクリックし、「合計」を選択します。 +E2からE7のセルを範囲指定するように、青い点線の枠の場所を移動して大きさを変えます。 +計算する範囲が決まったら、「Enter」キーを押して、計算を確定します。 では、A10セルに「平均」、A11セルに「最大値」、A12セルに「最小値」を入力してください。~ 次に、B10セルに平均の計算を入力します。B10セルをクリックして、アクティブにしてください。 オートSUM機能を使うために、オートSUMボタン(Σマーク)の▼をクリックし、「平均」を選択します。合計の計算と同じように、青い点線の枠(計算する範囲)が表示されます。「AVERAGE(...)」とは平均値を計算する関数です。 次に、列の幅を設定してください。D列を「18」に、E列を「8」に設定します。 列名(DやEと表示されている部分)を右クリックし、「列の幅」を選びます。幅の大きさを入力して、「OK」を押すと設定されます。~ ここまで操作すると、次のような表ができます。 #ref(Excel044.png,nolink) ここで、計算する範囲にB9セルの合計の値も入ってしまうのがわかると思います。オートSUMでは、すぐ上のセルを計算してしまうので、計算する範囲を調整します。マウスポインタを、点線の枠の左下か右下にあわせて、マウスをドラッグし、B5からB8のセルは範囲指定されるように調整してください。マウスの動きにあわせて、平均値の計算式「=AVERAGE(...)」の計算範囲も変化します。 #ref(Excel013.png,nolink) **グラフの作成 次に、新しく作った表を使って、グラフを作成します。 2000年のウィルス別の届出件数から、どのウィルスがどの程度の割合を占めるのか、ひとめでわかるようにするため、円グラフを作成します。~ Excelでグラフを作成するには、''「グラフウィザード」''機能を使います。 計算範囲をうまく調整できたら、[Enter]キーを押して、計算を確定してください。 そして、同じように平均の計算を、D10, F10, H10の各セルにします。 +グラフにするデータをしています。D1からE7のセル(全体合計を除く新しい表全体)を、マウスをドラッグして、範囲指定します。 +ツールバーの「グラフウィザード」ボタンをクリックします。 #ref(Excel028.png,nolink) +「グラフウィザード」ウィンドウが開きます。~ 最初にグラフの種類を選びます。「グラフの種類」から「円」を選びます。「形式」は左上の普通の円グラフを選び、「次へ」ボタンをクリックします。 #ref(Excel029.png,nolink) +次に、グラフの元のデータを選びます。グラフにするデータのあつまりを''「系列」''といいます。 元になるデータが行で並んでいるなら「行」を、列で並んでいるなら「列」を選びます。今回はE列に並んでいるので「列」を選び、「次へ」をクリックします。 #ref(Excel030.png,nolink) +次に、グラフのオプションを設定します。グラフのタイトルやデータの表示のしかたを選べます。 ++「タイトルとラベル」タブをクリックして、「グラフタイトル」に「2000年のウィルス別件数」と入力します。 #ref(Excel032.png,nolink) ++「データラベル」タブをクリックして、「パーセンテージ」をチェックします。「次へ」ボタンをクリックします。 +最後に、グラフの作成場所を選択します。シートの中に作成するか、シート全体に作成するか(グラフシート)を選べます。「オブジェクト」を選んで、「完了」ボタンをクリックします。 さらに、最大値の計算(関数MAX)をB11, D11, F11, H11の各セルに、 最小値の計算(関数MIN)をB12, D12, F12, H12の各セルに、オートSUMを使って計算します。 -円グラフの作成 -グラフの調整(タイトル、パーセンテージ) 表全体の罫線とセルの塗りつぶしを設定しなおすと、表の完成です。 (図をクリックすると拡大されます) #ref(Excel015.png,80%) **ワークシートの作成 -シートの挿入 -1990年〜1999年までのデータを入力 |年度|1995|1996|1997|1998|1999| |件数|RIGHT:668|RIGHT:755|RIGHT:2391|RIGHT:2035|RIGHT:3645| -年度の表をコピー(形式を選択して貼り付け) -総合計の棒グラフを作成 ここまでできたら、[[課題の説明>../4thExercise]]にすすんでください。 ここまでできたら、[[課題の説明>../5thExercise]]にすすんでください。 |