RIGHT:[[授業のページへ戻る>Lecture/dotto]] *どっとゼミ・情報処理入門 第4回 (2004-03-11) [#g367c31f] **プレゼンテーション [#gdc7ebb6] ***プレゼンテーションとは? [#bc64ef29] プレゼンテーションとは、「発表」「紹介」「表現」をすることを意味しています。 次の例のように、人に「発表」「紹介」「表現」するときに、さまざまなツールを利用して、聞き手に内容を理解し賛同してもらうのが、プレゼンテーションのおもな目的です。 -講習会や授業での説明 -会議での企画・作品の発表・表現 -学会での研究の発表 ***プレゼンテーションの方法 [#uf3559df] 現在のプレゼンテーションのおもな方法は、 「プレゼンテーションソフト」と「プロジェクタ」を使う方法です。 プレゼンテーションソフトとプロジェクタを使う利点は、次のとおりです。 最近は、プレゼンテーションソフトではなく、Webページを使う方法もあります。 -視覚的な表現(グラフィック、イラスト) -動きのある表現(アニメーション) -他のプレゼンテーションデータや表・グラフを利用 -短時間で効果的なプレゼンテーションを作成 プレゼンテーションソフトが登場する以前の、プレゼンテーションのツールには次のものがあげられるでしょう。現在でもこれらのツールは利用されており、プレゼンテーションソフトだけでは説明・表現できないものには、とても有効です。 -内容が消えてしまうもの : 黒板、ホワイトボード -内容が消えないもの : OHP(Over Head Projector)、OHC(Over Head Camera)、スライド(35mmフィルム) **プレゼンテーションソフトの機能 [#hd389f2d] ***おもな機能 [#ob9112e7] プレゼンテーションソフトでは、プレゼンテーションのもととなるスライドを作成します。作成したスライドに、文字を入力したり図形を描いて、スライドを完成します。いくつものスライドを作成して、パラパラマンガのようにして見せるのが、プレゼンテーションソフトを使ったプレゼンテーションです。 プレゼンテーションソフトのおもな機能を、いくつか挙げてみます。 -スライドの管理機能 --スライドの作成・編集・削除 --スライドのレイアウト・デザイン・配色 --スライドの再生(スライドショー) -アウトライン機能 --箇条書き・段落番号 --インデント --文字の位置揃え(左・中央・右) --文字の装飾 -グラフィック機能 --図形の作成・編集(ドロー機能、オートシェイプ) --イラストの挿入(クリップアート) --絵文字の作成・編集(ワードアート) --表やグラフの作成・編集 -アニメーション機能 --文字や図形のアニメーション --スライドの切り替えのアニメーション(画面切り替え) -資料機能 --配布資料 ***プレゼンテーションの作成手順 [#if6410ba] プレゼンテーションソフトを使った、プレゼンテーション資料の作成手順は、 たとえば次のような順序になります。 しかし、必ずしもこの順序で作る必要はなく、それぞれの段階を効率よくやるのがポイントです。 +スライド全体のレイアウト、デザイン、配色の設定 +タイトルスライドの作成 --題名や発表名の入力 --タイトルイラストの挿入 +説明のスライドの作成 ++新たらしいスライドの作成とレイアウトの設定 ++文章の入力・装飾 ++図や表・グラフの作成 ++アニメーションの設定 +スライドショーで確認 このほかに、説明の順序を考えることも重要です。 たとえば、次のような説明の順序が考えられます。 -起・承・転・結(お話向き) -序論・本論・結論(説明向き) ***プレゼンテーションソフトの便利な使い方 [#w39cea23] プレゼンテーションは、ビジネスの世界では、いまや必須のソフトであるといえます。 しかし、個人向けにも、このような使い方ができます。 -ポスターやカード -アルバム(写真をはりつけて) -レシピ(写真や動画を貼り付けて) -日記(絵日記・写真つき日記) -紙芝居やパラパラ漫画(スライドを切り替えて) ***作るときのポイント [#f96b9ab3] プレゼンテーションソフトを使って、スライドを作成するときには、次のようなポイントを気をつけましょう。 -1スライドに1つの内容 --そのスライドで伝えたい内容は1つに絞る --5W1Hを明確に (Who:誰に(対象), What:何を(目的), Why:なぜ(理由), Where:どこ(場所),Which:どちら(選択), How:どのように(計画・手段)) -ポイントは最初に --重要なところ・伝えたいことは、最初に書く -文章は箇条書き --簡潔に・わかりやすく書く --細かい説明は、図やイラストを利用する -7±2のマジックナンバー --人が一度に記憶できる数(心理学者ミラーの実験結果) また、ノンバーバルコミュニケーション(non-verbal communication)という考え方があります。身振り手振りや顔の表情でコミュニケーション(言葉以外)のことをいいます。 言葉によるコミュニケーションは、バーバルコミュニケーションといいます。~ メラビアン(Mehrabian)の実験では、相手に伝わるメッセージの割合について、言葉(バーバル)、声(ボーカル)、身振り(ノンバーバル)のそれぞれが次のような割合になるという結果が得られました。 -バーバルな情報 : 7% -ボーカル(声の高低・大小・調子など) : 38% -ノンバーバルなコミュニケーション : 55% **情報の分類 : LATCH [#j951efe7] 人に情報を伝えるときに、情報を分類して整理することはとても大事です。 情報を分類する基準として、LATCH(ラッチ)と呼ばれる、次の5つがあげられます。 (『それは「情報」ではない』Richard Saul Wurman) -位置(Location):位置が基準 --場所(都道府県、地域など)、組織の構造(部署、学部・学科) -音韻(Alphabet):音韻順が基準 --アルファベット、50音順 -時間(Time):時間軸が基準 --現在・過去・未来、年月日、時刻 -分野(Category):内容が基準 --分野、種類、属性、目的、内容 -階層(Hierarchy):程度が基準 --大小、高低、高い安い、重要性 **Powerpointの操作 [#ud6f61d3] 代表的なプレゼンテーションソフトである、Powerpoint(マイクロソフト社)を使って、 プレゼンテーションソフトの操作を学習します。~ (テキスト「インフォメーション・リテラシ」の182〜204ページを参照) &ref(/Lecture/CompPracA2003/6th/PowerPointのチュートリアル.ppt,こちらのファイル);をダウンロードして起動してください。 このファイルを操作しながら、プレゼンテーションソフトを学習します。 -スライドの作成 -スライドのデザイン・レイアウト -文字の入力・編集 -図形の作成・編集 -図・イラストの挿入 -アニメーション **グラフィック機能 [#q65c5b1a] グラフィックソフトは、描く画像情報の扱い方で「''ペイント系''」と「''ドロー系''」の2つに分けることができます。それぞれの特徴は次のとおりです。 -ペイント系 --画像を点の集まり(ビットマップ)として扱う ---新しい画像は上書き(実際の絵筆と同じ) ---拡大・縮小すると、形が崩れる --複雑なグラフィック向き(イラストや写真) --代表的なソフトは、ペイント(Windows付属)やPhotoshop(アドビ) -ドロー系 --画像を図形の座標・大きさ・向き等の情報(ベクトル)として扱う ---画像の順序を入れ替えることができる ---拡大・縮小しても、形が崩れない --単純なグラフィック向き(図形やフォント) --代表的なソフトは、Illustrator(アドビ)やFlash(マクロメディア) **課題 [#ebf34e36] ***課題1 自己紹介 [#gbf96067] Powerpointを使って、自己紹介のスライドを作成してください。 スライドの構成内容は次のとおりとします。 :1枚目 : 自己紹介| --名前 --どっとゼミ番号 --高校名(高校のWebサイト) :2枚目 : どっとゼミの感想| --受講した理由 --よかったところ --大変だった・しんどかったところ --勉強になったところ 次のポイントに注意してください。 -文章は箇条書きで、色やフォントなどの装飾をつける -1枚のスライドに1つ以上のクリップアートを使う -1枚のスライドに1つ以上のアニメーションを設定する 作成できたら、次のような設定で、ファイルに保存しなさい。 --保存先:「マイドキュメント」→「dotto」→「4th」 --ファイル名:「0311」+どっとゼミ番号+「a.ppt」~ (例:どっとゼミ番号がJ2041000の場合は、0311J2041000a.ppt) ***課題2 デジタルポスター [#e87e0257] Powerpointの機能を使って、動きのあるデジタルのポスターを制作してください。 最近起こっているコンピュータやインターネット関係の事件や問題から、 テーマを1つ選び、 その問題に注意を呼びかけるポスターを制作してください。 まず、下の表から、ポスターの題材とする、テーマを1つ選択してください。 |テーマ|キーワード|h |コンピュータウィルス|ウィルス、ワーム、ワクチンソフト| |コンピュータの管理|パスワード、バックアップ、修正プログラム、パッチ| |インターネットとプライバシー|個人情報、迷惑メール、掲示板、ストーカー| |インターネットと犯罪|不正アクセス、架空請求、詐欺、著作権| 次に、テーマを選択できたら、下のリンク集にある検索サイトや情報サイトから、 上の表のキーワードを使って、情報を探し出してください。 探してもらう情報は、次のようなものです。 -現状、同じような事件の発生状態、問題についての歴史 -事件や問題が発生する原因や背景、しくみ -対策や対処の方法、注意点 情報が探し出せたら、Powerpointでスライドを制作します。 スライドの構成は次のようにします。 :1枚目(表紙)| --選んだテーマ --名前 --どっとゼミ番号 :2枚目| --いままでに発生した事件、問題の歴史 --問題や事件に関する、現在までの状況や状態、内容などを説明する :3枚目| --事件が起きる原因、問題が発生するしくみ --なぜ、だれが、どういう事件を起こしてしまうのかを説明する --どういうしくみが原因で、問題が発生してしまうのかを説明する :4枚目| --事件に巻き込まれないためのポイント・注意を説明 --問題を発生させないための対策方法を説明 次のポイントに注意してください。 -文字には、適切に、色やフォントなどの装飾をつける -1枚のスライドに1つ以上のクリップアートを使う -1枚のスライドに1つ以上のアニメーションを設定する 作成できたら、次のような設定で、ファイルに保存しなさい。 --保存先:「マイドキュメント」→「dotto」→「4th」 --ファイル名:「0311」+どっとゼミ番号+「b.ppt」~ (例:どっとゼミ番号がJ2041000の場合は、0311J2041000b.ppt) ***リンク集 [#w6cdea84] -Yahoo! JAPAN http://www.yahoo.co.jp/ -Google http://www.google.co.jp/ -インターネット事件を追う http://www.mainichi.co.jp/digital/netfile/index.html -ITmedia http://www.itmedia.co.jp/ -Hotwired Japan http://www.hotwired.co.jp/ -IA japan ルール&マナー集 http://www.iajapan.org/rule/ -新・変なメールを受け取ったら http://www.hennamail.com/ -コンピュータウィルス対策 http://kosuge.kdn.jp/anti/ -@police(警視庁) http://www.cyberpolice.go.jp/ -ヤフーオークション事件顛末記(クリスタルアート) http://member.nifty.ne.jp/cristal/ -作権情報センター http://www.cric.or.jp/ |