コンピュータ演習(再) 第3回
- 今回のねらい
インターネットのコミュニケーション手段である、電子メールとWeb(World Wide Web)のしくみと操作を学習し、それぞれの特徴をつかんだコミュニケーションができるようにする。
インターネット
「インフォメーション・リテラシ」p.64〜p.69を参考に説明。
インターネットのしくみ
インターネットは「ネットワークのネットワーク」といわれています。
会社や学校などでは、ネットワークを使ってコンピュータ同士を相互に接続して、情報の共有をしています。このようなある組織の中のネットワークをLAN(Local Area Network)といいます。
世界中の多くの組織が自分たちのLANを作って動かしていますが、このLAN同士を相互に接続したもの、つまり世界規模のネットワークがインターネット(Internet)です。インターネットははっきりとした実体はありません。家庭からインターネットを利用するには、プロバイダという民間にインターネット接続を提供する会社と契約をして、電話回線などを使って、インターネットに接続することができます。
最近は、家庭のなかでもネットワークを作ったり、ブロードバンドという高速なネットワーク回線を家庭に直接接続して、より身近に・より快適にインターネットを利用できるようになっています。
インターネットの歴史
インターネットは、もともと、1969年にアメリカの国防総省が作った実験のためのネットワーク(ARPANET)です。アメリカの研究機関や大学などで、電子メールなどのさまざまな技術が生まれました。日本では、インターネットの誕生から14年後、1984年に東京の3つの大学を結ぶネットワーク(JUNET)が国内最初のインターネット環境になります。
その後、1983年に当時アメリカ副大統領のアル・ゴア氏が「情報ハイウェイ構想」を提唱して、アメリカ国内で一気にインターネット環境が整備されました。そして、1995年のWindows 95の登場によって、世界中にインターネットブームが起こりました。
電子メール
「インフォメーション・リテラシ」p.84〜p.102を参考に説明。
電子メールのしくみ
- メールが届くまでのながれ
- 電子メールを利用するには、メールアドレスが必要です。メールサーバに自分のメールボックス(私書箱)を作ることで、メールアドレスを持つことができます。
- メールを読み書きするには、メーラー(メールソフト)というソフトウェアを使います。
- メールソフト(メーラー)を使ってメールを作成
- 作成したメールを自分のメールサーバへ送信
- メールサーバは宛先のメールアドレスから、宛先のメールサーバを調べて、メールを転送
- 宛先のメールサーバは、届いたメールが自分のユーザ宛か確認し、宛先のユーザのメールボックスにメールを保存する
- 宛先の人は、メールソフトを使って、メールサーバからメールを受信して、メールを読む
- メールアドレス
- メールアドレスは、インターネット上の住所・氏名のようなものです。たとえば「g2031000@ed.hyogo-dai.ac.jp」とは次のような意味になります。
- g2031000 : @マークの左は「ユーザID」をです。メールサーバのユーザIDになります。
- @ : 「アットマーク」といいます。ユーザIDとドメイン名の区切りに使われます。
- ed.hyogo-dai.ac.jp : @マークの右は「ドメイン名」です。ドメイン名はインターネットのどのような組織・地域に属しているかをあらわします。
メールソフトの操作
- 送信・宛先の種類
- 自分のメールアドレス宛にテストのメールを送信しましょう
- 「宛先」「件名」「本文」を忘れないように
- 宛先の種類をうまく使いましょう
- 宛先(To):メールを読んで返事がほしい人
- Cc:メールを確認しておいてほしい人(友達、同僚など)
- Bcc:ほかの人には隠してメールを確認してほしい人(先生、上司など)
- 受信・返信
- 送ったメールを受信しましょう
- 受信できたらメールに返事を書いてみましょう
- 受信したメールを「日付順」「タイトル順」などで整理しましょう
- 転送・削除
- 転送:あるメールをほかの人に見てほしいときに利用
- 削除:必要のなくなったメールは定期的に削除
- フォルダ
- アドレス帳
- エラーメールへの対処
署名の設定
たとえば、はがきや手紙を書くときには、文章の最後に自分の名前を書く(署名)のが一般的だと思います。電子メールも同じように、メールを書いたのが誰なのかを明らかにするために、署名をつけます。次の資料をよんで、メーラーに署名を設定しましょう。
#ref(): The style ref(filename,pagename) is ambiguous and become obsolete. Please try ref(pagename/filename)
番外:キーボードの打ち方
最初のうちはキーボードを見ながらキーを打ってしまいますが、
次のような練習を続けることで、
タッチタイピング(手元を見ないで打つ)ができるようになります。
タッチタイピングができるようになれば、ただカッコいいだけではなく、
文章もすばやく入力できるようになります。
- ホームポジション(指ごとに決まっているキー)を覚えましょう*1
- 最初の練習からすべての指を使うようにしてみましょう
- 練習は1回の時間は短くていいかまわないので、できるだけ毎日練習しましょう
WWW(World Wide Web)
「インフォメーション・リテラシ」p.70〜p.82を参考に説明。
WWWのしくみ
- ハイパーテキストとWWW
WWW(World Wide Web)は「世界中に張り巡らせた情報のクモの巣」という意味です。
ハイパーリンク(リンク:情報を関連付けさせる機能)を備えた文書、つまりハイパーテキストを使って、世界中のコンピュータにある情報源を関連付けさせて、世界規模で情報を共有するためのしくみです。
- WebページとWebサーバとブラウザ
WWWのなかで、ハイパーテキスト化された文書のことをWebページといいます。WebページはWebサーバというコンピュータに蓄積されネットワーク上に公開されます。この公開されたWebページを見るには、ブラウザという専用ソフトを使います。
- URL (Uniform Resource Locator)
ブラウザの操作
- URLの入力
- リンクへのアクセス
- 閲覧履歴の利用
- ブックマーク(お気に入り)とショートカット
Webサイトの探し方
Webサイトを探すには、検索サイトを利用します。
代表的な検索サイトのひとつ、Yahoo! Japan( http://www.yahoo.co.jp/ )を例に、簡単な検索のしかたを練習しましょう。
番外:コピーと貼り付け
コンピュータの便利なところは、いろいろなものがコピーできることでしょう。
文章をコピーして、別の場所に貼り付けたい(コピー&ペースト)ときには、次のように操作します。
- コピーしたい文章をドラッグして反転させる
- マウスを右クリックし、ショートカットメニューの「コピー」を選ぶ
- カーソルキーを動かすかマウスでクリックして、貼り付けたい場所にカーソルを動かす
- マウスを右クリックし、ショートカットメニューの「貼り付け」を選ぶ
また右クリックのあと、「コピー」ではなく「切り取り」を選ぶと、文章の移動(カット&ペースト)になります。「コピー」・「切り取り」・「貼り付け」の3つの操作は、次のようなキー操作でも同じことができます。
- コピー : [Ctrl]+[C]
- 切り取り : [Ctrl]+[X]
- 貼り付け : [Ctrl]+[V]
次回の予定
- 電子メールのマナーについて
- WWWのマナーについて