コンピュータ演習 第4回
インターネット
インターネットのしくみ
インターネットは「ネットワークのネットワーク」といわれています。
会社や学校などでは、ネットワークを使ってコンピュータ同士を相互に接続して、情報の共有をしています。このようなある組織の中のネットワークをLAN(Local Area Network)といいます。
世界中の多くの組織が自分たちのLANを持っています。これらのLAN同士を相互に接続したもの、つまり世界規模のネットワークがインターネット(Internet)です。
インターネットを利用するには
インターネットに接続するには、まず「通信回線」が必要です。
家庭ではふつうの電話回線やISDNを使い、企業や学校では専用線を使います。
最近では、光ファイバーを使った回線も利用されます。
ブロードバンドとは、光ファイバーやCATV、ADSLのような、高速な通信回線のことをいいます。
回線の次に、「プロバイダ」との契約が必要です。
プロバイダとは、家庭や企業のコンピュータをインターネットに接続するためのサービスを提供する会社です。
利用者は、プロバイダを通して、インターネットを利用することができます。
プロバイダは、メールアドレスを発行したり、ホームページを開設するためのスペースを貸し出したりします。
パソコンのインターネット上での「位置」
コンピュータのインターネット上の位置を特定するための情報を、インターネット全体を「地球」に例えて説明します。
- IPアドレス
- 緯度と経度のように、数字だけで位置をあらわします。
コンピュータ1台1台に割り振られ、
「172.31.40.101」のように、0から255までの数字4つとドット(.)で、書き表します。
- ドメイン名
- 人間には扱いにくいIPアドレスに1対1で対応した、住所のようなものです。
「hud401.humans.hyogo-dai.ac.jp」といった、文字列を使います。
インターネットの歴史
インターネットは、1969年にアメリカの国防総省が作った実験のためのネットワーク(ARPANET)が起源です。アメリカの研究機関や大学などで、電子メールなどのさまざまな技術が生まれました。日本では、1984年に東京の3つの大学を結ぶネットワーク(JUNET)が国内最初のインターネット環境になります。
その後、1983年に当時アメリカ副大統領のアル・ゴア氏が「情報ハイウェイ構想」を提唱し、アメリカでは一気にインターネットが整備されました。さらに、1995年のWindows 95の登場で、世界中にインターネットブームが起こりました。
電子メール
電子メールのしくみ
- メールが届くまでのながれ
- 電子メールを利用するには、メールアドレスが必要です。メールサーバに自分のメールボックス(私書箱)を作ることで、メールアドレスを持つことができます。
メールを読み書きするには、メーラー(メールソフト)というソフトウェアを使います。
- メールソフト(メーラー)を使ってメールを作成
- 作成したメールを自分のメールサーバへ送信
- メールサーバは宛先のメールアドレスから、宛先のメールサーバを調べて、メールを転送
- 宛先のメールサーバは、届いたメールが自分のユーザ宛か確認し、宛先のユーザのメールボックスにメールを保存する
- 宛先の人は、メールソフトを使って、メールサーバからメールを受信して、メールを読む
- メールアドレス
- メールアドレスは、インターネット上の住所・氏名のようなものです。たとえば「g2031000@ed.hyogo-dai.ac.jp」とは次のような意味になります。
- g2031000 : @マークの左は「ユーザID」をです。メールサーバのユーザIDになります。
- @ : 「アットマーク」といいます。ユーザIDとドメイン名の区切りに使われます。
- ed.hyogo-dai.ac.jp : @マークの右は「ドメイン名」です。ドメイン名はインターネットのどのような組織・地域に属しているかをあらわします。
メールソフトの操作
- 送信・受信
- 自分宛にメールを送ってみて、届くかどうか確認しましょう
- 自分の携帯電話や友達とメールの交換をしてみましましょう
- 返信・転送
- 届いたメールに返事を返信してみましょう
- 「転送」は、自分に届いたメールをほかの人に見てほしいときに利用
- メールの整理
- 受信したメールを「日付順」「タイトル順」などで整理しましょう
- フォルダ整理されたメールを確認しましょう
- エラーメールへの対処
- エラーメールが届いてしまったら、送信したメールの宛先のアドレスを確認しましょう
- アドレス帳
「宛先」の設定を使い分ける
電子メールでは、宛先に複数のメールアドレスを設定できるだけではなく、
目的にあわせて宛先の種類を使い分けることができます。
受け取った相手は、自分の宛先の種類を確認することができます。
- 宛先(To)
- メールを読んでもらい、返信してほしい人
- Cc (Carbon Copy)
- とくに返信はいらないが、メールの内容を確認しておいてほしい人(友達、同僚など)
- Bcc (Blind Carbon Copy)
- 宛先の種類がToやCcの人たちには内緒でメールを確認してほしい人(先生、上司など)
ヘッダー情報に注目する
Date | メールが送信された日付 |
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From | 送信元のメールアドレス |
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Organization | 送信元の所属先 |
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To,Cc,Bcc | メールの宛先 |
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Subject | メールの件名(タイトル) |
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Received | メールの転送経路 「Recived from AAA by BBB」とは、 「メールサーバAAAからメールサーバBBBへメールが転送された」という意味 |
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返信には、件名に「Re: 」をつけるのが習慣ですが、
「Re」は「〜に関して」という意味の英単語です。
署名を設定する
たとえば、はがきや手紙を書くときには、文章の最後に自分の名前を書く(署名)のが一般的だと思います。電子メールも同じように、メールを書いたのが誰なのかを明らかにするために、署名をつけます。次の資料をよんで、メーラーに署名を設定しましょう。
課題:電子メール
署名をメーラーに設定してください。設定できたら、次のようにメールを送ってください。
次回の予定