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情報教育演習II 第12回

前回の復習:HTMLファイルの作成(1)

  • HTML(Hyper Text Markup Language)
    • Webページを作るためのコンピュータ言語
      • 文章の意味(役割)を指定 「○○から××までを見出しにする」
      • 表示のしかたを指定 「○○から××までを太字にする」
      • ハイパーリンクを設定「ほかのファイルへジャンプする」
  • タグ(tag)
    • 文章に意味や表示の仕方を指定するために使うマークを使う
      • 「<」と「>」で囲まれた文字列(タグ名)
      • 開始タグ(<...>)と終了タグ(</...>)で囲んで指定する(一部終了タグのないものもある)
  • 最低必要なタグ
    • html -- HTMLファイルであること示す
    • head -- HTMLファイルに関する情報
    • title -- Webページのタイトル
    • body -- Webページの中身(表示される部分)
      tag.png
  • 文書の構造をあらわすタグ
    • h1, h2, ..., h6 -- 見出し(6段階)
    • p -- 段落
    • br -- 改行
    • address -- 署名や連絡先
  • 文字の飾りをあらわすタグ
    • b -- 太字
    • i -- 斜体
    • hr -- 水平線(区切り線)

HTMLファイルの作成(2)

前回は、HTML(Hyper Text Markup Language)でWebページを作成しました。 タグを使って、構造や意味を意識しながら、文書(Web)ページを作成しました。

今回は、構造以外に、配色やレイアウト、Webページとして必要な情報なども設定していきます。

箇条書き

  • <ul>...</ul>、<ol>...</ol>
    • 箇条書きを設定します。
    • ulタグは番号なし、olタグは番号つきの箇条書きに使います。
  • <li>...</li>
    • 箇条書きの中の項目を設定します。
    • liタグは、次のようにul、olのタグの中の項目に使います。
       <ol>
         <li>ひとつめ</li>
         <li>ふたつめ</li>
       </ol>
  • <dl>...</dl>, <dt>...</dt>, <dd>...</dd>
    • 説明つき箇条書きを設定します。
    • dlタグの中に、項目名(dtタグ)とその説明(ddタグ)を書きます。
       <dl>
         <dt>項目1</dt>
         <dd>項目1の説明</dd>
         <dt>項目2</dt>
         <dd>項目2の説明</dd>
       </dl>

「〜ついて紹介します。</p>」のあとに、次のように入力しましょう。

 <ul>
   <li>「わたし」について</li>
   <li>「街」について</li>
   <li>「わたし」と「街」</li>
 </ul>

リンク

  • <a href="...">...</a>
    • 他のWebページにジャンプするリンクを設定します。
    • 「href="」と「"」の間にリンク先のURLを指定し、「">」と「</a>」の間にリンクさせる文字を設定します。
    • 次のようにすると、Yahoo! JAPANにジャンプします。
      <a href="http://www.yahoo.co.jp/">Yahoo! JAPAN</a>
    • 次のようにすると、メーラーが起動して、hoge@aaa.bbb.cc.jpへのメールを送るウィンドウが開きます。
      <a href="mailto:hoge@aaa.bbb.cc.jp">メールはこちらへ</a>

「<hr>」の下の行に、次のように大学のサイトへのリンクを設定しましょう。

 <a href="http://www.hyogo-dai.ac.jp/">兵庫大学のページへ</a>

箇条書きの項目に、次のようなリンクを設定してください。

  • 「わたし」について:prefile.htmlへのリンク
  • 「街」について:town.htmlへのリンク
  • 「わたし」と「街」:memory.htmlへのリンク

画像の配置

画像データを配置するには、<img>要素を使います。

  • <img src="画像データの位置" alt="代替テキスト">
    • src属性には、画像の位置(ファイルの場所やURL)を指定します
    • alt属性には、画像が表示できない場合に表示させる説明文を設定します
      何も説明がない場合は「alt=""」とします

表によるレイアウト

  • <table>...</table>
    • テーブル(表)を設定します。
  • <table border="外枠の太さ">
    • border属性で表の外枠の太さを指定します(0にすると枠線が見えなくなる)
  • <table width="幅">
    • widht属性で表の幅を、ピクセル値かページの横幅に対するパーセント(%)で指定します
  • <tr>...</tr>
    • テーブルのひとつの行を設定します。
  • <td>...</td>
    • テーブルのひとつのマス目(セル)を設定します。
      table_el.png
       <table border="1">
         <tr><td>1</td><td>2</td><td>3</td></tr>
         <tr><td>4</td><td>5</td><td>6</td></tr>
       <table>
      123
      456
  • <table cellspacing="セルの間隔">
    • セルとセルの間隔を設定します(セルと外枠の間隔も設定されます)
  • <table cellpadding="セル枠と内容との間隔">
    • セルの枠と内容の間隔を設定します
       <table border="2" cellspacing="1" cellpadding="5">

<table>要素は、本来、表を表示するためのものですが、 この機能を使って、Webページの内容をブロック状にレイアウトすることができます。

メインメニュー
サブメニューコンテンツ(内容)
署名

色の指定

HTMLでは、文字や線の色などを指定できます。 指定するには、色の名前や色の値を使います。

色の名前
代表的な色(16色)には、名前がつけられています。
blackgraysilverwhite
redyellowlimeaqua
bluefuchsiamaroonolive
greentealnabypurple
色の値
光の三原色である、赤(R)緑(G)青(B)の強さを値であらわします。 16進数(0,1,2,3,4,5,6,7,8,9,A,B,C,D,E,F)を使い、RGBそれぞれを00〜FFまでの256段階で設定することができます。
blackは#000000、redは#FF0000、whiteは#FFFFFFのように、「#」のあとにRGBの値を設定します。

文字の色・大きさの設定

文字の色や大きさを設定するには、<font>要素にcolor属性やsize属性を追加します。

  • <font color="指定した文字色"> 〜 </font>
    • 文字色を設定します。
  • <font size="指定した大きさ"> 〜 </size>
    • 文字の大きさを設定します。
    • 1〜7の数字を使って指定することができます
    • big(大きく)やsmall(小さく)という指定もできます
      • 大きさの設定については、ブラウザによって実際に表示される大きさは異なります
        <font color="blue" size="6">
        <font color="#FFCC00" size="small">

ページ全体の文字色・背景色の設定

ページ全体の文字色や背景色を設定するには、<body>要素にtext属性やbgcolor属性を追加します。

  • <body text="指定した文字色"> 〜 </body>
    • ページ全体の文字色を設定します。
  • <body bgcolor="指定した背景色"> 〜 </body>
    • ページ全体の文字色を設定します。
  • text属性とbgcolor属性を組み合わせて使うこともできます
    <body text="#000000" bgcolor="#FFFF00">

Webページに必要な情報

HTMLのバージョンの指定

HTMLにはいくつかのバージョンがあります。 現在は「4.01」とバージョンで、バージョンによって書き方が多少異なります。

HTMLファイルの最初に次の行を入れて、このファイルがHTMLファイルであることとバージョンを指定します。

<!DOCTYPE HTML PUBLIC "-//W3C//DTD HTML 4.01 Transitional//EN" 
 "http://www.w3.org/TR/html4/loose.dtd">

文字コードの指定

コンピュータは世界中の国々で使われています。 さまざまな国の言葉を処理できるように、文字コードという文字の一覧表をコンピュータ内部に持っています。 日本語の文字コードには、おもにシフトJISJISEUCの3つがあり、Windowsで利用されているのは、シフトJIS、 電子メールで利用されているのは、JISコードです。*1

もし、ブラウザが表示しようとする文字コードと、HTMLファイルで使用された文字コードが合わない場合、文字が正しく表示されない現象(文字化け)が起こります。

したがって、ブラウザが文字コードを正しく判断できるように、 HTMLファイルにどの文字コードを使用しているか書いておきます。 それには、<head>タグの中で、<meta>タグを使ってHTMLファイルの文字コードを指定します。

<head>
  <meta http-equiv="content-type" content="text/html; charset=shift_jis">

また、HTMLファイルがどこの国の言葉で書かれているかも、設定することができます。

<html lang="ja">

著作権表示と署名の更新

<address>タグなどを使って、署名や連絡先、更新日などは、 必要があれば変更しておきましょう。 とくに更新日は、Webページの鮮度をあらわすものなので、 少しでも更新したら、日付を変更しておきましょう。

また、自分が制作したものを示すために、「著作権」の表示をしておきましょう。 著作権の表示には規程はありませんが、 慣習で使われている「Copyright (C) 発行年 著作者名. All rights reserved.」でよいでしょう。

 <address>
 Copyright (C) 2004 Minoru Kawano. All rights reserved.<br>
 制作年月日: 2004-06-23; 更新年月日: 2004-07-07<br>
 <a href="mailto:自分のメールアドレス">自分の名前</a>
 </address>

参考リンク


*1 http://tohoho.wakusei.ne.jp/wwwkanji.htm

添付ファイル: filepublic_html.ZIP 410件 [詳細] filetag.png 430件 [詳細] filetable_el.png 435件 [詳細]

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Last-modified: Tue, 11 Mar 2014 20:20:22 JST (3696d)