情報デザインB 第1回
情報デザインとは
- 「情報」とは
- 「データ=情報」と思いがちですが、
厳密には、「データ」と「情報」はまったく同じではありません。
- 「データ」とは、
2004年の日本の人口や都道府県別の人口のような、
数値や文字列などの、''具体的な意味や価値を与えられていないものです。
- 「情報」とは、
過去20年間の日本の人口の推移とその期間のIT技術の変化のような、
データの意味がわかるように「かたち」を与えたものです。
情報から見たデータとは「素材」のようなものです。
- 「知識」とは、
体系化されて、蓄積されていった情報のあつまりです。
学問や書物などは、過去の情報を集めた、「知識」です。
- 「情報デザイン」とは
- 情報デザインとは、
「情報を理解しやすくするための手段」です。
意味を与えられた情報は、そのままでは、相手にうまく理解されるとは限りません。
なんらかの工夫や手法を施すことで、理解しやすくする必要があります。
情報デザインの手法は、「情報の構造化と表現方法の選択」です。
例えば、次の3つの方法があります。
- ブロック化: 関係のある情報をまとめる
- 構造化: 情報の関係を整理する
- 表現: 情報の構造や伝える相手に適した表現をする
授業で行うこと
情報デザインのひとつとして、
現在最も注目されており、身近である「Web (World Wide Web)」をとりあげます。
Webの制作作業を通じて、
情報デザイン(のさわり)を身につけることを目的としています。
次の、3つのテーマにわけて、実習を行います。
個別のキーワードについては、
授業の中で説明します。
- 情報の構造
- HTML(Hyper Text Markup Language)を習得し、
情報の構造的な分類・記述について実習します。
- 情報の表現
- CSS(Cascading Style Sheet)を習得し、
構造化された情報の視覚的な表現について実習します。
- 情報の機能
- ユーザビリティとアクセシビリティについて知識を深め、
情報への機能の与え方について実習をします。
次回について
授業時間以外でも課題を行えるよう、
ノート型パソコンの設定をします。
ノート型パソコン一式を持ってきてください。
- ノート型パソコン本体 (充電しておくこと!)
- ACアダプタ
- USBメモリ
- LANケーブル
参考リンク
- 情報デザイン
- HTML, CSS
- ユーザビリティ、アクセシビリティ