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インターネット

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インターネットのしくみ

インターネットは「ネットワークのネットワーク」といわれています。
ネットワークとは、通信回線を使って、コンピュータ同士を相互に接続して、情報を共有することです。 企業や学校などでは、LANという、同じ敷地・建物の中にネットワークを構築しています。 世界中にあるネットワーク自体が相互に接続した姿が、 、世界規模のネットワーク「インターネット」です。

インターネットの歴史

インターネットは、1969年にアメリカの国防総省が作った実験用ネットワーク(ARPANET)が起源です。アメリカの研究機関や大学が中心になって、発展してきました。日本では、1984年に東京の3つの大学を結ぶネットワーク(JUNET)が国内最初のインターネット環境になります。
その後、1983年にアメリカで「情報ハイウェイ構想」が提唱され、アメリカでは一気にインターネットが整備されました。さらに、1995年のWindows 95の登場で、世界中にインターネットブームが起こりました。

インターネットを利用するには

インターネットを利用するのに必要なものは、次の2つです。

  • 通信回線
  • プロバイダとの契約

まず、接続するための、「通信回線」が必要です。 電話回線や光ファイバーを使った、通信事業者(NTTなど)のサービスを利用します。 最近では、ADSLやFTTH(Fiber To The Home)など、 ブロードバンドと呼ばれる、 高速な通信サービスが家庭向けで登場しています。

なお、インターネットの回線速度は、 混雑や障害の状況によって必ずしも宣伝どおりの速度がでません。 これを「ベストエフォート」といって、 インターネットが様々なネットワークを相互に接続しており、 各々のネットワークの状態によって、通信状況が変化するためです。

サービスケーブルの種類回線速度(理論値)
ナローバンドアナログ、ISDN電話回線56〜64kbps
ブロードバンドADSL電話回線1,500〜50,000kbps(1.5〜5Mbps)
FTTH光ファイバー10,000〜100,000kbps(10〜100Mbps)

回線の次に、「プロバイダ」との契約が必要です。 プロバイダとは、企業の家庭にあるパソコンをインターネットに接続するためのサービスを提供する会社です。 利用者は、プロバイダを通じてインターネットに接続し、 プロバイダが発行するメールアドレスや、ホームページを開設サービスを利用することになります。

パソコンのインターネット上での「位置」

インターネットを使って通信をするためには、 自分や相手先のコンピュータのインターネット上の「位置」が、わからなくてはなりません。

IPアドレス
インターネットに接続されたすべてのコンピュータを、 それぞれ区別できるように、コンピュータごとに番号が割り振られます。 それが「IPアドレス」です。
例: 172.31.40.101, 202.244.76.11
IPアドレスには2種類あり、 LANの中で自由に使える「プライベートアドレス」と、 インターネットの中で使える「グローバルアドレス」があります。 グローバルアドレスは、「ICANN」という国際的な機関で管理されています。
ドメイン名
IPアドレスは数字ばかりで、人間には扱いにくいので、 「住所」のようなわかりやすいものとして考えられたのが、 「ドメイン名」です。
例: www.isc.hyogo-dai.ac.jp
ドット(.)で区切られた文字列を使って、右側から 「国→組織→組織内場所→コンピュータ名」のように、 コンピュータの位置を特定することができます。 上の例では、「日本(jp)の大学(ac)である兵庫大学(hyogo-dai)の情報科学センター(isc)が持つwwwという名前のコンピュータ」という意味になります。
一番右側を「トップレベルドメイン」といい、 国ごとの割り当てられている「ccTLD」(.jpや.krなど)と、 組織の種類で割り当てられる「gTLD」(.comや.eduなど)の2種類があります。 IPアドレスとドメイン名を対応させるシステム(DNS)によって、管理されています。 なお、ドメイン名を管理する組織も、「ICANN」です。

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Last-modified: Tue, 11 Mar 2014 20:20:22 JST (3699d)